“無浮力ウエットスーツ”サーモクラインをトンガで試着してみました!

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2013年9月16日(月)から、トンガのホエールスイムに参加して、フォースエレメントの“無浮力ウエットスーツ”サーモクラインを試着してみました。

今回なぜ私があえて3mmのウエットスーツではなくサーモクラインを選んだのかというと、もちろんフォースエレメントさんから“素潜りならサーモクラインを試してみますか?”というご提案を頂いたこともあったのですが、私自身トンガでシンガーに出会ったり、ヒートランに出くわしたら絶対に潜りたいという想いが強かったため。

普段ならウエットスーツでウエイトをつければよいのですが、トンガのホエールスイムでは水面で観察したり、クジラを追い掛けて水面をダッシュで泳いだり、水面の滞在時間が多いのが基本スタイル。
“泳ぐ”ことを前提に自分の体力を考慮して考えた結果、従来のウエットスーツではなく、サーモクラインを選ぶ運びとなったのでした。

フォースエレメントのサーモクライン(撮影:越智隆治)

見かけによらず、保温力抜群

サーモクラインが送られてきた時の第一印象は“生地薄いなぁ、間違いなく寒いな。”
人一倍寒がりなのは自分自身が一番よく知っていること・・・。

2013年は御蔵島ツアーの前にシャトー小金井のプールでドルフィンスイム講習会に参加したのですが、恥ずかしながら一番最初に「プールなのに寒いの?唇チアノーゼになってるよ」と笑われたのも私。

トンガの水温は23~25℃くらいと聞いていたし、一日6時間クジラを探すなら体も確実に冷えるので、出国前はやっぱりウエットにしようかサーモクラインで行こうかと毎日悩んでいました。

ただ、このサーモクライン、重さ1kgととても薄いので全く荷物にならない!
これは旅行で荷物が大量発生してしまう女性にとっては最大の魅力。

さらにクジラを撮るとなれば身の回りの荷物の少ない男性でさえカメラ器材等で重くなりますよね?
持ち運び面では男女共にとても魅力的です。

フォースエレメントのサーモクライン(撮影:越智隆治)

水中ではフードベスト着用でサーモクラインの偉大さを知る

さて、水中はどうだったのか。
正直に言うと、水温23度の水中に飛び込んだ瞬間は寒かったです。

前チャックになっているのでウエットスーツのように首元が閉まっていなく、入水した際にはサーモクライン内を水が駆け巡る感じです。
ただし、寒いと感じたのは一瞬。
水中ではサーモクラインの裏起毛が大活躍。

一旦は水が入りますが、その後はサーモクライン内に水は留まり出て行きません。
途中で水を循環させたい時は皆さんがよく使用しているウエットスーツと同様、自分自身でバサバサと水を入れ替えないと入りません。

もちろんダッシュで泳いでいる時や、クジラが見えて興奮状態にある時は寒くないですしね。

私がサーモクラインの温かさを特に実感したのは、フードベストを着た時でした。
フォースエレメントさんからは、上下ワンピース(フルスーツ)フードベストをお借りしていました。

初めの何日間かは、見た目だけで判断し、フルスーツの上に現地でレンタルした3mmのシーガルを着ていました。
でもふと、私はいざというときに潜りたいからサーモクラインにしてもらったのに、これでは浮力に負けて潜れないではないかと思いました。

そこでシーガルを脱ぎ、フードベストを中に着込んだその時、「シンガーかもしれない!」というキャプテンの甲高い声が。
海に飛び込むと、全身にクジラの歌声が響き渡ってきました。

シンガーの時は潜ってもよいので潜ってみると、抵抗を感じることもなく海の中へ行けました。
もしシーガルを着ていたらクジラを前にして、浮力にじたばたしてせっかくのチャンスを逃していたかもしれません。

そして暖かさはというと、シーガルを上に着ているより、フードベストを中に着た時の方が温かい!
これには相当驚きました。

フォースエレメント・サーモクラインのフード付きベスト

船上では気温や体調によって左右される

船上では、ここでも正直に言いますが、寒かったです。
ただ、これに関してはかなり個人差があると思います。

5mmのウエットを着ている人でも寒がっている人はいましたし、越智さんなんかは、2~3mmのシーガルでも全く寒くないと言っていたので・・・笑

私はボートコートを持っていたので、それを上に羽織っていれば特に問題はありませんでした。

船上で一番寒さを感じたのは、海にエントリーする前のフィン・マスクをつけて待機している時。
しかし船上でボートコートがいらない日もあったので、そこまで神経質になることはないと思います。

ただ、サーモクラインは従来のウエットスーツよりも生地自体に空気を含む量が少ないので、船上での保温力はウエットスーツのほうがよいかもしれません。

トンガに行く前、ニュージーランドでダイビングをしてきました。
水中銃も当たり前のニュージーランドのダイビングを初体験!(水中編)|オーシャナ

実はその時、ドライスーツの下にこのサーモクラインをインナーとして着ていました。
保温力、抜群!!これにはかなりびっくりでした。

オークランドは水温13度だったので、フルスーツのサーモクラインとその上にはフリースを羽織りましたが、水中は全く寒くありませんでした。

その日は気温も12度でしたが、ダイビング終了後もフルスーツ一枚でいても寒くありませんでした。
濡れていない状態での保温力はばっちりです。

総合的に判断すると、トンガのスペシャルトリップのように海外で海に入るという時にはこのサーモクラインはかなりオススメです。
私のようなかなりの寒がりの人でも安心して着られると思います。

そしてこれ一枚で夏も冬も対応できるのでコストパフォーマンスがとても良いと感じました。
個人的に購入も検討しています。

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PROFILE
成蹊大学文学部国際文化学科卒業。
ナレーター、司会、ダイビング・モデルとして、TV、雑誌、モーターショー、トークショーなどで活躍。宝くじのキャンペーンガール「幸運の女神」では、46都道府県を旅する。

2013年からは、大物運・海況運をつかさどる「海の女神」へと転身し、舞台を海に変えてオーシャナの突撃体験レポートを担当。
潜水士資格も取得し、2014年は伊豆大島復興観光大使「ミス椿の女王」として、伊豆大島をはじめとした被災地復興支援活動にも尽力する。

「ダイビングがきっかけで、物の見方も感じ方も生き方も180度変わり、自分の周りまでもキラキラ輝き出したことを実感。 
いろんなことを体験しながら、たくさんの“きっかけ”を届けていきたいです」

【経歴】
・第25期 日本テレビイベントコンパニオン
・第11~12期 スバルスターズ
・第33期 宝くじ「幸運の女神」
・第23代 ミス椿の女王(2014.2~)
・第29代「ミス熱海・桜娘」(2016.1~)
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