誰でもすぐにサスティナブルダイバー!日帰りダイビングで実践できるエコアクション

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レジャーを楽しむということは、環境への負荷がゼロではないのは事実。ダイビングをするのにも、移動で使う飛行機や船から排気ガスが出ていたり、サンゴを誤って蹴ってしまったり。だからと言って、ダイビングを止めろというのは酷な話だ…。わたしたちオーシャナは、そんな苦悩を少しでも解消できればとの想いから、“ダイバーと海や海の生き物たちとのサスティナブル(持続可能)な関係”を日々探リ続けている。そこで今回は、「できる限り環境への負荷を減らしたダイビング方法」に焦点をあてたい。日帰り2ボートのダイビングというよくあるダイバーの1日を想定し、その中でできるサスティナブルなアクションを紹介していく。

AM6:00 ダイビング出発の準備開始!

ドリンクはマイボトルに詰めて

ペットボトルを購入するのではなく、マイボトルに飲み物を入れて持参するだけでゴミの削減に貢献できる。ただ、マイボトルに入れる飲み物をペットボトルから移し替えてしまっては意味がないので、浄水器の利用をおすすめする。日本の水道水は水質がいいので、塩素の匂いが気にならなければ水道水でも十分。レモンスライスを一切れ入れとくだけで、爽やかなレモン水(※1)にも。また、「水ではなくコーヒーやお茶派!」という人はオーガニックコーヒーやオーガニックティーといった、環境にも体にもいい商品を選ぼう。
(※1)金属製の水筒は、内部のコーティングが剥がれているとレモンなどの酸によって金属が溶け出すことがある。水筒を洗うときは、傷がつかない柔らかいスポンジなどを使ってほしい。

何かと使えるマイバッグも忘れずに

現地に向かうときや自宅への帰路の道中で、その地域の特産品などが欲しくなるかもしれない。そんな予期せぬ買い物ではビニール袋ではなく、マイバックを使おう。

こだわりの水着・ウエットスーツ・器材を持参

ほとんどの人はウエットスーツの下に水着を着るはず。最近では100%海洋ゴミや漁網からできている水着もある。オシャレも楽しみながら環境に優しい水着を着れば、テンションが上がること間違いなし。

ウエットスーツをオーダーメイドでつくるのもグッド。自分の体にぴったりフィットするので水温が低くても寒くなりにくい。たとえ破れたとしても、多くウエットスーツメーカーは修理してくれるので、サスティナブルなのだ。特に「これからもダイビングを続けていくぞ!」という人は自分の器材を使うと器材に愛着がわき、ダイビングがより一層楽しくなること間違いなしだ。

レンタル派の方は、器材のメンテナンスが行き届いているショップを選ぼう。なぜなら、ウエットスーツやグローブ(※2)、ブーツがしれないからだ。もちろんマイ器材派も同様に、しっかりと器材の手入れをお忘れなく。BCやレギュレーターもたとえ古い器材でも丁寧なメンテナンスがされていれば安全面でも安心だ。メンテナンスが行き届いているショップを見つけるにはダイビングショップへ直接問い合わせたり、知り合いのインストラクターやダイバー仲間に聞くのがおすすめ。
(※2)海の生物を触らないようにするため基本的にはグローブの使用は推奨していない。(「グリーン・フィンズ」ガイドラインより)


AM6:30 出発!

移動には公共交通機関やをショップの乗り合い送迎を利用

レンタカーではなく公共交通機関やショップの乗り合い送迎を利用すれば、ガソリン代の節約にもなり、排気ガスの削減にもつながる。現在は東京駅から竹芝周辺、日の出ふ頭のみとはなるが、排気ガスを出さない水素バスというのも運行しているので、将来的に運行範囲が広がった際にはぜひ活用していきたい。

AM9:00 現地に到着!器材のセッティング開始

日焼け止めやマスクの曇り止めは生分解性の高いものを

日焼け止めやマスクの曇り止めには海や海の生き物に悪影響を与える成分が含まれていることが多く、海外の海ではさまざまな使用規制が出るほど大きな問題だ。日焼け止めは紫外線吸収剤の入っていないものを選ぼう。


オクトパスとゲージはまとめて

オクトパスやゲージをまとめずにブラブラとさせていると、サンゴに当たってサンゴを折ってしまったり、海藻に引っかかって海藻が切れてしまったりする可能性があるのだ。レンタルの場合、オクトパスやゲージを留めるホルダーがついていないことが多いので、レンタルする際にゲージホルダーを付けてもらうことをおすすめする。ゲージホルダーは1000円くらいから買えるものもあるので自分で1つ持っておくといいかも。

AM10:00 いよいよボートで海へ!ダイビング中は…

目指せ浮力の達人!なぜなら…

水中生物は見かけによらず、繊細な生物が多い。悪気はなくても、フィンや器材が触れただけで生き物を傷をつけてしまうことがある。中性浮力に意識を向けることで、衝撃に弱いサンゴの上も気兼ねなく泳ぐことができるようになる。

海の生き物は触らない傷つけない

生き物を触ったりする行為は生物のストレスになってしまったり、生態系を壊すきっかけに繋がることも。また、触れることで相手の防御反応から攻撃を受ける可能性も考えられる。中には毒を持つ生物も存在するので、触らないことは自分自身を守ることにも繋がるのだ。生き物に触れないように、あえてグローブを着用しないのも一つの手とされている。

海の生き物に餌付けしない

魚や海の生き物に餌付けをすると、その生き物が餌に頼るようになってしまう。そうすると魚が餌をもらうことに期待し、ダイバーに対してより攻撃的になる可能性があるのだ。また魚が海藻など、自然から得られる食べ物を食べなくなることで藻類がどんどん成長し、サンゴを覆ってしまい窒息死させる場合もあるのだ。

PM12:30 ダイビング終了!港に戻ろう

船に備え付けのシャワーではシャンプーなどは使わない方がいい?

ダイビングボートの排水は直接海に繋がっているため、石油由来の界面活性剤などの化学物質が入っているシャンプーやリンスを使用すると、そのまま海に流れ込み海洋環境に影響を与えてしまう。どうしても使用するなら、生分解性の高いものや植物由来のものを使用しよう。

PM13:00 アフターダイビングのランチ!

特製ランチ付きのショップでお昼ご飯

プラスチックごみがたくさん出るコンビニ弁当ではなく、ダイビングショップ特製ランチ付きのショップを選ぼう。もしくは現地の食材を扱っている地産地消のレストランへ行くのもあり。地産地消の食材は、食べ物を運ぶための乗り物の移動や温度を維持するための冷蔵・冷凍などに使われる多くのエネルギーが削減できているのだ。さらに地元の経済への貢献もできるので、いいことづくし!

ショップでマイボトルに水を汲ませてもらおう

マイボトルを持っていれば、帰り道もペットボトルを買う必要はなし。給水器が置いてあるダイビングショップも多いので、ダイビングショップを出る前に汲ませてもらおう。最近では無料で給水できる場所を簡単に探せるアプリなんてものもある。「mymizu」というアプリで、日本全国の無料給水スポット(カフェやレストラン、コワーキングスペース、ホテル、ショップなど)と、水飲み場などの公共の水源、合わせて約5,800ヵ所以上を簡単に検索できるのでおすすめ。

PM19:00 家に到着

ウエットスーツなどはエコ洗剤を使う

一般的な洗剤には、環境負荷が大きい石油由来の界面活性剤が含まれている。植物由来の界面活性剤が含まれている環境に優しい洗剤で、ウエットスーツを丁寧に洗って長持ちさせよう。

以上が日帰りダイビングで実践できるオーシャナ流のエコアクションとなる。次のダイビングから早速実践できるアクションはあっただろうか。今すぐに何かできなくても、ほんの少し環境への影響を意識するだけで、知らぬ間に行動が変わっていくはず。できる限り環境への負荷を減らしたダイビング方法で、ダイビングライフを楽しんでいこう!

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PROFILE
2018年、電子部品メーカーに新卒で入社。同時にダイビングも始める。平日は広報室で社会人としての経験を積みながら、土日は海通い。次第に海やダイビングに対しての想いが強くなりすぎたため、2021年にオーシャナに転職。
現在はライターとしてネタ探しに目を光らせているが、海やダイビングについての記事を書けることに幸せを感じている。ダイビングをもっと広める!子どもたちの未来にも綺麗な海を届ける!そんな想いで日々活動している。
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