「イルカも人も大騒ぎ!?」2017バハマ・ドルフィンクルーズweek3 開催レポート

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2016年7月、初めてバハマを訪れてから、あっという間に1年が過ぎた。
パスポートのバハマへの入国スタンプを見たらちょうど1年と1日違い。
あ~、帰って来たんだなと実感した。

<昨年乗船したクルーズレポート>
バハマドルフィンクルーズweek3 初日からスクラッチ登場
5年越しの夢、感動するの忘れるくらい感動した ~バハマドルフィンスイムクルーズ初乗船~

Week3は初日からイルカと泳ぐことができた。
午後17時ごろに現れた4頭のイルカたちと遊んでもらった。
「ただいま~!」 そんな気分。

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昨年、私の参加した週は、夢に描いていたバハマブルーの海の日程は正直多くなく、今年はもう少し青い海でたくさんのイルカと泳げたらいいなあ~と思っていたので、初日からの遭遇はとても嬉しかった。
「初日から出逢えるとやっぱり気分が違うね~」とはバハマのリピーターさんの言葉。
私だけじゃなくて、やっぱりみんな思ってたんだな。

2日目
朝は毎日8:30に船のエンジンがかかり、動き出す。
今週は、週の半ばから風がだいぶ緩くなるから、もしかしたらベタ凪になるかもしれないと予想していたが、この日はまだベタ凪にはならなそうだった。
朝9:30頃、4頭のイルカがバウ(船首)についた。
遊びモードなのに遊びモードではないというか、イルカを追いかけて横に移動する距離がとても長いスイムだった。

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約2時間、泳ぎ続けた。
なにもないプールで2時間、全力で泳ぎまくれと言われたら多分5分ももたないのに、目の前にイルカがいるだけで、何時間でも泳いでいられる。
船に上がれば、全員がはあはあ言っているのに、イルカがいるうちはみんなまた海へ戻っていった。

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ランチを含むお昼休憩は約4時間あるので、エルドラドというポイントに停泊してダイビングを楽しむチームとスノーケルで遊ぶチームに分かれた。
ダイビングでは、スケルトンのジョーフィッシュや大西洋の固有種で尾の長いきれいなスズメダイに出逢った。
エルドラドにはお昼休憩で停泊することが多いが、この日はいつも潜っているメインの場所ではなく少し離れたところに停泊したらしい。
ほとんど誰にも獲られずに静かに暮らしていたのであろう、海の中がコンク貝で溢れていた。

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午後は17時ごろにイルカがバウについた。
この時期、バハマの17時は夕方というよりはほぼ真昼間。
太陽は17時でイメージするよりもずっと高いところにある。
はじめ、フレンドリーな4頭と戯れた。

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途中から別のグループも加わったことで人のグループも2手に分かれた。

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さらにお歳を召した3頭も加わり、いつのまにか大所帯に!
気がつけば、太陽も傾き、海の中には黄色い夕日が差し込んでいた。

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どれほど泳いだだろうか。
「そろそろ疲れたんじゃない~?」と言わんばかりに、イルカが夕日の向うに消えていった。
時計を見ると、19時をまわっている。
空も海の色もイルカも刻々と変化する、ドラマチックな2時間だった。

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3日目
午前中は、イルカに遭遇しなかった。
前日の疲れを引きずっている私たちに気遣ってくれたのだろか、全く出る気配がなかった。
午後になって、イルカ探しを再開した。
ベタ凪とは不思議なもので、「ベタ凪になる瞬間」というのがあるのだけど、今回も突然ベタ凪になった。

みんな一斉に身体を半分バウから乗り出させ、キャーキャーいいながらベタ凪の中を泳ぐイルカを観察。

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いつもよりバウライドの時間を多めにとってから、中にはいった。
ラムネ色の海の中をイルカが優雅に泳いでいる。
最初5頭ほどいたイルカがいつの間にか1頭になってしまって、最後はその1頭を追いかけて、透き通る海を全力ダッシュ。
私は後方グル―プにいたので、途中からイルカは見えなくなってしまったのだけど、それでもこの海に浸かっているだけで幸せだった。

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その日の夜は、風もなく、しかもベタ凪が続いていて、ナイトドルフィンスイムをするには最高の日だった。
ライトを船尾に沈め、ゲストはタモをもって、トビウオやダツを獲って遊びながらイルカを待ったが、イルカはなかなか現れなかった。
キャプテンがナイトドルフィンスイムの終了を伝えにきた。
残念なことにイルカは現れなかった。
諦めて船を走らせると、突如バウから「キャー!」という悲鳴が。
そこには暗い海の中で楽しそうにバウライドする5頭のイルカの姿があった。

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あんなに待っていたのにどこからやってきたのだろうか。
ベタ凪の中を滑るように走る船の波に乗って、5頭のイルカはそれから20~30分くらいバウライドして楽しませてくれた。

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4日目
前日の午前と同様、イルカはなかなか現れなかった。
昼休み前、11:30ごろになって、”姿くらいは見せておくか”とでも言うかのように、イルカは姿を見せてくれたが、1度入水すると、あっけなく通りすぎてしまった。
これまでの3日間で幸せなくらい疲れていたし、これ以上泳いでも無駄だろうと判断して、午前はきりあげた。

午後は、今週はじめての緑色の海だった。
昨日までの、さっきまでの、あの青い海はどこへいってしまったのだろうか、というくらい緑色の海。
船上からみてもわかるくらい透明度も悪かった。
緑色だし、泳げたらラッキーだな~と足をぶらぶらさせながらバウに座って、ぼーっと緑色の海を眺めていたら、視線の先に大量のうごめくナニカが。大量のイルカだった。

中にはいると案の定透明度は悪い。
でも、なんだかイルカが近い。
個人的には、この日バハマに来てから2度目のカメラを持ったスイムをした。
水底は7~8mと浅かったので、水底までいって、イルカのトルネードの中に入って撮影をした。

透明度は悪いがイルカは良かった

透明度は悪いがイルカは良かった

カメラを持たずに泳ぐときはあまりトルネードに入っていけないくせに(笑)、この日はすんなり入ることができた。

イルカに置いて行かれる.....

イルカに置いて行かれる…..

追いついた!

追いついた!

途中、いきなりイルカが「ギャーーーーーーー!!」と叫んで(本当に!)、見たこともない速さで私たちの前を泳ぎ去った。
次の瞬間またギャーーーーといって戻って来た。
……なんなんだ(笑)

どうやら、別の群れが遠くにいるらしくそちらと縄張り争いでもするように、2つのグループがギャーギャー言いながら、口を開けて泳ぎあっていた。

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あるイルカはピタッと動きを止めて、ほかのイルカを観察しているようだった。
おもしろい。
その後、別のグループも合流して、あたりはイルカだらけになった。

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2つ目のグループの方にはおさわりイルカで人気の高いスクラッチもいて、すこしなでなでして遊んだ。
その他にも、2頭のおさわりイルカも登場した。
触り方が悪いといってイルカに怒られている人や、イルカにラビングされているのに気がつかず泳ぎ続けている人もいた(笑)

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多くのイルカが、人と遊ぶというよりは、イルカ同士で遊んでいる感じだったが、途中からは人とも遊んでくれ、人よりもイルカの方が多いという、透明度が悪い中でもイルカはとても良いという状況で、約2時間くらい遊んだ。

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夜はナイトドルフィンスイムにリベンジ。
約15頭のイルカが現れて1時間くらい遊んだ。
途中、イルカの餌となるイカが、私の懐に逃げ込んできた。
イカが自分の胸の中でピタっと止まっている経験は初めてだったし守ってあげたい気持ちもあったが、イルカに差し上げることとなった。

イカとイルカ

イカとイルカ

最終日
午前中から大西洋マダライルカがバウについたが、だいぶお歳を召した3頭だったので、きっと遊んではくれないだろうと、次を探すことにした。
結果、午前中は泳ぐことはできなかったが、体力を温存しておいて正解だったかもしれない。

昼休み。
昼”休み”なのに、一瞬たりとも休まなかった(休めなかった!?)。

船から飛ぼうと飛んだことがきっかけで、上手に飛べていないのがバレる

船から飛ぼうと飛んだことがきっかけで、上手に飛べていないのがバレる

「全然揃ってない!!」とコーチに火がつき

「全然揃ってない!!」とコーチに火がつき

スパルタ陸練では、1・2・3・4!と掛け声をかけ

スパルタ陸練では、1・2・3・4!と掛け声をかけ

ズレた!と怒られる(笑)

ズレた!と怒られる(笑)

練習を見ていたクルーのロリーもやりたいと加わり

練習を見ていたクルーのロリーもやりたいと加わり

ジャンプ、ジャンプ、ジャンプ!

ジャンプ、ジャンプ、ジャンプ!

8回飛んで、鼻の中が塩洗浄されました……。

疲れ切った身体のまま迎えた午後(笑)
昨日とは打って変わってラムネ色のバハマブルーの海で、イルカがほとんど泳がずにゆったり。
昼間の疲れも一気に吹き飛ぶ。
特に印象に残ったのは3頭のイルカで、2頭はシャークべイトとその子供、もう1頭はもう少し歳をとったイルカだった。

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シャークべイトの子供は好奇心旺盛で、人がどこまで潜れるかを試してみたり、一緒に遊んだり、お母さんがいなくなってしまっても人と遊ぶことが楽しすぎるようで、ずっと私たちと一緒に遊んでいた。
途中でシャークベイトが自分の子供がいないことに気がついて慌てて「何してんのよ、行くわよ!」とても言うように連れ戻しにくる場面が多々あった。

連れ戻しにきた

連れ戻しにきた

もう1頭のイルカは、水面に浮いた状態で、ぷかぷかと日向ぼっこでもしているようだった。
軽くフィンキックするだけでイルカの隣にずっといられるという、初めての経験をした。
この日は、フロリダまで船を走らせないといけない関係で、あと5分で海から上がるようにとキャプテンから指示があった。
時間的には十分に泳いでいたが、最後と思うととても名残惜しい。

船の近くで最後まで泳ぐ

船の近くで最後まで泳ぐ

またねと心の中で呟きながら、時間の許す限り泳ぎ続けた。

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クルーズレポートは稲生薫子でした。

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week3にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。
2018年度、2019年度のクルーズスケジュールも確定していて、2018年度はすでにどの週もほぼ満席となっています。
また、2019年度も予約もかなり入って来ています。もしご興味のある方は、お早めにお問い合わせくださいね。

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2018年度
week1 2018年6月8日(金)〜17日(日)(クルーズ乗船・9日〜15日)
week2 2018年6月15日(金)〜24日(日)(クルーズ乗船・16日〜22日)
week3 2018年7月13日(金)〜22日(日)(クルーズ乗船・14日〜20日)
week4 2018年7月20日(金)〜29日(日)(クルーズ乗船・21日〜27日)

2019年度
week1 2019年6月7日(金)〜16日(日)(クルーズ乗船・8日〜14日)
week2 2019年6月14日(金)〜23日(日)(クルーズ乗船・15日〜21日)
week3 2019年7月12日(金)〜21日(日)(クルーズ乗船・13日〜19日)
week4 2019年7月19日(金)〜28日(日)(クルーズ乗船・20日〜26日)

ご興味のある方はお問い合わせください。

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writer
PROFILE
成蹊大学文学部国際文化学科卒業。
ナレーター、司会、ダイビング・モデルとして、TV、雑誌、モーターショー、トークショーなどで活躍。宝くじのキャンペーンガール「幸運の女神」では、46都道府県を旅する。

2013年からは、大物運・海況運をつかさどる「海の女神」へと転身し、舞台を海に変えてオーシャナの突撃体験レポートを担当。
潜水士資格も取得し、2014年は伊豆大島復興観光大使「ミス椿の女王」として、伊豆大島をはじめとした被災地復興支援活動にも尽力する。

「ダイビングがきっかけで、物の見方も感じ方も生き方も180度変わり、自分の周りまでもキラキラ輝き出したことを実感。 
いろんなことを体験しながら、たくさんの“きっかけ”を届けていきたいです」

【経歴】
・第25期 日本テレビイベントコンパニオン
・第11~12期 スバルスターズ
・第33期 宝くじ「幸運の女神」
・第23代 ミス椿の女王(2014.2~)
・第29代「ミス熱海・桜娘」(2016.1~)
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