フィッシュアイの電熱ヒートベストを着てダイビングしてみた!〜冬の海でウエット&ドライでTRY!〜

現在FIX UNDER WARMER HEAT VESTはウエットスーツでの使用、水洗いをメーカーから推奨されておりませんのでご注意ください。
▶︎公式サイトからの注意

冬のダイビング、水中で”寒くない“ではなく”あたたかい“。
水中で使える電熱ヒートベスト、FIX UNDER WARMER HEAT VEST(フィックスアンダーウォーマーヒートベスト)

先日公開した記事では、電熱ヒートベスト自体の解説と、使用時の温度変化をプールで計測した結果を公開しました。
データからも、電熱ヒートベスト「フィックスアンダーウォーマー」の温かさが見て取れましたね!

▶︎徹底解説!電熱ヒートベスト「フィックスアンダーウォーマー(フィッシュアイ)」〜プールで実験&NGリストも!〜

今回の記事では「実際、ダイビングで着たらどうなのよ?」というところを、うみカメラマン・むらいさちさんと、私、営業部のスイカが、お伝えします!

フィックスアンダーウォーマーヒートベストとは

FIX UNDER WARMER HEAT VEST(フィックスアンダーウォーマーヒートベスト)は、ウエットスーツ、ドライスーツの下に着用する、ダイビング用のベスト型インナー。
普通のインナーと大きく違うのは、電気の力で発熱するというところ。

電熱線が、ベストの広範囲に張り巡らされており、電源を入れると、その部分が発熱。
この熱によって、ウエットスーツと身体の隙間に入り込んだ水、ドライスーツ内の空気を温め、冷えを防ぐ仕組みとなっている。

FIX UNDER WARMER HEAT VEST(フィックスアンダーウォーマーヒートベスト)は、3種類の商品展開ですが、今回は、腹部、背部の両方が温まる「WL5200FB」でダイビングしてきました!

電熱ヒートベスト「フィックスアンダーウォーマー」を
ウエットスーツの下に着用してみた!

ロケ地は葉山の海。
フィックスアンダーウォーマーを日頃から使用し、ダイビングショップでも販売されているダイビングショップNANAの佐藤輝さん(以下輝さん)に協力をお願いし、使い方を教えてもらいながら、ダイビングをすることに。
電熱ヒートベストフィックスアンダーウォーマーヒートベストレビュー

この日の気温は14度、水温19度、天気も大雨で、体感的にもめちゃくちゃ寒い・・・。
通常だったら、ウエットスーツを手に取らない条件ですが、電熱ヒートベストを利用するなら、これくらいでもいけるでしょう!と前向きに捉えてチャレンジしてきました。

早速着てみました

こちらが電熱ヒートベストが入ったバッグ。
電熱ヒートベストフィックスアンダーウォーマーヒートベスト

バッテリー、リモコンはあらかじめ専用の充電器で充電してきました。

電熱ヒートベスト本体、バッテリー2つ、リモコンがセットになっています。

ヒートベスト本体・バッテリー2つ・リモコン。充電器も入っています。


controller

まずは、本体のバッテリーポケットに、付属のバッテリーを2つセット。

電熱ヒートベストフィックスアンダーウォーマーヒートベスト使い方

1ポケットに1つずつ

バッテリーと、本体のコネクタを繋げる。

しっかり奥まで挿しこもう

しっかり奥まで挿しこもう

首と左腕から、かぶるように着用。

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右脇腹のファスナーを閉めて・・・
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着用完了〜!!!
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操作方法

付属のワイヤレスリモコンのスイッチを長押しして、電源ON/OFFを切り替え。

電熱ヒートベストフィックスアンダーウォーマーヒートベスト操作方法

温度の切り替えは3段階。
ボタンを一回押すごとに、LOW:45℃→MED:50℃→HIGH:55℃→LOWに戻る、と切り替えられる。

電熱ヒートベストフィックスアンダーウォーマーヒートベスト操作方法

電源、温度の切り替え時には本体のリモコン感知部が振動するため、目視で確認する必要はなし。

ウエットスーツはぴったりしているので、ギチギチになるのでは・・・?
と思ったが、思ったより圧迫感もなく、すんなり!

そして、ボートでポイントへ・・!
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さて、水中ではどうなのか・・・?

いざ、葉山の海へエントリー!
ウエットスーツ+電熱ヒートベストはあたたかいのか?

まずは、私、スイカの感想から。
結論から言うと、お腹と背中がめっちゃあったかかったけど手足が寒かったというのが、正直なところ。

エントリーしてすぐは、超絶寒かったです。
ウエットスーツの中に冷たい水がどんどん入ってくる……。

思わず温度をMAXまであげる。
すると、10m潜降している1分足らずの間に、あっという間にウエットスーツの中が温まりました。

電熱ヒートベストフィックスアンダーウォーマーヒートベストレビュー

お腹と背中があったかい〜〜!

「いや、もしかしたら体温であたたまっただけかもしれない」
そう思い、電熱ヒートベストをOFFにしてみる。

電熱ヒートベストをOFFにしてから1分・・2分・・じっとしているとあまり変化がないので、泳いでみる。
これもあまり変化がなかったため、あえて首元から冷たい水を入れる。

ひ〜〜〜〜やっぱり冷たい!

寒さに歯を食いしばりながら、水が入れ替わった後、じっとしてみる。
1分・・・経っても全然あたたまらない。
やはり体温ではなかった。
寒い。

あの温かさは、電熱ヒートベストのパワーだったのだ。
(ごめん…一瞬でも疑ってごめん……)

後悔しつつ、また電熱ヒートベストをONにして、MAXまで上げる。
1分もしないうちに温かさを感じる。
ああーあったかい〜〜〜〜〜〜〜!!!!

泳ぎまくると、暑いくらいだ。

また、泳いでいると、ウエットスーツの中で水が回るのか、若干足元にも温かさを感じたが、冷えるスピードの方が早かった。
胴体は暑いのに、手足は寒いという不思議な状態になっていた。

エントリーから15分程度で、胴体以外が冷えて、そのあとはずっと頭・手・足が凍えるという結果に。
言わずもながですが、冬のダイビングではフードは必要でしょう!

結局、45分間ダイビングを楽しみましたが、お腹と背中に熱を感じながら潜ることができました。
水中で一回電熱ヒートベストを切るというセルフ実験をしてみたからこそ、電熱ヒートベストの温かさを身をもって体感!
電熱の力ってすごいな。

一方、むらいさん、一見普通に撮影しているように見えますが・・・。
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「寒い」と言っています。

時間が経つにつれ、何度も胸を押さえるむらいさん。

右側で胸を押さえているのがむらいさん

右側で胸を押さえているのがむらいさん

後から聞くと「密着させると、ちょっとあったかかったから、胸を押さえていた」とのこと。
なるほど・・・。

いやしかし!
むらいさんは、どうやらリモコン操作をミスって、LOWの状態で潜っていたよう。
LOWだと確かに、寒いでしょうね……ちーん。

水中での動きやすさは?

動きやすさに関しては、ま〜ったく問題ない。

自由自在

自由自在


バッテリーを背中側のポケットに入れていましたが、ほとんど違和感なく動けました!
というか、電熱ヒートベストをつけていることを忘れるほどでした。

ドライスーツの下に着用してみた!

ドライスーツでは、ドライスーツ専用インナーの内側に着用。
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ウエットスーツの時よりも、スーツと体の間にさらに余裕があるので、圧迫感もほぼなし。

輝さんも、もちろんヒートベストを着ています

輝さんももちろんヒートベストを着ています

ドライスーツ+ヒートベストは間違いなくあたたかい!

ドライスーツは水を通さない上に、その中をあたためるのだから、文句なしにあたたかい。
むらいさんも上機嫌です。

あったか〜〜〜い!!
電熱ヒートベストフィックスアンダーウォーマーヒートベストレビュー

リモコンは手首よりBCに装着するのがおすすめ

水中でリモコン操作をする際に気になったのは、リモコンと、ベストの感知部を近づけないとなかなか効かないことだ。
左手首につけて、右手でボタンを押すのも、両手を使わないといけないため少々不便を感じた。

しかし、さすがむらいさん、すでに工夫をしていた。
BCにリモコンを取り付け、片手で操作している。

使い方をマスターしてる

使い方をマスターしてる

こうすることで、リモコン感知部に近づけた上、必要な時に片手で操作がすぐにできる。
これなら、カメラを持っていても、操作に困ることはなさそうだ。

陸上でも快適過ぎる、ドライスーツ+ヒートベスト

約40分のダイビングを終えてエキジット。
「やっぱりあったかかった〜」とむらいさん。

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今回はモデルとして写るのに、フードとグローブを外してもらったため、そこだけ寒かったとのこと。
普段使いでは、フードとグローブを合わせればバッチリなのでは!?

そして、ボート移動中、電熱ヒートベストをONにしているので、全く寒さを感じない。
ボートコートいらずだ。
輝さんのゲストも、電熱ヒートベストを持っている人は、ほとんどボート上でも電熱ヒートベストをONにしているそう。

冬のダイビングで寒さを感じるのは、水中だけではない。
陸上もしかりだ。
準備、ボート移動、片付け・・・。
エキジット後は濡れているので、よりいっそう寒さが身にしみる。

そんな時も、ヒートベストを使うことで、あたたかく過ごすことができます。
実際、1本目終了後、水面休息中も、ヒートベストはONのまま過ごしました。

ダイビング前後、着替えなくてもあたたかく過ごせるーーこれは大きなメリットなのではないでしょうか。

手放せなくなりそう!
むらいさちの感想

電熱ヒートベストフィックスアンダーウォーマーヒートベスト
僕が、ドライスーツでヒートベストを着用したのは、実は二回目。
昨シーズンの流氷ダイビングの際に、試作品を借りて潜ったんです。
今回、久しぶりだったけど、やっぱりあったかかった〜!
水温が20度近くあったから、正直ドライスーツだけでもいけたけど、船の上でもあったかいっていうのがいいよね。

特に今日雨だったし、めちゃくちゃ寒かったし・・・。
5mmウエットスーツは、寒かったけど、ドライの下だともう手放せなくなりそう。

やっぱウエットスーツで着たい!
スイカの感想

電熱ヒートベストフィックスアンダーウォーマーヒートベスト
ウエットスーツでもドライスーツでも、背中がとにかくあたたかかったです。
特にドライスーツは、陸上でもあたたかく過ごせるのが、思ってた以上に良かったです。

でも、やっぱり水中での動きやすさで考えると、ウエットスーツを使いたい私。
ウエットスーツの場合、手足が寒くて、途中で耐えきれなくなってしまいましたが、ドライスーツ苦手な私としては、ウエットスーツの開放感が良かったです。

ベストだけでなく、タイツとか出たら、ウエットスーツでもっと潜っていられそう!

ウエットスーツ・ドライスーツ、それぞれでヒートベストを着用して潜ってきましたが、いかがでしたか?
購入を検討している人は、使用感など、ご参考にしてください。

各地でモニター会なども、行なっているそうなので、気になる方は、ぜひモニター会に参加してみてください。

*

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■Sponsored by Fisheye(フィッシュアイ)

フィッシュアイ

代表の大村謙二さんが、水中撮影機材の商社として、1995年に創業。
Nauticamハウジングなど世界中の水中撮影機材のブランドの日本総代理店を務めつつ、オリジナルの製品開発も積極的に行う。25年に渡って数多くの展示会、イベントに参加。
世界中に販売ネットワークを持ち、オリジナルブランド FIX Light Systemなどは国内外に数多くのファンを獲得。
2019年に、FIX UNDERWARMERシリーズの第1段である、FIX UNDER WARMER HEAT VESTを発売し、こちらも世界中でブレーク中だ。

HP/http://www.fisheye-jp.com/
Tel/03-5996-5637
Mail/info@fisheye-jp.com

■supported by ダイビングショップNANA

nana

実験にご協力いただいた、葉山生まれ・葉山育ちの佐藤輝さんがオーナーをつとめる、ダイビングショップ。
ポイントは葉山と、三浦の2か所をメインに、水中写真派の方が多く訪れていますが、ビギナーや講習生も、たくさん訪れており、どんな方でも楽しめる。
葉山の雰囲気にぴったりな、おしゃれなショップも素敵。

▶︎「ダイビングショップNANA」公式HP

■supported by むらいさち

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むらいさちProfile
うみカメラマン。沖縄でダイビングガイドを経て、写真の世界へ。現在は、水中からオーロラまで地球全体をフィールドに「しあせな瞬間」を求めて撮影している。著書に『FantaSea』(BUNKADO)、『きせきのしま』(小学館)、『よるのこどもの あかるいゆめ』(マイクロマガジン社)などがある。

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writer
PROFILE
IT企業でSaaS営業、導入コンサル、マーケティングのキャリアを積む。その一方、趣味だったダイビングの楽しみ方を広げる仕組みが作れないかと、オーシャナに自己PR文を送り付けたところ、現社長と当時の編集長からお声がけいただき、2018年に異業種から華麗に転職。
営業として全国を飛び回り、現在は自身で執筆も行う。2020年6月より地域おこし企業人として沖縄県・恩納村役場へ駐在。環境に優しいダイビングの国際基準「Green Fins」の導入推進を担当している。休みの日もスキューバダイビングやスキンダイビングに時間を費やす海狂い。
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