大接近しないと見えない、イルカの瞳の中にある平仮名とは?
イルカ夜会に参加したとき(https://oceana.ne.jp/from_ocean/51598)、御蔵島観光協会でイルカの研究をしている小木万布さんが、参加者たちにこんな問いかけをしました。
「イルカの瞳の中に、ひらがなが一文字入っているって知ってしますか?」
し、知りません!
とあるドルフィンスイムの熟練ガイドさんに「イルカの目の中に平仮名の○があると思うけど、どう思う?」と言われ、文献を読んで知っていた小木さんは驚いたそうですが、プロでもそうそう知らないことかもしれません。
自分自身、黒目がちで、つぶらな瞳であるという印象のみで、大接近したときも、「白目もあるんだ」くらいの認識で、そこまで目の中を見たことがありませんでした。
ということで、翌日、目の中を懸命にのぞこうとはするのですが、ぼ~っと半目で泳いでいたり、動き回っているイルカの瞳の中をのぞきこむのは容易ではありません。
また、太陽を背にした順光側でないと、瞳の中がよくわかりません。
しかし、一度だけ、かなり近づいてきてくれたイルカがいて、顔を近づけて瞳を見てみると、確かに文字らしきものが!
“つ”とか“し”のように見えなくもありませんが、自信はありません……。
結局、ワンチャンスでははっきりせず、正解を聞いてみると、ハンドウイルカやカマイルカの瞳にあるひらがな一文字は……
ひ
なぜ、そんな一文字があるのか、イルカやクジラをテーマにしたサイト・AQUAHEARTによれば、「水面近くで生活している彼らは、上からの日射しがまぶしいく、下は暗いことが関係して、瞳にひさしを付けたのでは」と推測されていました。
簡単にいえば、水底が見やすい目の形で、エサを獲ったり、外敵を見つけたりするのに適しているのかもしれません。
科学の話としても興味は尽きませんが、単純に、ドルフィンスイムの時、瞳の中の文字を見つけることができたら嬉しいですよね。
目と目が合って、お近づきになれた証にもなります。
ドルフィンスイムに行かれる方は、ぜひ、イルカの瞳の潜む、“ひ”を見つけてみてくださいね。