タイガーシャーク&グレートハンマーヘッド「ダイビングクルーズ2017」レポートPart1
昨年まで、バハマのタイガービーチでのタイガーシャークダイビングがメインだったクルーズ。
それでも、タイガーシャークの他に、レモンシャーク、カリビアンリーフシャーク、ナースシャーク、それに、可能性は50/50(フィフティ・フィフティ)だが、グレートハンマーヘッドシャークも狙える、欧米人ダイバーを中心に、人気のクルーズだった。
しかし!今年からは、7日間のクルーズ日程を9日間に増やして、より確実に、より近距離でグレートハンマーヘッドシャークに会えるポイントにも行くことになり、クルーズの売りが、タイガーシャークとグレートハンマーヘッドシャークの南北横綱の2本立てになった(ポイント的に西と東出なくて、南と北だから。ちなみに、北がタイガー、南がグレートハンマー)。
今回は、天候の問題もあり、まず先にグレートハンマーヘッドシャークが見られる海域へ。
「前の週では、2匹ほどしか見られなかったから、今週はどうかな」と船長が不安がる中、クルーがフィーディング用の餌箱を持って潜るのに付いてエントリーした。
すでにグレートハンマー2〜3匹が海中でウロウロ。
おまけに、3匹ほどのブルシャークに、10数匹の巨大な(と言っても、ブルとグレートハンマーがいるから小さく見える)ナースシャーク。
ブルシャークなんか、ドラム缶の様にぶっとくて、威風堂々たる佇まいだった。
他の海で遭遇したら、大騒ぎになりそうだけど、ここでは、あくまで2横綱と比較すると、「おまけ」でしかない。
「おまけ」と言うのは言い過ぎだけど、まあ大関クラスと言ったところだ。
賛否両論ある餌付けだが、これをしなければ、ここまで至近距離でサメたちを見るのは難しい。
餌付けを見ることは、「サメは思っているほど危険な生物ではない」ということを知る良い機会かもしれない。
ハンマーポイントでの餌付けでは、ナースシャークたちが、餌箱の前に群がってくる。
海底がキメの細かい砂なので、彼らが「ご飯ちょうだい!ちょうだい!僕らにもちょうだい!」と駄々をこねだすと、あっという間に砂が巻き上がり、撮影に支障をきたす。
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ハンマーたちも、ナースシャークに邪魔されて、なかなか餌箱とフィーダーに近くことができないこともある。
まあ、餌をもらえるのは、グレートハンマーヘッドシャークだけなので、あんなに欲しがってるのに、ちょっと可哀想でもあるけど、餌の数にも限界があるのでしょうがないのかも。
ブルシャークも餌がもらえないからか、少し警戒心が強いからか、そんなに近寄っては来ない(とは言っても、他の海で見られるブルよりは全然近寄れるけど)。
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ブルシャークは少し警戒気味に近寄ってくる。わざと目をそらすと、すぐにこちらの様子を伺いに接近してくるところなんかは、昔のタイガーたちみたい(今のタイガービーチにいるタイガーたちは、かなり人馴れしてきている)
2018年も同じ行程で、タイガーシャーク&グレートハンマーヘッドシャーククルーズを開催します。
すでに仮予約されてる方もいますので、すぐに満席になる可能性はありますが、スケジュールは以下になります。
タイガーシャーク&グレートハンマーヘッドシャーク
クルーズ2018
2018年3月5日(月)日本発~3月16日(金)日本着の12日間。
クルーズ乗船は、3月6日(火)〜3月14日(水)の9日間。
現地費用は追って、ご連絡します。
ご興味のある方は、お問い合わせください。
このクルーズで見れるサメ達
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グレートハンマーヘッドシャーク(ヒラシュモクザメ):南の横綱。2017年からグレートハンマーヘッドシャークがぶつかるほど間近で見れるポイントでもダイビングすることになり、遭遇確率はほぼ100%に上がった。今回、一度に姿を見せた最高数は5匹
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ブルシャーク(オオメジロザメ):他の海では横綱クラスのサメだけど、タイガーとグレーとハンマーがメインなので、ここでは大関クラスといった感じ。しかし、ドラム缶の様な体高は迫力がある。タイガーやグレートハンマーほど寄ってこないが、多い時には、5〜6匹が周囲を徘徊している。去年まではタイガービーチでは全く見たことがなかったが、今年はかなり個体数が多かった。ハンマーヘッドのポイントでも見られる
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レモンシャーク(レモンザメ):タイガービーチに到着すると、船のバックデッキに群がってくるくらい個体数が多い。最初見た時は、「え、ここにエントリーするの?」と一瞬ビビるかもしれない。数の多さから考えると関脇クラス。タイガーが姿を見せない時には、砂地に止まっているレモンシャーク観察や撮影ができるので、暇になることはない。太平洋で見られるレモンザメとは若干違うため、区別して、ニシレモンザメと呼ばれる
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カリビアンリーフシャーク(ペレスメジロザメ):こちらも、タイガービーチのフィッシュテールというポイントでは、多く見られる。日本では見ることができない。他のサメに比べて小型だが、流線型の美しい体型は、個人的にはこのクルーズで見れるサメの中で一番好きなので、目の前に近寄ってくるとつい撮影してしまう。レモンと並んで関脇クラスか