石垣島ロケ、ザトウクジラの親子に遭遇

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西表島ロケが超順調に進んだために、西表ロケを1日早く切り上げて、石垣島に戻ってきて再度ロケを再会。
サンゴのポイント、マンタスクランブルと順調に撮影を続けていた。次は再度コブシメのポイントに向かおうとした矢先、黒島近くでザトウクジラのペアが姿を見せたと、別にダイビングボートから無線が入った。
しかし、今いるエリアからだと40分はかかる距離だ。「どうしますか?」というダイビングチームうなりざき石垣島店の店長森君の問いかけに、「どうしますかって、コブシメかクジラかってこと?行っていいなら、間違いなく可能性が低くてもザトウクジラでしょう」という僕の返事に「了解です!」とあっさり現地に向かう決断を下した。
沖縄でもケラマ諸島近辺であれば、冬から春先にかけてザトウクジラのシーズンだけど、ここ石垣島では本当にレアなこと。しかも、すでに4月も半ばだ。
ダメ元で、現地に向かうと、連絡を取っていたクジラについていたボートもすでに離れて引き上げているところだった。
連絡を取った最後の目撃地点まで向い、しばらくブローを探す。「いた!」スタッフのジャッキーが9時の方向にブローを発見。即座にそちらに向かうと、突然船の真横にクジラが浮上してきた。ペアで無く、親子だ。
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子供がいるのであれば、そうそう長く潜っていないだろうと判断してしばらく追走。しかし、母親がとても警戒心が強くて、その後はなかなか近寄らせてもらえない。何度か水中に入って、撮影を試みたけど、タイミングが合わず、水中で確認することはできなかった。
それにしても、石垣島でザトウクジラの親子に遭遇できるなんて本当にラッキーだ。1日早く西表島ロケを切り上げてきた甲斐があったというものだ。

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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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