ダストキャップの水滴飛ばしより、素早いタンク交換のほうが大事!?

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ニューカレドニアのダイバーのシルエット(撮影:越智隆治)

反響の大きかった、ダストキャップの水滴を飛ばすことに関する記事。

お話を聞いた高尾さんより、“一部正確ではない”というご指摘をいただきました。

「長時間、ダストキャップにエアを吹きかけると、むしろ、キャップに水滴を染みこませてしまい」とありましたが、キャップに水滴は染み込まないとのことです。

正しくは、

「勢いよく飛び出したエアが、水滴および周囲の湿気をフィルター部より器材内に入れてしまうことに繋がる」

その湿気が器材の中に入ってしまい、結果、フィルターが緑錆だらけになったり、1stステージ内が水没した状態と同じように内部の部品にカビが生えたり、金属部品がメッキ剥がれを起こす原因となるとのことでした。

訂正いたします。
誤解を与え、大変申し訳ありませんでした。

タンク交換は素早く行おう

いずれにせよ、長時間、ダストキャップにエアを吹きかけてもあまり意味がないことには変わりありません。

ダストキャップの水滴飛ばしに関して、こんな視点も。

「タンク内に充填されている空気の湿度は、約3%以下。レギュレーターとタンクが接続してある状態では、タンク内の湿気の少ない空気が器材内部に送り込まれているわけですが、海上など湿気の多い場所では、タンク交換の際、1stステージのエアの流入口がオープンな状態だと、器材にタンクからのエア以外が入り込む環境を作ることになります」(高尾)

結果、器材に湿気を取り込んでしまうことになり、錆の原因、器材の劣化の原因となるということです。

つまり、やはり、ダストキャップの水滴を飛ばすことに時間をかけずに、さっとタンク交換をすることが大事だと言えそうですね。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
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■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
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