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本当に“安全”な遊び? 続けて起こる夏のシュノーケリング事故について考える閲覧無制限

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毎年、夏になると必ずといっていいほど発生してしまう「シュノーケリング事故」。
2018年もすでに続々とニュースになっています。

シュノーケリング男性死亡 和歌山・友ケ島沖
7月15日午前10時ごろ、和歌山市の友ケ島の沖合で、シュノーケリングをしていた大阪府千早赤阪村森屋の会社員和泉大亮さん(42)が溺れているのを友人らが見つけた。和泉さんは病院に運ばれたが死亡した。和歌山海上保安部などによると、和泉さんは友人ら7人と共に午前9時ごろ、大阪府岬町のヨットハーバーを出港。午前10時ごろから、友ケ島沖で釣りやシュノーケリングなどをしていた。

サンスポ

シュノーケリング中に溺れ学生重体 三浦市の海岸
7月22日午後0時半ごろ、三浦市南下浦町毘沙門の沖合で、川崎市高津区に住む大学3年の男子学生(20)が溺れた。男子学生は救助されたが、水を飲むなどして意識不明の重体。三崎署によると、男子学生は、友人の男性4人と同所の海岸に遊びに来ていたが、仲間の一人と浅瀬でシュノーケリングをしていた際に潮で沖に流された。一緒に流された男性の「助けて」という声を聞いた友人の男子学生(20)が沖合約40メートルで男子学生を救助、もう一人は自力で岸にたどり着いた。署によると、流された男子学生ら2人はライフジャケットを身に着けていなかったという。

カナロコ

福岡の海で男性2人が行方不明 シュノーケリング中に
7月24日午後3時半ごろ、福岡市東区西戸崎の海岸で、キャンプをしていた男性から「シュノーケリングをしていた友人2人の姿が見えなくなった」と118番通報があった。福岡海上保安部などによると、行方不明になったのはともに大学生で、福岡県新宮町の槇本渉さん(22)と福岡市東区の江頭宏俊さん(21)。2人は、男女10人ほどのグループで沖合数百メートルにある岩場まで水上バイクで移動し、シュノーケリングをしていたとみられる。おぼれた江頭さんを数人が助けようとしていたが、その間に槇本さんの姿も見えなくなったという。

朝日新聞

では、なぜこのような悲しい事故が起こってしまうのでしょうか。
どうしたら減らすことができるのかを考えてみました。

気軽さの中の落とし穴
自然への無知識が招く事故

夏になると、やはり海で遊びたくなりますよね!
とはいえ、海水浴じゃ物足りない・・・。

そんな時、一般的に“海で遊ぶスポーツ”として思い浮かぶものといえば、サーフィン、ダイビング、シュノーケリング、ジェットスキーなどでしょうか。

そして、それらのスポーツの中ではお手軽に楽しめるということで、真っ先に頭に浮かんでくるのが「シュノーケリング」。

体力を使わなそう。
どこでもできそう。
道具さえ準備すればできる。
お金も比較的かからない。
資格もいらない。
教えてもらわなくてもできそう。

シュノーケリングは他のマリンスポーツと比べ、“お手軽”“安全”というイメージがあるのではないでしょうか。

一般的に“とっつきやすい”マリンスポーツというイメージがあるシュノーケリング。

一般的に“とっつきやすい”マリンスポーツというイメージがあるシュノーケリング。

では、本当に“安全”なのでしょうか?

去年の警察庁による水難発生状況のデータを見てみましょう。
実は、ダイビングよりシュノーケリングの方が水難者が多いと出ています。

■平成29年 行為別水難者数
シュノーケリング 22名
スキューバダイビング 17名
サーフィン 14名
その他 28名

平成29年夏期における水難の概況(警察庁)

なぜこのようなデータになったか、その理由を考えるときに、まず忘れてはいけないのが、シュノーケリングは“海などの自然の中で遊ぶアクティビティ”だということ。

自然で遊ぶということは、それなりの「知識」と「準備」が必要なのです。

シュノーケリングで事故が起こる原因は
「知識」と「準備」不足?

シュノーケリングは、マスク・シュノーケル・フィンの3点セットで水面に浮かぶだけで誰でも水中世界を自由に体験できるスポーツ。

極端にいえば、この「3点セット」と「シュノーケリング遊泳を許可している海」があればできるのです。

しかし、海はプールと違い、毒のある水中生物もいるし、時によっては波もあるし、流れも起こります。

そして、予想だにせぬ出来事に遭遇したときに、人は「パニック」に陥ることがあります。

パニックになり、そのまま力つきて溺れることも事故原因のひとつ。

例えば、3点セットをつけてシュノーケリングを楽しんでいたら、気づかないうちに流れに巻き込まれていて、そのまま沖まで流され戻れなくてなり、パニックに陥り溺水。

という事例があったとしましょう。

もし、流れに対する知識があったら?
流れが発生していることに早く気づけるかもしれませんし、正しい方法で逃れられたかもしれません。

もし、浮力体をつけていたら?
ウェットスーツ、または、ライフジャケットを着用していたら、最悪、流されてパニックになったとしても浮いていることはできます。
これは、海で遊ぶには非常に重要なことです。

このように、知識と準備があるとシュノーケリング事故を少しでも減らすことができるかもしれません。
海で遊ぶためのルールとマナーは、しっかりと心得ておきましょう!

ルールとマナーを確認しよう!
シュノーケリングを安全に楽しむための6か条

シュノーケリングを安全に楽しむためには、環境への配慮や予期せぬトラブルへの対処など、事前に知っておくべきことがあります。
特に安全に関わるルールは遵守しましょう。

1. 自然環境と生物を尊重しよう

海で遊ぶ際は、そこに息づく生物たちを尊重する気持ちをもちましょう。
ゴミは必ず持ち帰る、むやみに生物には触らないなど、自然環境への配慮を。
思わぬけがをしたり、毒を持つ生物に接触してしまう可能性も。

2. 必ずバディを組んで行動しよう

最低二人以上を単位として行動しましょう。
一人だけの場合、身につけている器材や体に思わぬトラブルが起こった場合に、対処が難しくなります。
特にお子さんの場合は、大人が一緒にバディを組むようにしましょう。

3. お酒・アルコールは厳禁

飲酒運転が危険なのと同じように、アルコールが入った状態でのシュノーケリング(磯遊び)もリスクが高くなります。
何か起こった場合の判断や対処が鈍くなるため、「飲んだら海に入らない、海に入るなら飲まない」ことを徹底しましょう。

4. 遊泳区域の範囲を守ろう

海によっては、遊泳区域が決められていることも。
ブイとロープで区切られた遊泳区域外は、流れがあったり、漁場になっていたりします。
現地の海のルールを守り、シュノーケリングが許可されているところで遊びましょう。

5. ライフジャケットで浮力を確保しよう

シュノーケリングをする際は、基本的にライフジャケットを着用することをおすすめします。
特に、子どもや泳ぎに自信のない方は、マスト。
これによって浮力が確保され、安定して水面に浮かんでいることができます。

6. 海のコンディションをよく見よう

ガイドと入るか、自分たちだけで入る場合は、必ず事前に情報収集を。
まずは波がなく穏やかかどうかを確認。
海況はほんの数十分で変わることもあるので、潮の流れや天候にも要注意。
砂浜なのか砂利なのかなど、足場も要チェック。

自然の中の遊びはルールを守るのが第一。環境や生物に配慮し、安全に楽しみましょう。

自然の中の遊びはルールを守るのが第一。環境や生物に配慮し、安全に楽しみましょう。

Attention!
こんな場合はシュノーケリングを避けよう

どんなに楽しみにしていても、状況によってはシュノーケリングができない場合もあります。
そういう時は潔く中止し、日程変更、場所変更をするなどの対処しましょう。

■海の状況が悪い

波が高く白波が立っていたり、潮の流れが速いときは、迷わず中止しましょう。

■シュノーケリングが禁止されている

シュノーケリングが禁止されている海水浴場では、もちろん禁止です。

■体調が悪く風邪薬を服用している

体力を消耗しやすいほか、何か起こった場合の判断や対処が鈍くなりがちです。

自然で遊ぶには準備が何より大事
万が一のときにそなえよう

シュノーケリングは自由性が高いスポーツ。
海の世界を自由に楽しむのは本当に楽しい時間です。

それが悲しい思い出にならないように、何より大事なのは、まず準備すること。

何か起こったときのために。
何か起こらないように。

準備しておくことは、自然で遊ぶためには最低限のマナーです。

正しく、そなえて、楽しくシュノーケリングしましょう!

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