[スピンオフ連載]ニッポンの海と文化(第4回)

【第1話 広島 スピンオフ企画】
初めて潜る広島湾では、信頼のおけるGULLのマスク&シュノーケルが相棒
~取材で使用したダイビング器材を紹介 Vol.1~

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「ニッポンの海と文化」第1話では、水中写真家・鍵井靖章さん、オーシャナの河本雄太(以下、河本)と坪根雄大が広島湾の海でダイビング取材を行った。初めて潜る広島湾の海で使う器材は、信頼のおけるものを選びたい。そんな強い思いから取材時に河本が選んだのは、GULLのマスク、シュノーケル。セレクトしたポイントは?その使用感はどうだったのか?などを紹介していこう。

「信頼のおけるブランドの本当にいいと思う器材を使いたい」

2022年秋にスタートしたオーシャナの新企画「ニッポンの海と文化」。第1話広島編を公開したばかりだが、この先も鍵井靖章さん、中村卓哉さんの二人の水中写真家とともに、日本各地の海やその土地の文化の素晴らしさを紹介していく。

この企画の大きな柱の一本となるのが、ダイビング取材だ。今回、オーシャナ代表の河本がナビゲーターとして各地に赴き、海を潜り取材していくのだが、やはりダイビング器材も読者の皆さんに本当におすすめしたいと思うものを使いたい。そこでオーシャナ編集部が協力をお願いしたのが、日本を代表するダイビングギアブランドの「GULL(ガル)」。

GULLは日本がダイビングブームに沸く1983年に、キヌガワグループのスタッフ数名が立ち上げたブランドだ。シンプルで無駄のないデザインをポリシーとしていて、数々のロングセラー商品を生み出してきた。中でも二眼レンズマスクの「MANTIS(マンティス)」とゴム製フィン「MEW(ミュー)」は進化を遂げながら、今も多くのダイバーに愛され続けている。

さらに今まで培ってきた伝統を次世代に受け渡したいと2006年に立ち上げたのが、「Gシリーズ」というブランド。今回、河本と編集部が選んだのがこのGシリーズのマスク「VADER(ヴィエイダー)」とシュノーケル「SUPER BULLET(スーパーブリット)」だ。

それぞれどんな特徴があるのか?また河本が使用してみて、どんな感想をもったのか?を見ていこう。

マスク――表情がよくわかり、視界が広い「VADER(ヴェイダー)」

今回の取材ではナビゲーターである河本は、ダイビング中に水中写真家・鍵井靖章さんの被写体となり、写真に写り込むことになる。そこでマスク選びでこだわったのが、表情がわかりやすいということ。GULLはマスクの種類もカラーもとても豊富。鉄板の人気を誇る「MANTIS」や、小顔に見えると評判の「VADER fanette(ヴェイダーファネット)」などももちろん候補に上がった。

しかし最終的には洗練されたデザインで、視界が広く、写真に写り込んだときに表情も見えやすいだろうということで一眼マスクの「VADER」をセレクト。カラーは、11色と豊富なバリエーションの中から、日本の海のブルーと親和性がありそうな「ミラーアマイロブルー」を選んでみた。スカート部分はブラックシリコンを選択。

●VADER(ヴェイダー)


「見やすさ」と「フィット感」を追求した最高性能を誇る一眼マスクで、曲線により描かれたボディが美しい。左右113度、上下100度、傾斜角10度と視野がとても広い。特に10度の傾斜角度があることで、ダイバーの操作が最も多いとされている胸元までの視野がしっかりと確保できる。バンドと一体型のスカート&カールリップ(シリコンのへり)で、ソフトな顔あたりで確実にシール。装着後に跡が残りにくいのもうれしい。またソフトダンバーを採用しているので、下方視界重視のマスクにありがちな、スクイズ等によりフレームに頬骨が圧迫されるストレスも軽減される作りになっている。
なおこのマスクには、酸化ストレス(※1)やルテイン(※2)劣化に影響を与える高エネルギー可視光線(400〜420nm)をカットする「UV420CUTレンズ」が採用されている。
※河本は撮影時によりクリアに表情が見えるようにということで、スーパークリアレンズを使用。

詳しくはこちら

※1酸化ストレス:酸素が体の中の細胞や組織などに結びつき、ダメージが蓄積していくこと。
※2ルテイン:目の中の水晶体や横斑部などにもともと存在している成分で、強力な抗酸化作用を持つ黄色の天然色素。

河本の使用感 「フィット感が素晴らしかったです!」

河本は、「VADER」の抜群のフィット感が気に入ったようだ。またGULLのマスクには、それぞれのモデルに合った曇り止めフィルムがあり、それも取り付けてみた。すると全く曇らない! 水中でマスクが曇るのが一番イヤだという河本はこれにも感動。

「VADER」はフィット感がとてもよく、ストレスフリー

シュノーケル――機能性が高く、着脱もスムーズ「SUPER BULLET(スーパーブリット)」

マスクに付けるシュノーケルは、「SUPER BULLET」を選択。排水効率がよく、シュノーケルクリアがとても楽にできると定評がある、Gシリーズのハイスペックモデルのシュノーケルだ。

今回の取材はボートダイビングがメインだったので、シュノーケル使って泳ぐ場面はあまり多くなかったが、今後の取材でさらに「SUPER BULLET」の底力を実感できることだろう。

●SUPER BULLET(スーパーブリット)


スキューバダイビング、スノーケリングに最適なGULLシュノーケルの頂点にあるハイスペックモデル。大口径パイプの採用により、GULLのシュノーケルの中で最もスムーズな呼吸確保を実現。また水の抵抗を少なくした流線型のフォルム、着脱がスムーズなワンタッチホルダー、可動式マウスピースなど随所に使いやすさが盛り込まれている。さらに2つの排水弁機能を搭載したことで、排水量が格段に増量。シュノーケルクリアがとても楽にできる。カラーもブラックシリコンタイプは8色あり、好みの色が選べるのもうれしい。

詳しくはこちら

河本の使用感 「マスクに装着しやすい。使いやすさって大事だと思いました」

河本は「SUPER BULLET」のマスクへの装着のしやすさが、特に気に入ったようだ。機能性が高く、そのうえ使いやすいというのは、ダイビング器材としてとても大切なポイントだと言えるだろう。

日本各地のガイドやインストラクターにも愛用者は多数!

60年を超える歴史に裏打ちされたテクノロジーとアイデアを余すことなく注ぎ込み、開発されてきたGULLのダイビング器材。レジャーダイバーはもちろん、インストラクターやガイドダイバーなどのプロフェッショナルたちにも愛用されてきている。今回、広島ロケで取材チームをアテンドしてくれたダイビングサービス「L・M・マリン」の店長・桜石季弥江さん(以下、サクラさん)も、長年のGULLの愛用者だ。

L・M・マリン店長 サクラさん「25年間、ずっとGULLを使っています」

ダイビング歴25年になるというサクラさんは、マスクとフィンはずっとGULLを使っているとのこと。4年くらい前からマスクは「MANTIS(マンティス)LV」を使用。フィンはストラップタイプとフルフットタイプを、シーズンで使い分けているという。ドライスーツを着用する時期はストラップタイプの「SUPER MEW XX(スーパーミュー ダブルエックス)」、ウエットスーツの時期はフルフットタイプの「WARP FIN(ワープフィン)を愛用しているそうだ。「フィット感がよく、使いやすいですね」とサクラさん。

ストラップタイプの「SUPER MEW XX」(左)とフルフットタイプの「WARP FIN」

このように、プロダイバーたちにも絶大な支持を得るGULLのダイビング器材。今回紹介した製品以外にも、さまざまな器材を展開しているので、自分のダイビングスタイルや好みに合ったものがきっと見つかるはずだ。

GULL(株式会社キヌガワ)
1983年にキヌガワグループのスタッフ数名によって立ち上げられたGULL。シンプルで無駄のないデザインをポリシーとし、長い歴史に裏打ちされたテクノロジーとアイデアで、日本のダイビングシーンを牽引する商品を世の中に送り出している。

GULLホームページ:https://gull.kinugawa-net.co.jp/


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PROFILE
大学時代に慶良間諸島でキャンプを行い、沖縄の海に魅せられる。卒業後、(株)水中造形センター入社。『マリンダイビング』、『海と島の旅』、『マリンフォト』編集部所属。モルディブ、タヒチ、セイシェル、ニューカレドニア、メキシコ、タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、オーストラリアなどの海と島を取材。独立後はフリーランスの編集者・ライターとして、幅広いジャンルで活動を続けている。
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