1人1個体でダンゴウオ萌え! 夏の魅力もご紹介
○撮影/大川拓哉 ○構成・文/寺山英樹 ○モデル/稲生薫子
○協力/ブルーライン田後
■前回の記事
1人1ダンゴウオ!? 浅場でのんびりダイビング
ダンゴウオのいる場所は、水深10メートル前後の比較的浅い水深。
ロープを伝って潜降したら、周辺はダンゴだらけだ。
最初は見つけづらいかもしれませんが、ダンゴウオの幼魚は、クロメやエツキイワノカワなど、決まった海藻に付いていることが多いので、海藻の裏表をじっくり探し、一度、目が慣れれば、初めてでも結構見つけられます。
実際、初めて田後を潜るモデルのルコさんも次々にダンゴウオを見つけて、「自分で探せるのが感動!」と、見つける楽しさ、見つかる楽しさにも興奮気味の様子。
自分だけのダンゴウオを見つけて、愛を込めて可愛く撮ってあげよう!
撮影のコツをブルーライン田後のザキさん(山崎英治さん)に聞いてみると……。
「ダンゴウオにプレッシャーを与えて、こっちを向かせようとしたり、こっちを向くのを待つのではなく、自分の方から動いて正面のポジションを取るのがいいと思いますよ。
あと、ダンゴウオにもそれぞれ性格みたいなものがあって、ライトを照らすと嫌がる個体、まったく気にしない個体がいます。
なので、幼魚のシーズンはとにかくたくさんいますので、次々と被写体を変えて、自分の撮りたい構図に合う個体を選んで撮ればよいと思いますよ」
ザキさんのアドバイスを受け、ベストポジションにスタンバイ。
「天使のリングが可愛い! よ~く見ると、あんなにちっちゃいのに、表情もあるんですよ。
近づくと、こっちをじっと見たりして、そんなチラ見な流し目も可愛い! たまに、尻尾をフリフリする仕草は、まさに赤ちゃんて感じでたまりません」
じっくりと愛しのダンゴさんと対面し、ダンゴ萌えするルコさんなのでした。
ダンゴウオのいない夏の海は? ベストシーズンの日本海が楽しめます!
今回はダンゴウオをクローズアップしていますが、では、ダンゴウオのいない夏はどうなの?
田後のある岩美町は、読んで字のごとく〝岩が美しい町〟として知られ、山陰の松島とも呼ばれています。
そんな景観が水中まで連なっている田後の本来の魅力・ウリはジオグラフィックな地形。
ダンゴウオのシーズンは夏以外ですが、日本海としてのベストシーズンはズバリ、夏。
水温も透明度も最高のコンディションで、ダイナミックな田後の地形を思う存分楽しめます。
特にオススメのポイントが「菜種島」の“青と碧(みどり)の洞窟”。
左と右で色が違い、見上げる位置や光の角度によっては七色に変化するという、神秘的な洞窟です。
さらに、NHKの「ダーウィンは来た」で放送されて話題となった、タツノオトシゴの交接シーンが話題となりましたが、夏は最も生命が輝くシーズン。
とても貴重なタツノオトシゴの交接シーン
沖のポイントでは、回遊魚がトルネード
夏の田後は、日本海の魅力がギュッと凝縮された海。
ダンゴウオのベストシーズンと日本海のベストシーズンがきれいに分かれ、まったく異なる海が楽しめるのも、田後のおもしろさといえるでしょう。
★夏の田後の魅力をレポート!
ダンゴウオを楽しむのに最高のフィールド・田後。
ダンゴ萌えをしたいなら夏以外がオススメです。
夏は夏で、ジオサイト認定されている海の実力を発揮。
ダイナミックな地形から回遊魚が楽しめます。
最終回は、潜った後のお楽しみをお届けします。
(続く)
田後の海をナビゲートしてくれるダイビングサービス「ブルーライン田後」
オープンから7年目となり、ダウンゴウオをはじめ、生物のデータもそろってきて、多岐なリクエストに応えてくれます。
日本海の撮影ガイドも多く引き受け、NHK取材班とはタツノオトシゴの貴重な交接シーンの撮影にも成功。
施設、港、ダイビングポイントとコンパクトにまとまっており、ダイバーが過ごしやすい施設も整っているので、一日を快適に過ごすことができるだろう。
「スタッフもその雰囲気を大切に、日々の喧騒を忘れて、思いっきり海を満喫して頂けるよう心がけています。ゆったりした時間の中で、マイペースに海遊びを楽しんでください」
ブルーライン田後
〒681-0071鳥取県岩美郡岩美町田後37-1
TEL&FAX 0857-72-8520
鳥取・田後(たじり) ダンゴ女子旅ドキュメント(連載トップページへ)
- 1ダイブ60匹! 夏以外はダンゴウオシーズンのすごい海
- 東京から鳥取・田後へ! ~意外と近いぞダンゴウオの海 編~
- 1人1個体でダンゴウオ萌え! 夏の魅力もご紹介
- 海の中でダンゴウオ萌えした後は、鳥取の陸を満喫しよう!