ハンドウイルカと泳ぐ毎日 – バハマドルフィンクルーズ2013 week2

今週から、久しくタイセイヨウマダライルカの調査に出ていなかったイルカの研究者が乗っている船が、同じ海域でタイセイヨウマダライルカの調査を再開した。
この船のキャプテンとは、スコット船長も僕も仲が良くて、バハマの船上で無線で挨拶を交わすことや、情報交換をすることも良くある。

バハマのドルフィンクルーズ(撮影:越智隆治)

先週までは、イルカの捜索をする船が他にいなかったので、僕らの乗船する船がタイセイヨウマダライルカを探しまわっていたけど、今週はイルカたちの捜索は彼らに任せて、僕らはハンドウイルカの棲息エリアに留まり、ハンドウイルカ、それに、この海域にたまに姿を見せる南のタイセイヨウマダライルカの群れとの遭遇を期待した。

朝起きると、僕はスコットのいるキャプテンルームに行き、「イルカの捜索状況はどう?何か連絡あった?」と訪ねる毎日が日課になった。
しかし、相当広範囲にイルカを探しているようだけど、まったく見つからないという答えしか返ってこない。

バハマのドルフィンクルーズ(撮影:越智隆治)

「来週、あるいは再来週は、ビミニまで行こうかとも考えてる」スコットは、この状況が続くのであれば、さらに南にあるタイセイヨウマダライルカの棲息する島へ行くことも検討していた。
自分もこの状況が続くのであれば、それも有りかなと思ったりもした。

バハマのドルフィンクルーズ(撮影:越智隆治)

しかし、その場合は、移動距離が長くなる。
そのかわり、ビミニ島に上陸して、島の雰囲気を楽しむ事も可能になる。
それはそれで楽しいかもしれないと思った。

数人のリピーターや僕にとっては、心配な事ではあるのだけど、初めてこの海にやってきた人たちからすると、今週も毎日ハンドウイルカに遭遇して、真っ青なバハミアンブルーの海で泳ぐことができたり、船上でも笑いの絶えないメンバーで、時間の拘束の無い生活に癒されたりと、楽しいクルーズ生活が送れたと満足してくれていた。
「また来年も来たいです」と言われると、嬉しいけど、ちょっと複雑な気持ちになった。

撮影的には、今まではあまり集中してハンドウイルカを撮影したことが無かったので、そういう意味では新鮮。
今まででは撮れなかったような写真も撮影できたし、それはそれで成果があった。

バハマのドルフィンクルーズ(撮影:越智隆治)

この写真も、ホワイトサンドリッジでは、撮影できないようなシーン。

はやく北のイルカたちが帰って来てくれないかな~なんて思いながら、船のトップデッキで読書しながら、イルカを探し続けた。

おかげで、普段でさえ肌が黒いのに、サングラスの跡がくっきりと付いて、「出会った時から黒いと思ってたけど、さらに日焼けするもんなんですね」とゲストの人たちから言われた。

今週は虹を見ることが多かったな。

バハマの虹(撮影:越智隆治)

2週目乗船の皆さんお疲れさまでした。

バハマのドルフィンクルーズ記念写真(撮影:越智隆治)

今回、1週目、2週目と2週間に渡って、オーシャナでも写真コラムを書いてくれている写真家の岡田さんが、ヘッドラインにバハマのドルフィンクルーズの記事を書いてくれています。
彼自身は初めて訪れるバハマの海。
僕とはまったく違った視点からの、クルーズと海の感想を書いてくれています。
彼も「また来年も来たい」と言ってくれています。それも、息子さんを連れて。
こちらも是非ご覧下さい。

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writer
PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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