【分かりやすい図解説付き】賢く使いたい!!「全国旅行支援」のポイントまとめと使い方アドバイス!
「全国旅行支援」がいよいよ始まった。どこへ行こうか悩んでいる人はもちろんのこと、すぐに申込みをした人も多いはず。旅行業の仕事にも従事している筆者のところにも、続々と相談や申込みの希望が届いている。こうしている今も携帯の通知音が鳴る。
GoToトラベルから名称が変わり、支援内容も条件も新たになった「全国旅行支援」の最新情報の詳細とおさえておきたいポイント、そして使い方をまとめて紹介。どのように利用するのがお得なのかのアドバイスも!
まずは全国旅行支援の詳細がこちら。
全国旅行支援を使うなら!知っておきたい15のポイント
期間は「10月11日から12月20日の宿泊」
12月21日にチェックアウトする宿泊が条件となる。
1月以降、延長される可能性はあるが、現在確定しているのは12月21日チェックアウト分までとなっている。
全国旅行支援開始日以前に予約した旅行も対象になる都道府県がある
その逆に、既存予約は対象外の県もある。各都道府県のサイトにてご自身でご確認を。
※現在、奈良県は全国旅行支援の実施を中止している。
割引対象は「①宿泊旅行 ②パッケージ旅行(飛行機や新幹線+宿泊)予約 ③日帰り旅行」の3種類
パッケージ旅行とは、旅行社が宿泊と交通(飛行機または新幹線、鉄道、バス、タクシー・ハイヤー、航空、フェリーなど)、時に観光や食事などを組み合わせて販売している旅行形態のことをいう。
個人で交通機関を予約した場合の交通費は対象外。パッケージ旅行は旅行社や旅行サイトでの予約が必要となる。
宿泊旅行には、宿泊費と同等額であれば、アクティビティーや食事などを含めることができる
たとえば、宿泊「¥6,000」に対して、ビーチダイビング「¥6,000」を組み合わせて、「¥12,000」の宿泊旅行代金とすることができる。
割引を最大限使うには、1泊の平均旅行代金を宿泊旅行「¥12,500」以上、パッケージ旅行「¥20,000」以上に、日帰り旅行は1回「¥12,500」以上に設定する
たとえば、1泊の宿泊旅行代金が「¥10,000」だった時の割引額は「¥4,000」だが、「¥2,500」の朝食を予め旅行代金に含めることで、割引額が最大の「¥5,000」となる。
オプションやアクティビティをつけて、旅行代金を調整することで割引額が高くなる。また、割引額が最大になる時には、オプションや食事などは含まずに、クーポンを使って払うのがお得!
1泊のクーポンの付与は、平日「¥3,000」・休日「¥1,000」
宿泊に関しての休日規定は、宿泊日とその翌日が両方とも休日(土曜、日曜、祝日)である日を休日と扱い、それ以外を平日とする。
日帰り旅行では、土曜、日曜、祝日が休日。それ以外が平日。
GoToトラベルとの違いは、旅行代金によってクーポン額が変動しないこと!
最低宿泊代金が存在する(1泊の平均額)
平日の宿泊費「¥5,000」・休日の宿泊費「¥2,000」
割引とクーポン付与で、実質「¥0」を下回ってしまわないために設定されている。
平日の1泊目が「¥10,000」、2泊目が「¥4,000」だった場合は、2泊の平均が「¥7,000」になるので全国旅行支援の対象となる。
パッケージ旅行で中抜け(宿を予約していない日)がある旅程でも、宿泊数分は割引の対象。
たとえば、旅行期間中に友人の家に泊まる場合などで、宿泊の中抜けがある旅程でも全国旅行支援を利用できる。3泊7日間の旅行の場合には、3泊と交通費用が対象。
また3泊7日の旅行期間中に予め7日間のレンタカーを申し込んでいた場合には、7泊の平均額(パッケージ旅行代金を7泊で割った額)を算出し、それを実際の宿泊数(3泊)にかけた額が割引の対象となる。
各都道府県に登録している宿泊施設に泊まった場合のみ割引
登録していないホテルに泊まったときは対象外である。1泊目は登録済みのホテル、2泊目は未登録ホテルの場合には、1泊分のみが対象。パッケージ旅行の場合は、中抜け旅行の時と同じ計算方法で算出する。
随時更新されているので、各都道府県のサイトにて確認する必要がある
観光庁「全国旅行支援 都道府県連絡先一覧」
https://www.mlit.go.jp/kankocho/page06_000261.html
パッケージ旅行に含まれる交通は、一乗車片道50キロ以上(切符の場合は1枚)が条件
交通とは、飛行機または新幹線、鉄道、バス、タクシー・ハイヤー、航空、フェリーなどをいう。新幹線と在来線の乗り継ぎの場合、乗車券は1枚であっても、特急券が2枚以上発券される場合は対象外。また、新幹線とバスの移動で合計が50キロを超える場合も同様。
日帰り旅行とは、同日中に出発地に戻る輸送サービス及び、旅行目的地でのアクティビティや食事が予め予約されているもの
無料の施設への立ち寄りは日帰り旅行に該当しない。
子どもや幼児も、大人と同等額の割引対象
ただし、子どもを1名と数えることで、1泊の平均額が最低旅行代金を下回ることがあるので注意が必要。
利用者条件は2つ
①ワクチン接種証明(3回済み)、もしくはPCR検査等での陰性証明 ②日本国内の居住を証明できること
新型コロナワクチンを3回以上接種した証明書(紙面、デジタルどちらでも)の提示、もしくはPCR検査等で陰性の証明ができる方のみが利用できる。PCR検査と抗原検査では証明できる期間が異なるのでご注意を。
クーポンは、宿泊した都道府県のみでしか利用できない。有効期限も都道府県によって異なる
GoToトラベルの時には隣接する地域では利用できたが、全国旅行支援では宿泊した都道府県限定となる。クーポンの様式(デジタルか紙面か)、受け取り方、有効期限などは、各都道府県で異なる。
取消料は、割引前の旅行代金から算出する
パッケージ旅行の場合は、20日前から取消料の対象となる。20%の取消料は、割引される前の金額に対してかかるものである。取消料が80%以上になったタイミングでの取消時には、追加での支払いが必要となってくるのでご注意を。
全国旅行支援を利用した時の事例
例1)2泊で1人「¥20,000」の宿を予約した場合
支払額は「¥12,000」となり、クーポンは1泊につき平日ならば「¥3,000」、休日なら「¥1,000」もらえる。
※同じ宿泊施設であれば、1泊目と2泊目の代金が異なっても合計金額から割引を算出する。
※ご自身で2つ以上の宿泊施設を予約した旅行の際には、それぞれの宿泊施設の宿泊代金からの割引となる。旅行社で1回の旅行として2つの宿泊施設を予約した場合には、その合計額が対象となる。
例2)旅行社に飛行機往復(交通費)と宿2泊で1人「¥60,000」の旅行を予約した場合
条件は、飛行機と宿泊施設の予約をパッケージ旅行として旅行社や旅行予約サイトで行うこと。
パッケージとして予約すると交通費も割引の対象となり、1泊辺りの割引額の上限が「¥5,000」から「¥8,000」になる!
飛行機が必要となる旅行ならば、飛行機を組み合わせたパッケージで予約した方が割引額が多くなる。
※個人で飛行機や電車を予約した場合には、交通費は対象外になるので注意!
例3)自身で宿とダイビングを予約した場合と、旅行社に宿とダイビングを予約した場合とを比べる
2泊の総額が「¥35,000」になる時、ご自身で宿泊施設とダイビングを予約した場合には支払い額は「¥28,000」となり、旅行社で合わせて予約すると「¥25,000」となる。
アクティビティや食事、レンタカーなどのオプションも割引の対象として扱われるので、合わせて予約するとよりお得!
※宿泊費が1泊につき(連泊の場合は1泊の平均額が)「¥12,500」を超える場合には、アクティビティを別で予約しても総合の支払額は同じとなる。
例4)割引額が最大に到達する時の旅行代金
上限泊数の7泊且つ、割引額が1泊につき¥8,000となる旅行代金の時、割引額が最大の「¥84,000」となる。クーポンの金額も大きい。
ワーケーション目的で連続して泊まるのもいいが、土日を使って様々なところに複数回行くのもおすすめである。利用回数に上限もないので、楽しみの幅が広がる。
旅行とは「計画するところから始まる」と考えている。
あそこに行こう、あれに乗ろう、あれを食べよう、というワクワクした想像が思考に変わり、旅行への行動と繋がる。そしてこの度、全国旅行支援を使おうという新しいワクワクが誕生した。全国旅行支援は現在は12月20日の宿泊分までとされているが、延長される可能性もある。
ワクワクした気持ちをたくさんの人が長く抱けば、日本もどんどん明るくなるに違いない。経済効果はもちろんのことだが、精神的な部分でも効果のある政策になってほしい。そんなことを願いながら、今日もまた黙々と全国旅行支援の見積もりをしている。
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