【長期連載】はじめてロタ!マリアナブルーと出会うダイビング旅(第1回)

【基本情報1】ロタ島の基礎知識、準備するもの、注目のアクセスをご紹介!

この記事は約9分で読めます。

青の世界がどこまでも続いている、世界最高レベルの透明度。
手つかずの自然が残っているロタ島には、スポットライトのような強烈な光が差し込む、ダイバー憧れのロタホールがあります。

ゆったりと流れる時間が心地良い……、青の楽園ロタ島へ、行ってみませんか?

【ロタ島の基礎知識】
観光地化されていない素朴な島!

写真:むらいさち

写真:むらいさち

<地理>

ロタ島は、日本から約2400km南下したミクロネシアに浮かぶ常夏の島
アメリカ自治領である14の島からなる北マリアナ諸島自治連邦区に属し、すぐお隣にはテニアン島とサイパン島があります。

ロタ、サイパン、テニアン(サイパン島から遠征)の3島を潜り歩いちゃうのもいいかも!?

<気候>

ロタ島は年間平均気温27度の温かな熱帯性気候の島。
一年を通じて、湿度や気温の変化が少ないため、過ごしやすいんです。

雨季(7〜11月)と乾季(12〜6月)に分かれますが、台風シーズンを除けば晴天率も高く安定しています。
天気ばかりは運まかせなところもありますが、好条件でダイビングがしやすい場所と言えるでしょう!

南国特有の強い陽射しに照らされた透明度抜群の海の色は、通称”ロタブルー”と呼ばれます。
どこまでも青く澄み渡る海は、日本人ダイバーたちに大人気!

<人口>

ロタ島は、約3000人が暮らす小さな島
一時間ほどあれば、車で島の端から端へ行くことができちゃう大きさです。

写真:むらいさち

写真:むらいさち

<自然>

世界屈指のダイビングスポットを持ちながら、観光地化はほぼされていません。
その大自然が残る素朴さが、ロタ島の魅力です。

原生林や遺跡、バードウォッチングにゴルフなど、ダイビングの合間に楽しめるスポットも盛りだくさん!
あれもこれもと詰め込みがちなアフターダイブですが、島内の移動時間が少なくて済むので、まるっと楽しめちゃいますね。

しかも、日本との時差はわずか+1時間!
非日常感を気軽に味わえるリゾートエリアなんです。

<言語>

ローカル同士は現地の言葉であるチャモロ語やカロリン語で会話しますが、公用語は英語
また、ホテルやショップには日本語を話すスタッフがいたり、日本語メニューが用意されていたりと、言葉の問題はあまり感じません。

一方で、現地の方とコミュニケーションをとるのも旅の楽しみ!

例えば、チャモロ語で、
○「こんにちは」→「Hafa Adai.(ハファ デイ)」
○「ありがとう」→「Si Yu’os Ma’ase.(シジュウス マアセ)」
など。

簡単なチャモロ語をいくつか覚えて、挨拶の際に使ってみてはいかがでしょうか!?

写真:むらいさち

写真:むらいさち

<通貨>

通貨はUSドル
アメリカ本土同様にチップ文化があり、サービス料が含まれていない場合は料金の10~15%が相場となります。

【銀行&ATM】
ロタ島にある銀行は、BANK OF GUAM ROTA支店、SAIPAN BANK ROTA支店の2つ。
ただ、窓口で日本円からUSドルへの換金は行っていないので、日本出国前に両替をしておく方がベターでしょう。

そのうち、ATMがあるのは、BANK OF GUAM ROTA支店のみ
クレジットカードでUSドルのキャッシングが可能で、後日クレジットカードで引き落としされます。

ATMは24時間利用可能ですが、一日の引き出し限度額が$400に設定されているため、それ以上の引き出しは翌日となります。
また、週末はローカルの利用も多いため、現金が機械からなくなってしまう(「利用不可能」と表示されます。泣)こともあるんです……。

この点からも、日本出国前の両替がオススメです!

【クレジットカード利用】
ロタ島内には、クレジットカードが利用できるお店もあります。
ただ……、日本人に人気のお店は、クレジットカードに対応していないことが多いんです。
やはり、基本的にUSドルを用意しておいた方がいいでしょう。

<治安>

治安は北マリアナ諸島全般的に良く、過度な心配は不要です。
しかし、治安が良いとは言っても、日本とは勝手が異なる海外ということは、お忘れなく。
置き引きや車上荒らしなどの軽犯罪には十分注意してくださいね。

<伝統>

ロタ島を訪れるとその空気感にほっとします。
通りすがりに出会えば、知らない間柄でも満面の笑顔で優しく手を振る挨拶をしてくれるのです!

これが、ロタウェーブ

世界一フレンドリーな島と言われる所以です。
手を振る挨拶には、観光客や大人、子供の垣根もありません。
ぜひあなたも”ロタウェーブ”に応えて、手を振り返しましょう。
ロタ島のアットホームさを肌で感じられるはずです。

【ロタ島の旅の準備】
年中常夏・ロタ島の服装と持ち物

写真:むらいさち

写真:むらいさち

<服装>

服装は年中半袖で良いですが、室内は冷房が効きすぎている場合があるため、はおりものがあると便利!

<持ち物>

田舎の小さな島なので、なんでも揃うわけではありません。
長時間船に乗ることはほとんどありませんが、酔い止めを持参しておくと安心です。
また、常備薬は多めに用意しておきましょう!

南国特有の強い日射しのため、日焼け止めやサングラス、帽子は必須でしょう。
薄手のウインドブレーカーなど長袖の衣類は、日焼け対策にも使えます。
虫除けスプレーもお忘れなく!

島のホテルを利用する際は、コップや歯ブラシなどのアメニティーがついていないことが多いです。
バス・洗面グッズなど、細かい身の回りのアイテムも持参したほうが安心です。

また、脱水を防ぐために、水筒を持ち歩き、こまめに水分補給を。
ちなみに、ロタ島の水道水は飲用可能な湧き水なんです!
マーケットなどにも、あまりミネラルウォーターは売っていません。
持参したマイボトルに水道水を入れて、冷蔵庫で冷やして飲むのがロタ流……!?

陸、水中ともに、フォトジェニックな光景が待つロタ島に行くなら、カメラはマスト!
とびきりの瞬間を撮影しましょう。
珍しい鳥もたくさん生息しているので、双眼鏡があるとバードウォッチングも楽しみやすいですよ。

そして、ダイバー必須のアイテム、パスポート、ログブック、Cカードは、お忘れなく。
ダイビングごとにショップに戻るスタイルが多いので、休憩時間に着替えることを考慮して、水着は2着以上持っていると快適に過ごせます。
また、ロタ島は、裸足で歩ける場所も多いですが、不用意なケガを防ぐためにも、ビーチサンダルやマリンシューズは持参した方がおすすめです。

ダイバーは必然的に持ち物が増えるため、各自でご自身の器材と持ち物のチェックリストを作っておくと忘れ物対策になりますよ。

【ロタ島へのアクセス】
サイパン経由なら当日の到着が可能に!

写真:むらいさち

写真:むらいさち

<サイパン経由での行き方>

スカイマークの成田―サイパン新規就航に伴い、日本からのアクセスが格段に便利になったロタ島
スカイマーク・サイパン直行便でサイパンを経由し、ロタ島へは島間を結ぶスターマリアナス航空の小型飛行機で乗り継ぎできます。

スターマリアナス航空とは
スターマリアナス航空は、テニアン島のテニアン国際空港に本社があるコミューター航空会社(小型飛行機で近距離を結ぶ航空会社のこと)。
サイパンーロタ、ロターグアム、サイパンーテニアンを結ぶ定期便のほか、チャーター便を運行しています。
航空券の予約は、公式HPより行います。

▶︎公式HP「スターマリアナス航空TOP」

成田を朝10時15分に出発して、わずか約3時間半。午後3時にサイパンへ到着。
入国手続きを済ませ、すぐ近くの国内線の棟へ移動します。

16時30分発の〜ロタ行きのフライトに乗れば、30分後の17時にはロタ空港に到着です。
つまり、フライト時間だけなら約4時間で常夏のリゾート地、ロタ島に辿り着けるというわけ!

これまでは移動に2日間必要だったのが、直行便就航と島間フライトのスケジュール変更のおかげで、日本を出発した日に到着できるようになりました。
今、まさに行くべき、話題の島なんです〜!
宿泊費や時間の短縮に加え、フライトの疲れを気にせず、思いっ切り遊び回れるのは嬉しいですね。
(スカイマークさん、ありがとう)

また、スターマリアナス航空へのチェックイン時には、北マリアナ諸島自治連邦区内のサイパン経由でもID確認のためパスポートの提示が必要です。

写真:戸村裕行

写真:戸村裕行

<その他の行き方>

サイパン経由以外にも、グアム経由、または仁川(インチョン)ーサイパン経由のアクセスがあります。

【グアム経由】
日本からグアムへは、東京、大阪、名古屋、福岡から、直行便が出ています。(ユナイテッド航空、JAL、ティーウェイ航空、チェジュ航空など)
出発地によりますが、3時間半〜3時間50分程度のフライトです。
グアムからは、スターマリアナス航空の小型飛行機で約30分!
※2020年3月現在、1日1便運行。(13:00)

多数の離発着便がありますが、乗り継ぎ時間が長くなったり、ロタ島移動前に前泊の必要があることも……。
手配の際には、総移動時間に注意してチョイスしましょう!

【仁川ーサイパン経由】
日本から仁川へは、東京、大阪、名古屋、北海道、福岡から、直行便が出ています。(チェジュ航空、ティーウェイ航空、アシアナ航空など)
仁川からサイパン(チェジュ航空、アシアナ航空など)への4時間20分程度のフライトを経て、スターマリアナス航空の小型飛行機へ乗り継ぎ、約30分でロタ島に到着。
※2020年3月現在、スターマリアナス航空のサイパンーロタ便は1日3便運行。(7:30、11:30、16:30)

サイパン経由便なら、日本から約4時間のフライトで、壮大な手つかずの自然が残るロタ島にアクセスできます。
(さらに詳しい、アクセス情報やチケットの予約方法については、後日お届け予定なので、お楽しみに!)

行きやすくなったロタ島で、あなたも最高のダイビング体験をしてみませんか?

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▶︎【基本情報2】ロタ島のダイビング事情をご紹介!〜装備、スタイル、タイムスケジュール〜

Special Thanks

Sponsored by マリアナ政府観光局/MVA
Supported by スカイマークRUBIN(ルビン)~ROTA SCUBA CENTER~Blue Palms(ブルーパームス)~ダイブサービス・ロタ~

スカイマークのサイパン直行便で好アクセスに!
日本からロタへは、サイパンかグアムからスターマリアナス航空の小型飛行機で約30分。
2019年11月に就航したスカイマークのサイパン直行便(約3時間半)をチョイスすれば、乗り継ぎ1時間半ほどでロタ島に同日アクセスできるようになった。


新型コロナウイルス感染症の影響による航空需要の減少、および3月17日(火)に北マリアナ諸島(サイパン島)政府より発令された入国検疫体制の強化に伴い、スカイマークは2020年3月26日(木)~7月31日(金)の期間、「成田-サイパン線」の運休を決定いたしました。(2020年5月23日現在)

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PROFILE
フリーランスの水陸写真家 / 潜水士 / ライター。
1993年静岡生まれ。沖縄在住 / スペイン移住計画。

旅行系企業に新卒入社し、自社ECサイト運営 / 販促企画 / 他社提携サイトディレクションなどを担当。2018年7月より独立してフリーランスとなる。

日常で感じる「鼓動」を捉えた、陰影のある美しさを追求した写真を好みます。水中と陸上の2つの視野を持つ「水陸写真家」として表現していくために、文章・Webを組み合わせて多方面で活動をしています。

写真×文章×Webで"伝わる"情報のデザインとアイデアや話の整理整頓が得意です。多趣味で外向型と内向型のハイブリッド。
キックボクシングジムから帰ってきて、漫画を読む時間が至福です。

「ダイビングと出会ってから様々なことに挑戦できるように。オーシャナの活動を通して"海の素晴らしさ"をお伝えしていきます!」
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