水中まで聖地巡礼!? あのサメヘッドスクーターにのって”『劇場版名探偵コナン 黒鉄の魚影』”の世界を体感!
2023年の劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』(以下、本作)で鮮烈な印象を残した水中スクーター。あのスリルある水中でのワンシーンを、実際に本作の舞台となった八丈島で体験できることをご存知だろうか?実は、本作のエンディング水中映像撮影・ディレクションを担当したダイビングショップ「アラベスク」では、本作に登場したサメヘッドの水中スクーターを使用し、江戸川コナン(以下、コナン)が体験した水中世界を同じように体験できる特別なプランを開始。陸上だけに目が行きがちな聖地巡礼だが、今回の舞台は水中世界!せっかく離島までお越しいただくのだからより深いものに、と考案されたのが本プランなのだ。
そんな情報を得た、ocean+α編集部のセリーナもいちダイバーとしてもちろん気になるところ…。早速、このプランへの参加を申し込み、楽しさや安全性、そして一番気になる本作の再現度など、実際どうなの?という目線で潜入調査!水中まで聖地巡礼したいコナンファン必見です!
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この日のために、蝶ネクタイとメガネも用意してみました!(写真左:撮影協力のアイさん、写真右:セリーナ)(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
2023年4月14日公開の『名探偵コナン』の劇場版シリーズ第26作目となる最新作『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の舞台は、東京・八丈島近海にある、世界中の警察が持つ防犯カメラをつなぐための海洋施設「パシフィック・ブイ」。そこで、ひとりの女性エンジニアが、黒ずくめの組織に誘拐される事件が発生する。さらに、黒ずくめの組織のNo.2であるラムの側近と噂される、新たな黒ずくめの組織の一員・ピンガも動き出し、灰原哀(以下、哀ちゃん)のもとにも黒ずくめの影が忍び寄る。ちなみに本作は公開初日から3日間で興行収入31億4638万7340円、観客動員217万6407人を記録し、さらにはシリーズ史上初の国内興行収入100億円超えを突破したことも大きな話題を呼び、2023年8月現在 興行収入135億を超える歴代最高の大ヒットスタートを切っている。
▶︎劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』
コナンも潜った八丈島の海!水中世界が初めてでも水中まで聖地巡礼できる特別なプランとは?
プラン内容をレポートしていく前に、まずは概要から紹介していこう。本プランを企画したのは、「ダイビングショップアラベスク」。普段からダイバー向けのスキューバダイビングやノンライセンスの方でも参加できるスノーケリングや体験ダイビングなどのマリンアクティビティを提供する八丈島のダイビングショップだ。冒頭でも紹介した通り、本作エンディングで登場する実写エンドロールの水中映像撮影・ディレクションを担当し、エンドロールにも名前の記載がある、八丈島イチ本作とゆかりがあるダイビングショップだ。
そんな中で、公開直後から盛り上がる本作の人気振りをみて、「コナンファンの方々がせっかく八丈島まで来るならコナンが体験した水中世界まで味わって欲しい!」という想いで、今年新しく特別に企画したのが本プランなのだ。
具体的なプランの内容はというと、本作でコナンが使用したサメヘッドの水中スクーターを使用し、アオウミガメとも高確率で会える「スクータースノーケリング」と撮影秘話などを聞きながら巡る「海辺の聖地巡礼」、そしてコナンと哀ちゃんが体感した水中での呼吸や世界観を体験できる「体験ダイビング」がまるっとセットになった「1DAYスペシャルパッケージプラン」(※)というものだ。
また、1日を通して、楽しんでいる様子を随時撮影し、全データをプレゼントしてくれるというサービスつき!さらに体験ダイビングでは、慣れてきたら自分でも撮影にトライできるようGoProを貸してくれて、思い出をデータでも持ち帰れることも嬉しいポイント!こういったサービスも、水中映像撮影に強いアラベスクならでは。
※「スクータースノーケリング」のみ体験するプランもあり
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これが噂の「サメヘッドスクーター」…!かなりの再現度。(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
「1DAYスペシャルパッケージプラン」に参加!正直な感想は…!
1.本プランの目玉はやっぱり「スクータースノーケリング」 !
映画を観て予習もバッチリ!期待を胸に「1DAYスペシャルパッケージプラン」体験当日を迎えた。ダイビングショップ「アラベスク」に到着した私たちはインストラクターの小金沢さんの説明のもと、申込書の記入やレンタル器材(ウェットスーツ、マスク、シュノーケル、ブーツ、フィン)のフィッティングをしていく。もちろん、スノーケリングやダイビングの経験がない方でも安全に楽しめるように、申し込みの段階で事前に動画でスノーケリングのステップを確認できるうえ、当日も遊び方の手順なども細かく教えてくれるので安心だ。
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浮力になるウェットスーツは、きちんと手入れされて、ほつれなどがなく、肌が保護されて安全・防寒対策も万全(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
スクータースノーケリングを実施する海近くに移動し、器材の着用方法やサメヘッドスクーターの使い方をおさらい。早く海に入ってサメヘッドスクーターを使ってみたくて、ワクワクする気持ちが高まってくる〜!
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インストラクターによる撮影もプランの中には含まれているので、ここぞとばかりに撮影をお願いしよう♪(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
ウェットスーツに着替えて海に入る準備ができたら、いよいよコナンが体験した八丈島の神秘的な青い世界へ出発。まずは海に慣れるためにスノーケリングからスタート!海に顔をつけた瞬間、映画さながらの抜群の透明度と非現実的な美しさが広がる。通常のスノーケリングに十分に慣れてきたら、いよいよスクーターに挑戦だ!ドキドキしながらサメヘッドスクーターのレバーを押してみると、進む進む!キックをする必要はなく、身を任せて掴まるだけ!ほどよいスピード感とスリルが、まさにコナンの水中でのアクションシーンを彷彿とさせる!
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小金沢さんと一緒に水面を進んでいく(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
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「コナンはこんな気持ちだったのか〜」と妄想中。ちなみに使用するマスクもコナンが着けていたものと同じ色!(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
水中を見ていると、エンディング水中映像にも登場したアオウミガメに遭遇!ここに生息するアオウミガメは、のんびりとしていて警戒心も高くはないようだ。そっと寄っていくと、かなり近くで観察することができて感動。
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つぶらな瞳に美しい甲羅のアオウミガメをゆっくり観察(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
約45分のスクータースノーケリングは、水中のサンゴや愛らしい小魚、そしてアオウミガメを見ていたらあっという間!私はサメヘッドスクーターのクオリティが想像以上に高くて取材を忘れて夢中になってしまった(笑)。これは映画の世界に入り込める体験であることは間違いない。
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あ〜、楽しかった〜!(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
サメヘッドスクーターを片付けて、次の「海辺の聖地巡礼」に行くかな、と思いきや、その前に小金沢さんが取り出したのは、“ブイ”!本作を見た方ならお気づきかもしれないが、いつもはサッカーボールを蹴るコナンが、クライマックスでブイを蹴るのだ。なんと実際にエンディング映像に登場したブイがアラベスクにはあり、一緒に記念撮影をすることができるという。
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コナンになりきって蹴ってみる(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
2.撮影秘話を聞きながら「海辺の聖地巡礼」!
スクータースノーケリングを終え着替えたら、次は休憩がてら本作に登場するシーンのモデルとなった地をいくつか巡っていく。まず向かったのは、本作でスリルある重要なシーンがあった、「南原千畳敷」。ここは八丈島の火山「八丈富士」の噴火で流出した溶岩流が固まってできた大規模な溶岩大地だ。この場所からは無人島・八丈小島が望める。海洋施設「パシフィック・ブイ」は八丈小島の裏側にある設定のようだ。ちなみにアラベスクではスクーバダイバー向けに「2Days八丈小島ツアー」を開催しており、ツアー時には八丈島からの港から出船し、八丈小島近海で“潜航”(ダイビング)する。魚の群れがとにかくすごい!と世界の海を撮る水中カメラマンを唸らせたほどの驚きの世界が広がっているエリアだ。私セリーナもご一緒させていただいた事があるが、魚影の濃さ、壮大な地形にただただ感動した事を覚えている。ぜひ、興味のある方は、こちらも確認してみてほしい。
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南原千畳敷の脇の道路。本作には右の建物も写っていた(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
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南原千畳敷。コナンが「灰原ぁ!」と叫ぶ名シーンの場所。もちろん、私たちも叫んでみた。実際にエンディングを撮影したスタッフに写真を撮ってもらえるのも魅力の一つ。(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
そこから少し車を走らせ、次に向かったのは「ヤケンヶ浜」。ここは、本編屈指の名シーンにも登場した、コナンが「待ってろよ灰原。俺が絶対助けに行く」と決意した名シーンのモデル地。
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小金沢さんから本作で登場したシーンの角度などを教えてもらいながら、「え!そうなの!? 」という撮影秘話なんかも聞けちゃう(かも…?)(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
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劇中で登場したコナンは夜だったので、写真を暗く加工してシーンを再現してみた(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
続いて、コナンたちがホエールウォッチング船に乗り込む漁港のモデルとなった「八重根漁港」へ。ここは普段からダイビングのボートが出ている場所であり、漁港の形や船の位置などが劇中に登場するものと瓜二つ。もし本作のようにホエールウォッチングもしてみたい!という方は、ぜひ冬に来よう!八丈島の周りをクジラが回遊するのは冬のみのため、今回(夏)は難しいそうだ。
▶︎八丈島のホエールウォッチングについて詳しくはこちら(八丈島観光協会)
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本作で登場したシーンと同じように撮ってみる(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
ちなみにランチにも本作でも登場した八丈島名物・島寿司を用意してくれているという嬉しいサービスが!絶品島寿司に舌鼓♪
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八丈島の名産である島寿司は最高(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
3.「体験ダイビング」で水中にまで入ってみよう!
本プラン最後は、コナンと哀ちゃんが体感した水中での呼吸、そして水中から水面へ浮上していく感覚を体験できる「体験ダイビング」!「初めてのダイビングでちょっと不安…」、という方でも安心できるように海に行く前に陸上で、丁寧に器材の使い方や耳抜きといった基本的なスキルを教えてくれる。また、アラベスクでは一度に水中に入る人数は2名までと、安全意識も高い。女性スタッフも常駐している。
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陸上とは勝手が違う水中世界。まずは陸上でレクチャーを受けて、心配や不安があればここで解消しよう(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
再び海へと到着した私たちは、ダイビングの器材を身につけて、まず1枚「ハイ、チーズ」。ダイビングの器材を身につけてコナンになりきるのは、劇中にも登場しない、ある意味で貴重?異様?な体験だ(笑)。
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我ながら、意外としっくりきている(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
そして、小金沢さんに先導してもらいながら、水中へ!スクータースノーケリングで水面にいたときとは、また違う感覚で、水中ならではの静寂さと水に身を委ねるリラックス感がたまらない。私は普段からダイビングをやっているが、岸から入ってすぐにサンゴやアオウミガメが見られたり、遠くまで透き通った水中世界を楽しめる八丈島の海はやっぱり格別だ。ダイバーの間では、日本屈指の透明度を誇るこの紺碧の海を「八丈ブルー」と呼んでいる。
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“水中で呼吸ができる”という体験は、何度体験しても感動する(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
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水面を見上げるとキラキラとした水面めがけて泡が昇っていく。エンディングのシーンそのものだ(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
まとめ
八丈島で唯一水中まで聖地巡礼できる、特別な旅。初めて体験したサメヘッドでのスノーケリングスクーターから始まり、アラベスクでしか聞けないコナンの撮影秘話を聞きながら巡る本プランは、ワクワクの絶えない濃すぎる1日だった。コナン好きにとっては、まさに至高の体験になること間違いなし!ぜひ参加して、コナンの水中世界に飛び込んでみては♪本プランにも参加して、冬のホエールウォッチングにも行ったら、「黒鉄の魚影」の聖地巡礼は、もう完璧かも!2024年公開の劇場版 名探偵コナンも待ち遠しい!
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写真右から、ガイド・柳百花さん、代表・小金沢昌博さん、PR・小金沢有希さん。(撮影:水中カメラマン・堀口和重氏)
この島内で一番若いショップオーナー率いる「アラベスク」は、安全安心を保ちながら、ゲストの希望を叶えるためのヒアリングを大切にし、柔軟に対応をしてくれるショップ。水中映像撮影・アテンド、メディアへの提供に関しても実績があり、それはこの八丈島の海の魅力を熟知しているからこそ。このショップの居心地の良さとともに、彼に八丈島の海を紹介され、とりこになったリピーターも数多い。
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