セノーテでちょっと溺れそうになり、ジンベエスイムweek2初日にモブラの群れ出現

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ジンベエスイムweek2の先乗りメンバー2名と一緒にチキン・ハというセノーテに出かけた。
夏の時期、光が奇麗に入るセノーテに潜りたいとリクエストを出したら、チャック・モールか、チキン・ハを薦められた。

チャック・モールは、ダイバーも多いということで、チキン・ハに行く事に。
二人はケーブダイブ、自分はスキンダイビングのみで、光の入るエントランスに居続けて、撮影を行なった。

セノーテ、チキン・ハでのスキンダイビング

水中に差し込む光の美しさに、久しぶりに興奮し、素潜りで撮影を続けたのだけど、この光の差し込む場所が、とても狭く、それに、壁が斜めにせり出している下に降りての撮影だったので、フィンが岩に引っかかると、何度か脱げそうになった。

セノーテ、チキン・ハでのスキンダイビング

自分はフルフットフィンを素足でかなりゆるゆるで履くので、ちょっと何かに引っかかっただけで、すぐに脱げてしまう。

で、何度も脱げそうになりながら撮影していた、数回目、撮影を終わって、浮上しようとした瞬間、とうとう岩に引っかかって、片方のフィンが一番深いところで脱げた。
水深は10mくらいだったんだけど、すでに息はギリギリ、おまけに、岩がせり出しているので、斜めに移動していかなければいけない状況。

セノーテ、チキン・ハでのスキンダイビング

脱げたフィンを諦めて一度浮上してから取りに戻ろうか一瞬迷ったんだけど、まだ少し余裕があったので、再度潜降してフィンをつかみ、片方のフィンだけで、浮上しようとした。

と、その瞬間、もう片方のフィンまで脱げてしまい、さすがに「これはまずい」と思いながらも、またその脱げたフィンを取りに戻り、両手にフィンとカメラを抱えて斜め横に浮上して行くときに、かなり苦しくなってきた。

多分死にはしないだろうとは思ったけど、下手したら、ちょっと水飲んで溺れちゃうかもくらいに思いながら浮上。

浮上した水面には、今からスノーケリングしようと集まってきた観光客が数名。
まだ水の中には入っていなかったので、この醜態は見られなくて済んだけど、平静を装いながら、密かに端に隠れて、「あ〜溺れなくて良かった」とちょっとげほげほしながら、呼吸を整えていた。

翌日には、week2のジンベエスイム開始。
初日から200〜300くらいの群れが出て、皆初日からジンベエが目の前にいても、人に先に譲れるくらい余裕を持って、泳ぐことができた。
と言っても、自分はほとんど海には入らなかったんだけど。

ちなみに、week1の最終日に撮影した下の写真、facebookに掲載した、自分撮りwith ジンベエ。
相当沢山「いいね」をもらいました。

ジンベエザメと自分撮り

スキッパーが「あれ、ルースターズ(ニワトリの意味)だ!」と指差したジンベエザメ、背びれがボートのスクリューで切り刻まれて、ニワトリのトサカみたいになったジンベエだ。
去年も同じような個体を撮影していたのだけど、なんだか少し違うかもと思いながら、撮影。
ホテルに戻ってから去年の写真を確認すると、どうやら同じ個体のようだった。
ただ、違うのは、去年は千切れてしまっていた部分がなんだか回復してくっついている部分があることだ。

メキシコのジンベエザメ

こちらが2011年に撮影したルースター

メキシコのジンベエザメ

こちらが今年撮影したルースター。わかり辛いけど、後ろ側の3つが完全にくっついていた

切れちゃった背びれも、時間の経過とともに、回復するもんだな〜と感心したと同時に、2年続けて同じ個体と泳げたことにも感動した。

もう一つの僕にとってのイベントは、皆が海に入って泳いでいる間、ボートの上で待っている間に起きた。
突然ボートの下をジンベエとは違う何かが通過した。しかも群れ。

よく見ると、30匹程のモブラの群れだった。ボート上でのんびりしていた僕は咄嗟にフィンとマスクを装着し、カメラを持って海に飛び込んだ。

メキシコ・モブラの群れ

たまに「モブラ!モブラ!」と叫び皆に知らせるも、ジンベエ撮影に夢中になっていて、こちらに来る気配は無い。
群れはどんどんと遠くなって行くのだけど、しばらく追走。
「できればジンベエと絡んでくれないかな〜」と思ったけど願いはかなわず。
それでも、たまに水面まで浮上してくれたりして、結構な時間撮影することができた。

初日、皆かなり満足したので、まだジンベエいるけど、早めに帰ろうとスキッパーに伝えると、「え、まだジンベエいるのに、もういいのか?」と呆れられた。

でも、まあ初日から満足してもらえたので、良かったかな。
早く島に帰ったので、ゴルフカートで島一周観光をしてみた。

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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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