バハマの青い海でイルカと泳ごう!ドルフィンクルーズツアー2016(第2回)

新しいお触りイルカ登場! ~2016年バハマ・ドルフィンクルーズweek2レポート~

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2016年バハマ・ドルフィンクルーズweek2がスタート。

■1日目

出入国手続きを行うウエストエンドに到着した時点では空には雲が広がっていたが、徐々に晴れ間が見え始めた。

そこから6〜7時間かけて、イルカのいる海域へと移動。
グレートアイザック島の周辺でタイセイヨウマダライルカの群れに遭遇。

スコット船長に、「このエリアにいるイルカたちは、ホワイトサンドリッジにいたイルカたちのグループだから、個体識別用に撮影して欲しい」と言われていたので、個体を両サイド撮影することに専念しながら泳ぐ。

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クルー二人が新人なので、船長の奥さんのロビンが水中スクーターでイルカたちを誘導した。

最初は20頭くらいのイルカたちがいたが、波が高く、皆波乗りしている方が楽しいのか、最後には2頭くらいが残って一緒に泳いでいる感じに。
外洋から風が吹いてきていたので、この海域にしては透明度も良かった。

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途中でナースシャークがイルカたちと一緒に姿を見せたので、接近して撮影した。
自分は慣れているから平気だったのだけど、サメのシルエットを見て、しかも浮上してきたので、ビビっていた人もいたようだ。

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4時から6時くらいまで泳ぎ、ビミニ近海に向けて南下を再開した。

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スコット船長に、今年は個体識別リストを更新したいので個体識別用に撮影をして欲しいと言われ、2009年のホワイトサンドリッジぶりにID撮影を始めた。

この日、一番記憶に残っていた個体に、2009年にKaitoとHayatoと名付けたオスのイルカのうち、Hayatoを確認できたことだ。
Hayatoは、背びれが切れていて、個体識別しやすい個体。

2009年に撮影したHayato・ホワイトサンドリッジにて

2009年に撮影したHayato・ホワイトサンドリッジにて

2016年6月18日、グレートアイザック島近海で撮影したHayato。年齢は、多分8歳

2016年6月18日、グレートアイザック島近海で撮影したHayato。年齢は、多分8歳

■2日目

熱低の影響で北北東からの風が強く吹いていたため、イルカ捜索は普段は行かないビミニ諸島の南西海域に限られた。
それでも波が高く、結局イルカたちには遭遇できず、ランチ休憩も今まで来たことのないサウスキャットキー(無人島)のビーチ近くに停泊。

一人、泳いで島に上陸してみると、小さいサイズのコンク貝が無数に打ち上げられていた。

中身もないし臭いもまったくないので、ラッシュガードの袖と首の部分を縛って、袋状にした中にサンタクロースの袋みたいにたくさん詰め込んで船に戻った。

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それを見て皆も、島に上陸して思い思いに好みのコンク貝の貝殻を拾い集めて戻ってきた。
これくらいのサイズだと、持って帰りやすくていい。

結局この日は午後もイルカは見つけられず、北ビミニ島の南西に停泊。
スコット船長の奥さん、ロビンの誕生日のお祝いをした。

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その後は、何人かで12時まで大富豪をして就寝。

■3日目

風は止まず、午前中には、イルカとの遭遇率の高いビミニ北のエリアまで行くが、かなり荒れていて南に引き返す。
そこでイルカたちに遭遇。

海は波が高く、泳ぎに自信がない数人は船上に残ったが、ほとんどのゲストが海に入ってイルカたちと泳いだ。
イルカは波乗りはしていたものの、あまり同じエリアを動かずに泳いでくれたので、そんなに疲れることはなかったし、透明度も思っていたよりも良かった。

5頭の若いイルカたちが何度も戻ってきて泳いでくれた。

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午後からも同じグループと泳ぐが、午前中みたいに留まってはくれず、移動しながらのスイム。
海藻のパスキャッチを楽しむ人も。

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■4日目

マダライルカとハンドウイルカが密集して泳ぎ、ハンドウイルカのオスがマダライルカのメスに交尾したりしていた。
ハイブリッドが産まれないのかとゲストに聞かれたりしたが、今までも同じ行為を見たことはあるのだけど、ハイブリッドは見たことはないし、研究者も、以前質問したときはハイブリッドは産まれないのではと言っていた。

バンドウイルカのペニスは、マダライルカのペニスに比べてかなり大きい。ちゃんと交尾ができているのか疑問でもあるが、以前挿入しているシーンを撮影したこともある

バンドウイルカのペニスは、マダライルカのペニスに比べてかなり大きい。ちゃんと交尾ができているのか疑問でもあるが、以前挿入しているシーンを撮影したこともある

この日は、ナイトドルフィンも行い、10数頭が姿を見せてくれた。

バハマ初参加の人たちは、あまりにイルカが近くに来てくれるので嬉しくてずっと笑い続けてしまって、マスクにずっと海水が入ってたというくらい、イルカたちが近くに来てくれて、一緒に泳いだりしていた。

なかなか上がってこないので、スコット船長から「終了」のサインが出るまで泳ぎ続けていた。

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個人的には、イルカと一緒に姿を見せていたバラクーダが、ブダイ系の魚を捕食した瞬間を撮影できたのが今回のナイトダイビングでの収穫だった。

ナイトドルフィン中に、ブダイ系の魚を捕食したバラクーダ

ナイトドルフィン中に、ブダイ系の魚を捕食したバラクーダ

■5日目(最終日)

海もベタ凪になり、引き続きマダライルカとバンドウイルカが密集して、同じ行動を繰り返しているのに遭遇。

イルカたちだけで夢中になっているので、諦めて他の群れを探して何度かアプローチするが、午前中は、素通りするイルカが多かった。
透明度の高い海域で泳げたので、撮影的には、まあまあ、満足だった。

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午後には、昔のホワイトサンドリッジのグループに遭遇。
シャークベイト、シーダー、チャブ、ハヤト、スクラッチなど、顔なじみのイルカたちが姿を見せてくれて、しかも、ゆったりと泳いでくれたので、皆最終日のドルフィンスイムを十分に満喫していた。

楽しそうに、僕らの周囲を回り続けてくれたチャブ

楽しそうに、僕らの周囲を回り続けてくれたチャブ

お触りイルカのスクラッチ

お触りイルカのスクラッチ

スクラッチ

スクラッチ

新しく若いお触りイルカも登場。
次回も姿を見せてくれるかな。

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バハマドルフィンクルーズweek2にご参加頂いた皆様、ありがとうございました〜。

※お問い合わせはこちらまで
tour@oceana.ne.jp

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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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