今すぐできる、イルカと一緒に泳ぐコツ&撮影のツボ @御蔵島
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今年初の御蔵島へ。
バッドコンディションの中、“それなり”といった感じでしたが、キャプテンの加藤さんのおかげで、満足いくドルフィンスイムとなりました。
さて、毎年通って15年以上になる御蔵島。
どんな初心者でも、泳ぐため、撮るために、「これだけはおさえておきたいコツ」を、今回、3本のドルフィンスイムで撮った写真を使ってご紹介します(あくまで御蔵島のケースです)。
一緒に泳ぎたいなら“追う”のではなく、 “受け入れる”イメージ
イルカを見つけると、多くの方は直線的にイルカを目指してダッシュします。
「イルカに会いたい衝動」は、“向かう”とか“追う”という行動に現れるのは自然な流れかもしれません。
ただ、どんなに遊びたいイルカでも、血眼になった人間が、バシャバシャと猛ダッシュしてきたら、そりゃ怖いでしょう(笑)。
スルーするか、逃げますよね……。
× 直線的にイルカに向かう
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なので、イルカと遊びたいなら、“待つ”“受け入れる”というイメージが大事。
ダッシュするなら、イルカの進行方向が正解です。
〇 イルカの進行方向へ!
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先回りして、フィンをかかずにじっと待てたらベストです。
スキンダイビングを練習して、水中で待ち受けられると迫力ある写真が撮れるはず。
また、一緒に泳ぎたい場合、やはり直線的に向かうのではなく、お腹を見せて、後ろ向き、あるいは並走して、「ほ~れ、こっちに来てごらん」と引き込むイメージ。
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これはフィンを一切かかずにじっと待って撮った写真。むしろ、イルカから「ん? ワレ何しとんじゃ?」と興味を持って、目が合うことも(超音波飛ばされている!? 笑)
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水中で待つことができたり、併泳しながらアプローチできたりすれば、長い時間、楽しめるはずですよ!
写真を撮りたいなら、まずは、 “太陽が背中!”を意識してみよう!
ストロボ(フラッシュ)が禁止の御蔵島。
自然光が超重要です。
ダイビングでの撮影は、ストロボ使用が基本なので、意外と意識しないのかもしれません。
シャッタースピードやら感度やらの難しい話はとりあえず抜きにして、簡単にできるのは、“順光”、つまり、まずは、“太陽を背にして、俯瞰で(下を向いて)撮る”ってだけで、素敵な写真が撮れるかも!?
太陽が前(逆光)で、あおって(見上げて)撮った写真
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ダイビングでは基本の構図なので、ダイバーはついこの構図で撮ることが多い気がします。ストロボでちょっとイルカにも光を当てたい衝動にかられるんですがNGですよ
太陽が後ろ(順光)で、俯瞰で(見下げて)撮った写真
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水面のキラキラ感が出る上に、光がよく回っているので、気持ちいい写真になります。これは、あんまり良い写真ではないけど、作例として……
ということで、自分の場合は、なるべく水面近くで、イルカから近づいてくるシチュエーションで撮った写真が一番好き。
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光も当たり、表情もよくわかって、水面がキラキラと気持ちいい。泡をコポコポ出しているのも、何だか呑気で幸せな気分に。ということで、自分の一番好きな写真は、実は一番疲れない撮り方だったりします
もちろん、写真の好みは人それぞれ。
逆光だって、光が回らなくたって、おもしろい写真もいっぱいあります。
例えば……。
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くもり空の時に撮った、水深5mの写真。光は回ってないですが、構図的には割と好き
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こちらもじっと待って撮った写真。群れの中から、こちらに興味を持った一頭のイルカが近づいてきました。構図重視で、でもイルカにも光を回したくて、ほんのちょっと沈んで、ちょっぴりあおって撮ってみました
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イルカを追うと、背中を向けられてしまって良い写真が撮れないことが多いですが、追われてきたイルカを待って撮ると、スノーケラー入りの臨場感ある写真が撮れたりします。こんな漁夫の利・戦法もひとつのコツかも 笑
SNSが発達して、御蔵島のいろんなイルカの写真がアップされていますが、カメラや設定によって「本当に同じ場所?」と思うくらいに十人十色。
いや、同じ人が撮ってもシチュエーションによってかなり違った印象を受けるでしょう。
以上のような、すぐにできることを意識しつつ、ぜひ、自分だけの素敵なイルカの写真を撮ってくださいね!
ただし、人間の目、心のフィルターに勝るものはありません。
そして、スキルアップすればより楽しめることも間違いなし。
スキンダイビング講習や御蔵ツアーやバハマのドルフィンスイムなど、スキルアップして実際に泳ぎにいきましょう! という素敵な宣伝に着地したところで、現場からは以上です。
2016年御蔵ドルフィン残席有り
9月16日(金) ~18日(日) | 私、編集長・寺山がサポートします!「ベストシーズンだよ!御蔵島ドルフィンスイムツアー」 |
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ドルフィン&ホエールスイムコース
7月28日(木) | フリーダイバーが教える! イルカと一緒に泳ぐ基本講習 |
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バハマドルフィンクルーズ2017
越智隆治プレゼンツのバハマ・ドルフィンスイム。 こちらは、純白の砂地がレフ版代わりになって、360度素敵な写真になる上に、向こうから「触って、触って~」とおねだりするイルカがいるほどフレンドリー(うらやましい……)。
スケジュール |
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Week1 2017年6月10日(土)乗船〜16日(金)下船 |
Week2 2017年6月17日(土)乗船〜23日(金)下船 |
Week3 2017年7月15日(土)乗船〜21日(金)下船 |
Week4 2017年7月22日(土)乗船〜28日(金)下船 |