廃棄漁網リサイクル生地からハンドメイドのアイテム誕生!ワンピース、靴、クッション…etc. 3/9より発売!

海洋プラスチックごみ問題に対して、企業間で連携した対策モデルを創出すること狙いとした業界横断のプラットフォームを提供する一般社団法人「ALLIANCE FOR THE BLUE(以下、AfB)」が、創作活動に取り組む全国のクリエイターと生活者がオンライン上で直接オリジナル作品を売買できるCtoC マーケットプレイスを提供する「株式会社Creema(クリーマ)」とコラボレーションし、廃棄漁網をリサイクルした生地でオリジナル作品を制作するコンテストを実施。クリエイターの多様なアイデアが活かされたワンピースやネックレス、靴、エプロンといったオリジナルアイテムが誕生しました。
※3月9日より一部商品の販売を開始

海洋プラスチックごみ問題解決を目指して

世界規模の深刻な問題として、プラスチックごみによる海洋汚染がある。プラスチックごみの中には、私たちの生活から出る菓子袋やビニール袋などのほか、漁業によって海に流出した漁網(「ゴーストギア」と呼ばれる)なども含まれる。これらのプラスチックごみが海洋生物の命を奪ったり、人体にも取り込まれるなど多くの被害をもたらしている。

その解決策のひとつとして、廃棄されるプラスチック製の漁網を回収し、高品質な再生プラスチックを製造、それらを活用した商品づくりが注目されている。しかし一般的に高品質なリサイクル材は、バージン素材(未使用・未加工の原材料)のものと比べ割高なため、一般商品への展開は難しく、生産技術があり、消費者にも購買意欲があるにも関わらず、商品展開が進んでいないのが現状だ。

廃棄漁網から生まれた生地とは

頑丈に作られているため、一旦海に流出すると自然界で分解されるのに600 年かかるという試算も出ている漁網。1〜2 年のサイクルで新品に交換される大量の廃棄漁網を回収し、高度なリサイクル技術でナイロン樹脂に再生、それを原料に糸を紡ぎ、布を織り上げて完成する。

クリエーターによって漁網が素敵なアイテムに!

こういった社会課題を背景に、今回、織布メーカーや紡糸メーカー、リサイクル業者といった協働企業とともに廃棄漁網をリサイクルした生地の活用を推進するAfBと、Creemaがコラボレーションし、廃棄漁網を日常的に使うことのできるアイテムに生まれ変わらせ、多くの人々に届ける企画を実施。その結果、ユニークで可愛いオリジナル作品100点が誕生した。

漁網ならではの、ほつれにくい素材感を活かした、ユニークでデザイン性の高いアイテム

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また、AfBを支援する公益財団法人日本財団 常務理事 海野光行氏は、最近の調査では2050年までに世界の先進国におけるプラスチック消費量が、2019年の2倍近くにまで増え、海洋プラスチックごみ問題が悪化する恐れがある(※)と発表し。「プラスチックごみによる海洋汚染の原因のひとつに廃棄漁網がある限り、廃棄漁網への取り組みを継続していかなければならない」と話した。

※分析したのは、日本財団と英誌エコノミスト・グループ傘下のシンクタンク「エコノミスト・インパクト」のチーム。主要20カ国・地域(G20)でのプラスチック製品の製造業者が購入したプラスチック材料(再生プラスチックを除く)の量を「消費量」とみなし、過去のデータを基に将来の消費量を予測。

本商品発売に伴う、記者会見にて。左から、(公財)日本財団 常務理事 海野光行氏、(株)クリーマ代表取締役社長 丸林耕太郎氏、(一社)ALLIANCE FOR THE BLUE 代表理事 野村浩一氏

廃棄漁網を活かした製品が世の中から求められるにつれて、不要になった漁網は廃棄物として埋め立てや焼却されたり、海へ流出されることなく、積極的に回収されるようになる。もし、日用品などを購入するときは、リサイクル素材でできたアイテムを検討してみてはいかがだろうか。
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一般社団法人 ALLIANCE FOR THE BLUE
100 年後の子どもたちのために、めぐみ豊かな海を次世代に引き継ぐことを目的に、公益財団法人日本財団の支援により2020 年に設立。世界的に深刻化している海洋プラスチックごみ問題に対して、企業間で連携した対策モデルを創出すること狙いとした業界横断のプラットフォーム。石油化学や日用品・飲食品・包装材メーカー、小売り、リサイクル企業など、現在計50 の企業・団体が参画している。プラスチックバリューチェーンの上流から下流を網羅した企業が連携することで、企画から流通・製造・消費・処分・再利用といった一連の各過程で、一貫した対策を図ることを狙いとしている。
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PROFILE
0歳~22歳まで水泳に没頭し、日本選手権入賞や国際大会出場。新卒で電子部品メーカー(広報室)に入社。同時にダイビングも始める。次第に海やダイビングに対しての想いが強くなりすぎたため、2021年にオーシャナに転職。ライターとして、全国各地の海へ取材に行く傍ら、フリーダイビングにゼロから挑戦。1年で日本代表となり世界選手権に出場。現在はスキンダイビングインストラクターとしてマリンアクティビティツアーやスキンダイビングレッスンを開催。
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