【みなべ&田辺】ウミウシ天国「ロングアーチ」by 中野大樹
みなさんこんにちは。和歌山県「南部&田辺」エリアのDAIKIです。
気温の変化が激しい今日この頃ですが、
みなさんは体調などをくずされておりませんでしょうか?
僕はと言いますと先日吹いた春一番とともに花粉症が。。。
「春」は僕にとって少々ツライ時期なのです(笑 )
さて、このエリアの海で「春」と言えばやはりウミウシです。
2月中旬頃までは透明度も良くワイドも堪能できるのですが、
3月に入ると次第に透明度が低下し必然的にマクロダイブオンリーに。。。
と同時に海藻類が生えてきてウミウシ最盛期に突入、と相成る訳であります。
なかでもオススメは「ロングアーチ」というポイントで、
ここに幅約2m、長さ約20mの水路がありまして、
我々は「ウミウシトンネル」と呼んでおります。
なぜならその側壁にはウミウシのエサとなる
カイメンやホヤ、コケムシ、ヒドロ虫などがびっしりありまして、
幼生から変態してウミウシとして着床する場所でいっぱいなのです。
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つまりここにはウミウシになりたての小さい個体がわんさかおり、
潜る度に新しい出会いが待っております。
最盛期には1ダイブこの水路オンリーで
30種以上出会える事もあるくらいです!
さらに水路の上の台地には海藻が生い茂っているので、
トンネルでは出会えない、海藻をエサとするウミウシたちにも出会えてしまうのです。
水深もMAX18m、根のトップは10mですから
減圧の心配もあまりなく、じっくりウミウシを堪能できるポイントです。
人気のピカチュウことウデフリツノザヤウミウシも
このトンネルに極小サイズで登場してきます。
ちなみに昨年の最小ピカチュウは約2mm。
今年はさらに小さい個体に出会いたいなあ。。。
画像上:コミドリリュウグウウミウシ&卵塊
画像中:クロスジリュウグウウミウシsp.
画像下:極小ピカチュウ(今のところ今シーズン最小個体)
この記事は、ミクシィで展開しているコミュニティ
「現地プレス」より、許可を得て転載させていただいております。
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PROFILE
中野大樹
Daiki Nakano
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原住民「アボリジニ」と暮らすため渡ったオーストラリアで
たまたまダイビング講習を受け、その二日目のプール講習で
バディブリージングのデモンストレーションを水面から見て、
あまりの感動に涙を流してしまった瞬間この世界で生きて行こうと決意する。
そのオーストラリアを初め様々な海で修行を重ね、
2001年より和歌山県みなべ&田辺エリア「矢口潜水」に勤務。
ビデオから始めた水中撮影歴も11年目に入り、
現在は一眼デジカメとコンデジのそれぞれの良さを活かした撮影に励む。
目指すは「ゲスト一人一人の個性を大切に、その人らしい写真を撮らせる水中ガイド」