子どもと一緒にシュノーケリングがしたい!未就学児と美しい水中世界を見るのは夢物語?

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(撮影/堀口和重)

(撮影/堀口和重)

未就学時とのシュノーケリングは難しい?
我が家の場合・・・

海好きのダイバーならば、「いつか子どもと美しい海で水中世界を一緒に見たい!」と、思うものですよね。
これを書いている私、山本も、それを夢見るママダイバーの1人です。

しかし、0歳の時から、海水浴には連れて行っているものの、なかなかそこからもう一歩が遠い・・・泣。
実は、去年、長男と一緒にシュノーケリングにチャレンジしてみようと思ったのですが、ドロップアウト。
まぁ、未知の環境に恐怖を抱くのは、人間として正しい反応なのだろうと思いますし、無理強いはしたくないと思っています。

磯遊びが大好きー!な、我が家の息子

で、でも・・・、
ママは君たちと一緒に、水中世界を見たいんだよ〜〜〜!

諦めきれない私は、今年の夏休み、もう一回シュノーケリングにトライしてみようと、改めて調べてみることにしました。

シュノーケリングの
基本情報を調べてみる

まずは、何歳からできるんだろう。

ざっと調べた感じ、シュノーケリングツアーなどの対象年齢を見ていくと、6歳〜受け付けているショップが多くリゾート地を中心に、3・4歳〜なども対応しているショップが増えてきて、中には、1・2歳〜という記載があるショップもありました。

基本的には小学生からで、ショップによっては未就学児も対応しているというのが、現状でしょうか。
小学生ぐらいになると、シュノーケリングに限らず、山遊びや川遊びでも、選択肢がぐっと広がってくるように思います。

もはや、小さい子どもとシュノーケリングをしたいなんて、夢のまた夢……!?
うーん、、、と頭を抱えていたら、ひょんなことから八丈島ダイビングショップ アラベスクの小金沢さんと「子どもとシュノーケリング」の話になりました。

(撮影/堀口和重)

(撮影/堀口和重)

実は小金沢さん、たくさんの子どものシュノーケリングデビューを支えてきたそうなんです!

すみません、いつもダイビングの話ばっかりしていたのですが(そりゃそうだ笑)、ちょっと八丈島のシュノーケリング、そして、未就学児とのシュノーケリングについて聞かせてください〜〜〜(TT)

(撮影/堀口和重)

(撮影/堀口和重)

八丈島のシュノーケリング事情と
子どもとシュノーケリング

小金沢さん

意外と知られていませんが、八丈島のシュノーケリングはとても魅力的なんです。
底土海水浴場のビーチからエントリーすると、一面のサンゴ礁やアオウミガメも高確率で見る事ができます。その光景は、まさに竜宮城!
『竜宮城に行ってみたい』って思っている小さなお子さんって多いですよ。笑

え、え、え、シュノーケリングでも、そんなに楽しめちゃうとは!
しかも、アオウミガメとの遭遇率は、驚異の98%以上とのこと・・・!
八丈島の濃い八丈ブルーに包まれて、たくさんの生物たちと出会うのは楽しいだろうなぁ。

(撮影/堀口和重)

(撮影/堀口和重)

(撮影/堀口和重)

(撮影/堀口和重)

小金沢さん

ただその場所は、夏場は潮の流れが早くなるので、インストラクター同伴が必須な場所です。

海という自然の中では、100パーセントの安全はありません。
しかし、その可能性を限りなくゼロにしていくためにも、プロフェッショナルの力を借りた方が安心と言えるでしょう。

また、ダイバーのみなさんなら、海遊びのプロたちに案内してもらうことで、何倍にも海が魅力的に感じられることは、ダイビングで実証済みのことかと思います!

(撮影/堀口和重)

(撮影/堀口和重)

シュノーケリングは手段
“楽しむ”ために必要なこと

小金沢さん

大人、子ども問わず、シュノーケリングにはじめてトライする時には、器材の扱い方や必要なスキルをインストラクターに教わった方がいいと思います。

せっかく、いい器材を持っていてもスノーケルを右側から加えて排気弁が上をむいてしまって水が吐き出しにくかったり、マスクが顔にフィットしていないまま海に入り、水面で一生懸命直している人を見るとせっかくの海を楽しめているかな?って、思ってしまいます。

ゲストさんが安心して楽しむ環境を整える事が出来て初めて純粋に海を楽しむ事ができる気がしています。まずは、『シュノーケリングをする』ことではなく、『シュノーケリングを安全に楽しむ』ことをまずはゴールと思って欲しいですね

(撮影/堀口和重)

(撮影/堀口和重)

確かに……。
器材を正しく使えていないことには、シュノーケリングを心から楽しむことは難しそうです。

小金沢さん

また、特に子どもということを考えるとシュノーケリングを楽しむ事ももちろんですが、学びという教育投資の面でもぜひ受けていただいた方が、今後のシュノーケルライフがより充実した物になるのでは?と、個人的に思います。

教育投資……というとカタイ言葉に感じますが、私自身、子どもには、たくさんの自然体験をさせてあげたいと思っています。

やっぱり子どもには、たくさん冒険させてあげたいし、一緒に楽しい思い出を作りたい。(いつまで一緒に出かけてくれるか分からないし・・・泣)

(撮影/堀口和重)

(撮影/堀口和重)

自然には、学びがいっぱいです。
絵本の知識だけじゃなく、海には流れもあって、しょっぱくて。本当にウミガメや魚たちが生息していることを、リアルに感じて欲しい。

そんな視点で、一緒にシュノーケリングを楽しむことができたら、あとは子どもたちが勝手に自分の好きなテーマを見つけてくれるんじゃないでしょうか。
(さらに言うと、たまにでもいいから海にふれて、たくさんの生物が生きていることを知り、いつか、環境を大切にしたいっていう気持ちが心に芽生えてくれるといいなぁと思っています)

(撮影/堀口和重)

(撮影/堀口和重)

子どもとシュノーケリング
八丈島ダイビングサービス・アラベスクの場合

さて、具体的に聞いていきましょう。
アラベスク(小金沢さんのショップ)では、何歳からシュノーケリングツアーの参加OKか問うと、

小金沢さん

基本的には6歳から受け付けていますが、2歳の子どもを案内したこともあります。
家族連れの方は、“家族全員で感動を共有したい”という希望の方が多いですね。
小さいお子さんを仲間はずれにしたくないと言う気持ち強く感じます。

あぁ……すっごい分かる。
私も共有したいっていう気持ちが強いかも。

(撮影/堀口和重)

(撮影/堀口和重)

小金沢さん

シュノーケリングとは言うものの、それぞれの家族によって、安全性が担保されていれば楽しみ方は異なっていいと思うんです。

例えば、小さな子は、浮き輪で一緒に行って、水中を箱メガネで見せてあげてもいいでしょう。また、『ウミガメが見たい!』とシュノーケリングに来た子には、完全にアオウミガメ狙いでいきます。アオウミガメとのポジショニング勝負ですが、『今、顔つけてごらんー!』と顔をつけた瞬間、アオウミガメが見られたら、その子にとっては忘れられない瞬間になるのかなと。『ウミガメいたー!』と満足した顔を見せてくれますよ。

(撮影/堀口和重)

(撮影/堀口和重)

安全というものを大前提にしつつ、ゲストの希望に寄り添ったイレギュラー対応ができるかどうか。
そして、浮き輪や箱メガネを活用しながら、できる範囲でシュノーケリングを共有していくことが、親と子ども、双方の「楽しかったー!」を生むんですね!!

特に子どもは、その子の性格によって、かなりグラデーションが出てきますが、シュノーケリングが初めての子どもがストレスを感じやすいポイントを挙げてみるとこんな感じです。

・ウエットスーツ、マスクなど器材を装着すること
・シュノーケリング呼吸(くわえながら吸うこと、口呼吸)
・マスク・シュノーケリングに水が入ること、また、クリア
・足がつかない場所で浮くこと

そして、大人より新しい世界に対しての感受性が高いので、気持ちの面でも慎重に寄り添ってあげる必要があるでしょう。

(撮影/堀口和重)

(撮影/堀口和重)

また、未就学児と言わず、小学校低学年でも、全然プールで泳げない子どももいます。泳げたとしても、プールと海は環境がまったく異なると言っていい。
波もあるし、流れもある。しかも、しょっぱいし、目にしみる!

やっぱり、マンツーマンで対応してくれるショップさんじゃないと受け入れは厳しいんでしょうか?

小金沢さん

これは、受け入れ側、つまり、ショップの問題になっちゃいますけど、スタッフの力量によってもサービスレベルに差が出るのが事実です。
ですので、アラベスクではシュノーケルの自社マニュアルを作成し最低限の遵守するべき内容は決めてあります。
僕自身は対応できたとしても、他のスタッフではできない事ももちろんあります。こればっかりは、マニュアル化ができるものじゃないですね。
そのため、基本的なマニュアル意外に関する事は、安全を確保した上でそれぞれのスタッフの判断に任せています。

なるほど。
やっぱり、まずはショップさんに問い合わせしてみるところが、スタートラインですね。

子どもにシュノーケリングを楽しんでもらうためには、『導き方』と『ゴール設定』が大切なんだなと、小金沢さんに気づかされました。

「無理にシュノーケリングをしなくてもいい」そんな視点で、年齢やその子の性格・海や水への馴れ具合に対応してくれるショップを探すことが、親子シュノーケリングへの一歩かもしれませんね。

Special Thanks
八丈島ダイビングショップ・アラベスク

八丈島一筋でガイドをしてきた小金沢昌博さんが2015年9月に設立したダイビングショップ。

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居心地のいいお店は女性にも大人気!
白で統一した店内は、天井吹き抜けの広々とした空間が広がり、まるでカフェにいるかの様なおしゃれな雰囲気。
ウエットスーツのまま出入りできるつくりになっているなど、使い勝手も◎
脱水機があり、女性ゲストにも大評判の各種アメニティやフリードリンク、タオルの貸し出しなど、嬉しいサービスも豊富!

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さらに、グループに1台無料でGoPro(体験ダイビング、シュノーケリングもOK!)の貸し出しを行っている。

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PROFILE
1984年生まれのイルカ・クジラ好き編集者。高校2年生でダイバーデビュー。

ダイビング誌や主婦誌の編集部、雑誌&書籍を手がける編集プロダクションなどを経て、WEBメディア編集へ。オーシャナ元編集長。

現在は、WEB編集を中心に、書籍・パンフレット編集、イベント・商品企画など、多方面で活動中。

ファンダイビング中に手軽にゴミが拾えるメッシュバッグ・オーシャンバッグプロジェクト進行中。ダイビングプラットフォーム・Scuba Monsters準備中。
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