冬のダイビングで意外に有効な防寒対策とは?
「何か防寒の裏ワザを教えてください」
よく聞かれますが、残念ながら、そんなに裏ワザという裏ワザは思い浮かびません。
「とにかく温かくしましょう」というほかないのですが、ひとつだけ、裏ワザというか、当たり前のことなのに、結構、皆さんがやっていない防寒をご紹介します。
それは……マスク。
ダイビング後の移動中の船上は風を受けて冷えます。
特にエグジット後の漁船など。
頭部から熱が逃げやすいことは広く知られているので、フードをかぶったままのダイバーは少なくありませんが、皆さん、意外とマスクは取ってしまいます。
かつての自分もそうでしたが、伊豆のガイドさんたちに言われてから、船上での移動中もマスクをするようにしたら、これがかなり温かい。
いや、正確に言えば、寒くなりづらく、マスクを付けるのと付けないのとでは大違いということです。
顔の周りには脳神経が張り巡らされて、温度センサーとして役割をはたしていますし、目の周りには副交感神経があります。
副交感神経は、血管を開いて全身の血めぐりをよくし、身体をリラックスモードにしてくれる神経で、温めると手足までポカポカしてくると言われていますが、温めないまでも、マスクをすることによって冷やさないようにすることはできます。
ということで、とても当たり前のことのようで、見落とされがちなマスクでの防寒。
その効用は小さくないと思いますので、特に船上移動でお試しあれ。
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