Suunto Vertical Blue 2017(第2回)

廣瀬花子選手が水深-100m達成! ~史上2人目の深みへ~

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中米バハマ・ロングアイランドにて開催中のフリーダイビング国際大会「Suunto Vertical Blue 2017」(2017/4/30〜5/10)。
大会5日目の5月5日ブルーホールに歴史的瞬間がやって来ました。

フィンをつけて潜行深度を競う花形種目CWT(コンスタントウェイト・ウィズ・フィン)にて、日本人の廣瀬花子選手が水深-100m(日本記録)を達成しました!

100mのボトムから浮上し、判定を待つ廣瀬選手

100mのボトムから浮上し、判定を待つ廣瀬選手

女子の100m超えは、公式記録では史上2人目。

2011年にロシアの故・女王ナタリア・モルチャノバの101mに次ぎ、世界記録まであとわずか2mに迫る大記録!

男子でも限られた一部の選手しか到達したことがない水深100mの世界に、ついに女子が到達する時代。
その風穴を、日本人の廣瀬選手が先陣を切って突破しました!

<大会本番のライブ中継の録画映像>

記録:深度100m、3分26秒。

浮上中、カメラマンに手をふる廣瀬選手。驚きの余裕!!!

浮上中、カメラマンに手をふる廣瀬選手。驚きの余裕!!!

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廣瀬選手のコメント
めっちゃ楽しかった! のひと言です。 いつもと変わらない朝から始まって、特別だったことは何もなく、全然緊張しせず、いつも通り楽しく潜れたことがすごく嬉しいです。大会会場の雰囲気やみんなからの「出来るよ!」という言葉のおかげで、絶対に成功するイメージしかありませんでした。 去年は、悩みながらも、この100mという数字を選択できなかったけれど(※)、今回はすぐ決められました。だから憧れの100mダイブという数字にも臆さずに、自分のダイブそのものだけにしっかり集中できました。少しだけ耳抜きにミスがあったので、次のダイブはそこをもっと確実に行きたいと思います。
■フリーダイバー 廣瀬花子

※昨年の同大会での廣瀬選手の最深深度は99m。

ライブ映像からも伝わるとおり、危なげなく、いとも楽しそうにこの大記録を達成した廣瀬選手。
緊迫するはずの周囲の雰囲気まで和やかにさせてしまう、天性のフリーダイバー。

残り大会期間中に、さらなる飛躍なるか!?  と期待が高まります!

しかし、同時に今大会では世界記録射程圏内の女子選手が複数参戦しており、最終的に世界記録の王冠を手にする女王が誰になるのかは最後までわかりません。

現地からはライブ動画も配信されています。
この次の歴史的瞬間を、ぜひ見届け、選手達にエールを送りましょう!

サポートした木下紗佑里選手(自身も大会3日目にFIM83mの日本記録を達成)と、大会直後の様子。

サポートした木下紗佑里選手(自身も大会3日目にFIM83mの日本記録を達成)と、大会直後の様子。

■大会関連ページ

◆公式サイトSuunto verticalblue 2017
申告&リザルト、ほぼリアルタイム更新されます。

公式Facebook
ライブ動画、写真付きで情報が上がります。

■スケジュール

2017年4/30(日)〜5/10(水)
*5/3(水)と5/7(日)はOFF。

日本との時差は-13時間。現地で競技が午前9時〜13時に開始される場合、日本では同日22時〜翌午前2時となります。

ここまでの大会概況、今後の見所は後日レポートいたします!

(Text/フリーダイバー・武藤由紀)
(Photo/Daan Verhoeven, Kosuke Okamoto, Tetsuo Hara他)

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PROFILE
Apnea AcademyAsiaフリーダイビングインストラクター。 2015年フリーダイビング日本代表選手。CWT(フィンをつけて潜る競技)では水深-60mの公式記録を有する。オーシャナ主催のスキンダイビング講習会ではメイン・インストラクターをつとめる。また、自ら主催するフリーダイビング&スキンダイビングサークル「リトル・ブルー」や地元葉山での素潜りを通じ、素潜りや水の世界の素晴らしさを伝える活動をしている。
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