エクストリーム・スキル(第5回)

ヘリコプターターン ~水中で180度の方向転換できるフィンキック~

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ヘリコプターターン(ダイビングスキル)
~水中で最も省エネで180度の方向転換できるフィンキック~

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水平にくるくる回る
ことができるフィンキック

泳いでいる最中、体勢を変えずに方向転換できるテクニックが“ヘリコプターターン(Helicopter Turn)”。

飛行機のように大きな旋回も必要なく、水泳選手のように反転するための壁も必要なく、まさに、その名の通り、ヘリコプターのように水平姿勢でそのまま方向転換ができるテクニックだ。

水平姿勢まま、フィンキックのテクニックを使って回転するので、最も省エネな方向転換とも言えるだろう。

ヘリコプターと同じように、ホバリング(一定の場所で留まるテクニック)ができることが前提となるので、水中の基本姿勢“ホリゾンタル・トリム(Horizontal trim=水平姿勢)”と両輪のテクニック。

しかし、完璧な姿勢が取れていなくても、通常のダイビングに活かすことは可能だ。

手順とチェックポイント

■デモンストレーション動画

1.水平姿勢のままストップしてホバリング

まずは、泳ぐのをやめて水平姿勢のままホバリング。
フィンキックを方向転換だけの力に使うことができるので最も省エネで方向転換が可能だ。

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2.片方の足がフロッグキック
もう片方の足がバックワーズキック

片方の足は前方に進むためのフロッグキック、もう片方の足は後方へ進むためのバックワーズキック。
つまり、回転軸を確保して、それぞれ逆に向かうキックをすることにより、コマのように回転するのだ。

★片足はフロッグキック

水平に引き上げたフィンを……

水平に引き上げたフィンを……

振り下ろす

振り下ろす

★もう一方の足はバックワーズキック

伸ばしたフィンを……

伸ばしたフィンを……

引き上げる

引き上げる

片足で壁を作るイメージ
“アホの坂田”を足でやってみる!?

両足それぞれで違う動きをしようとしてうまくいかない場合、まずは、片足でバックワーズキックすることを意識してみよう。
もう片方の足は踏ん張って“壁を作る”イメージで、バックワーズキックをサポートする。

左回転の場合、左足で踏ん張って、右足でフィンを引き上げる

左回転の場合、左足で踏ん張って、右足でフィンを引き上げる

今度は、反対に、片足でフロッグキックすることを意識してやってみると感覚がつめみやすいだろう。

また、世代的に「アホの坂田歩き」がわかる方は、その手の動きを足でやってみるイメージを持つと案外、うまくいくんだとか!?

【パメラ・初体験レポート】
目からウロコMEMO

■まずは、片足だけ意識してやってみる

「両足で違う動きと言われてやってみたけど、難しい! でも、片足でバックワーズキックをすることだけやってみてと言われてからは、回ることができました」

もう片方の足は、自然と、バランスをとり、回りやすくするために“壁(ため)”を作る動きになる。
壁を作るだけでなく、フロッグキックを加えられるようになると、よりスピーティーに回転することができるだろう。

「回ることができたけど、私の場合、どちからと言えば、片足でフロッグキックをしているみたい。もうちょっと、バックワーズキックを磨きます!」

■はじめてのヘリコプターターン

足の動きを実際に体感してから練習すると、上達も早い

足の動きを実際に体感してから練習すると、上達も早い

★エクストリーム・スキル体験をしたいダイバーはこちから

(構成・文/寺山英樹)

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