ヘッドラインHEADLINE

沖縄離島のダイビング旅2016(第9回)

沖縄の老舗店「ガイドダイビングチームうなりざき」の合同新人研修をのぞき見閲覧無制限

カテゴリ:
現地からレポート
タグ:

うなりざき研修(撮影:越智隆治)

西表島に本店を構えるダイビングチームうなりざき

今回のオーシャナ沖縄離島ロケでは、うなりざき石垣店と西表店の両方にお世話になっているのですが、石垣の取材を終えて西表島に移動した夜、見慣れた顔がダイビングショップの敷地内に併設されているレストランの窓越しから、満面の笑みでこちらに手を振っています。

なんと、うなりざき石垣店の女性新人スタッフのゆっこさんとみはすさん。

うなりざき研修(撮影:越智隆治)

右から2名が石垣店のスタッフ

「あれ~なんで西表にいるの!? お久し……3日ぶりですね(笑)」

この時期、うなりざきでは、石垣店・西表店合同で入社1~2年目の新人を西表に集めて新人研修を行うのだとか。
取材班、たまたまにしてはタイミングが良すぎるくらいのタイミングでその研修に遭遇。

取材先やダイビング業界に歳の近い人が少ないので、同じくらいの年齢の人とまたいろいろ会話できる嬉しい再会となりました。
石垣では一緒に潜ることができなかったので、水中ではどんな感じなのかと楽しみでもあり、また、研修って一体どんなことするんだろうという興味もかなりありました。

新人研修に耳をそば立ててみると……

新人への指導だけでなく、新人を教育するガイドへもたくさんの指示が飛びます。
女性やガイドへ指示を出していたのは、うなりざきの女性社長の大島佐喜子さん。

「(新人さんがボートを波止場にロープで固定したあと)新人の子がやったことは100%信用しないの! 自分の目で確かめてできているか確認しなさい!」

黄色のTシャツが大島さん

黄色のTシャツが大島さん

そして、男性新人スタッフに操船の指導をするのは、うなりざきのオーナー吉坊(仲里吉一さん)。

「ほら、船尾が隣の船にぶつかった! どうしてぶつかるんだ、お前はばかなのか!? バカだからぶつかるんだ、考えろ!」

厳しいことを言うように聞こえますが、愛情はたっぷり。
指導されている本人は操船に集中していて見えていませんが、この時の吉坊さんの表情からは「はやく一人前になれよ」という期待も感じ取れました。

うなりざき研修(撮影:越智隆治)

赤いTシャツが吉坊

それでも水中は楽しい!
女性スタッフの多いうなりざき

今回初めて西表の海に潜ったのですが、石垣と西表の海は、1時間しか離れていないとは思えないほど違いました。
もちろん生物も違いますが、特に、西表の海の青、サンゴは別格です。

石垣店の女性新人スタッフ2人も、「西表楽しすぎる! 綺麗すぎる!」と大はしゃぎ。
研修とはいえ、そこはやはり海が大好きでこの仕事を選んだ人たち。
海の綺麗さには心底感動しているようでした。

研修は、ガイド役とゲスト役に分かれて、ファンダイビングに混ざって行われます。
急浮上したり、タンクが外れたり……いろいろと起こる問題をガイド役は魚などの紹介をしながらも対処しなくてはなりません。

うなりざき研修(撮影:越智隆治)

エントリー前のカレントチェックだって、女性スタッフが行います

エントリー前に大島さんから、あなたガイド、あなたたち夫婦役、あなたたちバカップル役など、役割が割り当てられます。

ガイド役以外は、もちろん研修の様子を観察したいということもあるかもしれませんが、基本的にはただ純粋に、ゲスト役としてダイビングを楽しめば良いのです。
どんな感じなのだろうと水中をのぞき見してみると……早速バカップル発見(笑)

うなりざき研修(撮影:越智隆治)

予想以上にちゃんとバカップル役やっていました(笑)

そんな光景を横目に、本来のウェブマガジンの取材を続け、約30分後安全停止の為に船の下に戻ると研修チームに再会。
その時はちょうどトラブルシミュレーション中。
タンクのベルトが外れてタンクが身体から離れて泳いでいる人の対処をしたと思ったら、今度はウエイトが外れて急浮上!

「ナンヨウハギ(ドリー!)」と書かれたスレートを投げ捨て救助に向かっていたのは、ガイド役のみはすさん(石垣店)で、「大変そうでしたね」と後に声をかけてみると、「はい~、いろんなことが一気に起こるので大変でした。でも勉強なったし、楽しかったです!」と超笑顔。

うなりざき研修(撮影:越智隆治)

左から2人目の女性のタンクが外れてしまっている

ショップに戻って、同じく研修を受けていたちかこさん(西表店)に「研修は大変でしたか?」と聞くと、「いや、でも潜ることが本当に大好きなので楽しいです!」とこちらも超笑顔。

うなりざきでは、“楽しい”しか言っちゃいけないように教育されているのか!?(笑)と思ってしまうくらいの反応でしたが、これもまた本心なのでしょう。
いま困っていることとか、大変なことはないんですかと聞けば、ううう~~~ん……と黙ってしまったくらい。

「あ、でも、私はまだたくさんのゲストの方を連れてガイドができないので、先輩たちみたいにもっと多くのゲストの方をはやく連れて行けるようにはなりたいと思っています。」

うなりざき研修(撮影:越智隆治)

ガイド役、ゲスト役に分かれてシミュレーションダイビング中

反対に研修をする立場になっている先輩に、どんなことを重点的に教えているのかを聞いてみると、「うなりざきの一番大切にしていることでもありますが、“安全第一”、まずはこれです。新人に共通して起こることは、魚の紹介に夢中になってお客さんを見ていないということなので。あとのことは自分たちで身に付けていけば良いと思っていますけど、自分が安全以外で教えているのは、“楽しいガイドをする”ということ。例えば、ただ“カクレクマノミ”と書くよりは“綺麗な色の”とか“可愛い”とか、単純でも一言つくとガイドって楽しくなるよと教えています。」と、石垣店のサトシさん。

それを西表新人スタッフのちかこちゃんに話すと「はい、西表でもそう言われていて、私はカクレクマノミは“パンツを逆さまに履いているように見える”ので、“パンツを逆さに履いたカクレクマノミ”って紹介するようにしました。そしたら結構笑ってもらえて嬉しかったです。」

密着取材したわけでもなく、たった一日しか見ていませんが、店舗は違っても研修を合同で行ったり、カリキュラムを揃えたりすることで、石垣に行っても西表に行っても“うなりざきブランド”をキープし、サービスが徹底できるようになっているのがわかりました。

うなりざき西表では、4月に入社した新人スタッフは5月のGWくらいまでに一人立ちを目指すそうです。

最初はゲストもマンツーマンか2人くらいまでしか連れて海に潜れなかった新人さんたちも、取材に訪れた時は5人連れてガイドをしており、メキメキ鍛えられているのがわかります。

西表には今年4名の新入社員が入り、なかには20歳のピチピチの女の子もいて華やか。
男業界のイメージの強い現地ガイドで、こんなにも女性が多いことにはびっくりですが、男性顔負けのパワフルさも備えており、やはり女は強しと思う一面も。

うなりざき研修(撮影:越智隆治)

写っているのは全員女性スタッフ

これから夏に向けてメキメキパワーアップしていくうなりざき新世代のガイドさんたちにも注目です!

西表島うなりざき(撮影:越智隆治)

オープンして31年の老舗店で、西表でも一番人気のダイビングサービス。
62フィートの大型船3隻と42フィートの小型ボート1隻の計4隻で、様々なダイビングに対応してくれる。

オガンでのダイビングを最優先したスタイルが人気で、多くのリピーターがいる。
宿泊施設は、全室オーシャンビュー40室、レストラン併設のイルマーレと、西表パイン牛のBBQコースが楽しめるヴィラがあり、多くのダイバーの受け入れが可能。

ダイビングチームうなりざき西表店
〒907-1541
沖縄県八重山郡竹富町字上原10-172
E-mail info@unarizaki.com
http://www.unarizaki.com/iriomote/

ページトップへ