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バリ島漂流事故、一つの区切りを受けての教訓の生かし方と捜索協力金の使途について閲覧無制限

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インドネシア・バリ島でのダイビング事故。

先日、高橋祥子さんらしきご遺体が見つかりDNA鑑定をしているとお伝えしましたが 、鑑定の結果、「Positive」、つまり、高橋さんご本人であるとの報告がありました。

そして、2014年4月9日、荼毘に伏されたのち、散骨されました。
同じダイビングを愛する者として、心よりご冥福をお祈りします。

セブ島の魚の群れとダイバー(撮影:越智隆治)

写真はイメージです。今回の事故とは関係ありません

これで捜索も終わり、漂流者7人すべての安否が確認され、今回のダイビング漂流事故はひとつの区切りを迎えたといってよいのでしょう。
今後は、ダイバーとして、今回の事故をどのように教訓にしていくかを考えなくていけません。

オーシャナとしては、まずは皆様からお預かりしている捜索協力金の使途の報告、そして今回の事故の検証だけでなく、さらに広い意味でのダイビング事故に関する情報の提供に力を注いでいきたいと思います。

捜索協力金について

「十分に集まっているお金の使途は、いつ頃決まるんだろうか」と気にされている方もいらっしゃると思いますので、その辺の事情と途中経過を報告します。

今回の捜索協力金の使途についてのプロセスは、すべてのダイバーの皆さん、また、ダイビング界全体に関係してくると思っていますので慎重に進めています。

まず、今回の捜索では、お伝えしている通り650万円超えという想像以上の金額が集まりました。
現地バリのダイビングショップ有志にもかなりの金額が集まっていて、捜索費用をまかなう金額としては十分過ぎるほどの金額です。
バリのダイビング事故、お預かりした捜索協力金の今後について | オーシャナ

現地バリの方々との負担配分も決まり、あとは捜索費用をお支払して報告すればよい段階で、実際に現地バリの方々はそのような方向で進んでいます。

ただ、オーシャナとしては、負担した捜索費の保険適用を視野に入れて動いています。

先述したとおり、お金は十分過ぎるほどあり、すぐにでも支払い可能なのですが、早急な処理が「保険に入っていなくても、どうにかなる」というミスリードとなることを懸念しているからです。

今回は世間的に注目されたこともあり、たまたまお金が多く集まりましたが、いつも集まるとは限りません。
また、責任を負うべき対象と範囲がうやむやになる危惧もあります。
やはり保険に入っておくことはショップとしてもダイバーとしても大事なことだと考えます。

現地バリの方々からすれば、仲間であるダイビングショップを助けたいという思いや、いわば被害者のような漂流者たちに捜索費を請求するのは心情的にできないという思いも理解できますので、これはこれでひとつの選択だと思います。

ただ、オーシャナは、ダイビングメディアとして、バリの事故だけでなく、先を見据えた広い視野に立って考えた時、保険の仕組みを確認し、丁寧なプロセスを踏んだ上で、今回のことを教訓として生かせる形を考えたいと思います。

とはいうものの、やはり漂流したダイバー(特にゲスト)の方々は被害者という側面が大きいと思いますので、心情的にも捜索費の請求をいきなりつきつけるというようなことはしません。

そこで、当事者たちに保険適用の意志を確認したいと考えていましたが、大変な思いをした皆さんには、少なくとも、捜索が続いている間はもちろん、高橋さんの身元確認が終わるまで、少し時間が必要だと考えていました。

今回のひとつの区切りを受けて、捜索協力金の使途を明確にし、その過程も含めて、ご報告します。

今回の事故では、保険の加入状況、適用の可能性がわからない中、皆さんの協力金が“初動捜索”にとても有効に機能したことに注目しています。

ここからはまだ不確定な個人的な見解に過ぎませんが、捜索費用はやはり保険を適用するのが筋で、こうした善意の協力金は、“明日は我が身”の自分たちにも還ってくる、初動捜索に有効なプール金、基金などで運用するのがよいのではないか、というのがひとつのベターな道筋として見えてきました。

その辺のところも模索していきたいと思います。

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