林先生と潜るin 鵜来島 後半
■前半は→林先生と潜るin 鵜来島 前半 – 鵜来島|オーシャナ
まずは、JCUEスタッフが参加者と同じ海に潜って撮影。
先生が興味を持った生物や生態をスタッフや林先生が撮影。
放っておくと、エアの続く限り2時間でも3時間でも潜る林先生(笑)。
すべての生物や生態をお見せすることはできないが、その一例を。
先生が「おや?」と興味を示したその先には……
さて、わかるかな?
擬態上手のコノハガニ
後の講習会で、コノハガニの映像を見ながら、
「カイメンなどを頭部に付けてカモフラージュするのは目を守るため」といった話から、
チョウチョウウオの模様は目の擬態で、本来の目はラインに隠れている場合が多い、
といったビギナーでもわかりやすい解説。
何の変哲もないシャコガイも、林先生の手にかかれば、
「縁に付いている黒い点は実は目で……」といった興味深い話になる
「どんな海でもおもしろい」という林先生のネタは尽きることなく、
あっという間の2ダイブ。
ダイビング後、編集作業。
編集後、夕方にいよいよ講習会。
「カメラを持たずに潜ってみましょう。
じっくり生態を観察するとおもしろいですし、何より、
生態がわかるとシャッターチャンスも増えますよ」で始まった講習会。
プロジェクターで映像解説、ときに図解で解説。
最後に、「図鑑は名前を調べるためだけに使うのはもったいない。
生態のわかる手掛かりがいっぱい詰まっています」という話で締め、
あっという間の1時間30分。
個人的に一番印象に残ったのは、
「もし、私がハコフグのメスだったら、このオスの模様は惚れてしまいますね〜」
と少年のように嬉しそうに話す林先生の姿(笑)。
魚の話はもちろん、話せばすぐに好きになってしまう林先生のお人柄。
今年もう一度開催予定なので、ダイバーの方々はぜひ参加してみてください。
「ネイティブシーうぐる」に集まっていただいた皆さん、
ありがとうございしました!
【おまけ】
林先生の講座から興味深かった話をいくつか紹介します。
■キンセンイシモチにはAとBのタイプがあり、近日、和名が発表される。
→いくら酔っても教えていただけなかった(笑)
■「ピグミーシーホースは、あんなに小さい吻で何を食べているんだろう?」と
興味を持って解剖したところ、付いているポリプと吻の大きさが同じことがわかった。
つまり、ポリプに付いたプランクトンを口ですっぽり覆って食べているとのこと。
■タコは巣穴を3〜4つ持っている。
■魚には”群れ”と”群がり”があって、
群がりは頭の方向がバラバラでかたまっているだけの状態。
■魚の目はいろいろな色があって、光をあてると本来の色がわかる。
フグはグリーン、カサゴはオレンジ、ベラはブルー、キンメはゴールドなどなど、
そういった視点でも見てもおもしろい。
■「カモハラ〜」という魚は、高知大学の有名な魚類学者に蒲原稔治博士に由来するので、
高知の海の方は、そういうところにも興味を持ってみるとおもしろい。
■マジマクロホシイシモチなど発光する魚の話
などなどなどなどなどなど。
以上は、ほんの、ほ〜んの一部。続きはぜひ実際に聞いてみてくださいね。