新スタイルで潜るガラパゴス ~関戸紀倫が愛する「共に生きる」世界遺産~(第3回)

キトの世界遺産も通過! ~ガラパゴスってどうやっていくの?~

「ガラパゴスって、どこ?」

こんな質問は、よくいただきます。

日本にはまだ情報の少ないガラパゴス諸島への行き方や、トランジットで立ち寄るエクアドルの首都・キトでの「旧市街」や「赤道記念碑」などをツアーで観光する時の見所、また、ガラパゴス諸島で支払わなければならない入島税など、ガラパゴス諸島に到着するまでのことを紹介したいと思います。

ガラパゴスへは直行便はでていないので、まずは、成田からアメリカ合衆国で乗り換えてエクアドルの首都、キトに入ります。
日本語を喋るスタッフが空港まで出迎えてくれ、ホテルまで送迎。

到着は夜中になりますので、恐らくソッコーで休まれたほうが良いと思います。

翌日は日本人ガイドがホテルまで朝一で迎えに来てくれ、キトの街を1日案内してもらえます。

キトのオススメは”旧市街”の風景

キトは新市街と旧市街とがあります。
このうち旧市街は、坂道に沿って古い建物が並び、「キトの市街」の名で世界遺産に登録されています。

サン・フランシスコ教会・修道院や大統領府、パネージョの丘にある聖母像で人気の観光地であり、ガラパゴス諸島へ足を運ぶなら、せっかくなので美しい歴史ある旧市街を見ていただきたいです。

ガラパゴス パネシージョの丘

パネシージョの丘からの旧市街の風景

赤道直下の国エクアドルの標高2850mに位置する旧市街には古い歴史があります。

1543年、スペイン人の侵略によって、インカ帝国に住んでいたケチュア族は、スペイン人の植民地となり、キリスト教布教の拠点となりました。
今でもその歴史の爪痕が、多くの修道院や聖堂が残っています。

観光地として有名な「サン・フランシスコ教会」は、南米大陸最古のキリスト宗教建造物。
これらの歴史は、同行する日本人ガイドの長年勉強した知識により楽しく説明していただけます。

個人的にも、かなり興味深いツアーとなりました。
とてもオススメです!

ガラパゴス 観光に人気のサン・フランシスコ教会

観光に人気のサン・フランシスコ教会

生卵が垂直に立つ!?
赤道を跨げるガラパゴスでやるべき実験とは!?

エクアドルはスペイン語で「赤道」。

まずやってきたのが、観光名所の赤道記念碑「ミッター・デル・ムンド」です。
赤道直下のこの国に来て、赤道記念碑を見逃すわけにはいきませんよね。
ここは北半球と南半球の真ん中に記念碑を建てた場所で、せっかくならと、いろんなポーズで記念撮影会。

ガラパゴス

赤道記念碑では北半球と南半球を跨いで写真を撮るのが流行り!?

そして次に向かったのが本当の赤道!

え、さっきの記念碑はなんだったの?と言われそうですが、実は、赤道記念碑は精密に計測した際に数百メートルずれているという事が後から分かったのです(笑)

なので今では、赤道記念碑(偽物・笑)は残されたままで、本物の赤道博物館(Museo de Intiñan)が本物から200mくらい歩いたところにあり、そこでは0度ラインでしかできない面白い実験が体験できます。

ガラパゴス

本物の赤道で記念撮影

一番印象に残ったのは、“卵が垂直に立つ”と言う「生卵の実験」。

最初はほかの観光客がやっているのを見たり、写真を撮ったりしていて「一応やってみるか」軽い気持ちで試みたのですが・・・・なぜか立たない。。。
「え?みんな立つのに俺だけ?どうして?」と何度か試みてやっとの思いで立ち、ちょっとガイドさんも気まずいムードに。。。(笑)

センスの問題かな~。
いや、でも、結構難しいのかもしれません!!

ガラパゴス

苦戦をした生卵の実験

他にも「コリオリの力の実験」や「筋肉の実験」「酔っ払いの実験」など、なかなか日本にいては体験できないおもしろい実験ばかりでした。
皆さんも訪れた時には是非一度お試しくださいね。
※スケジュールに応じて行けない場合もあり

楽しいエクアドル観光を終えたら、もう一泊して翌朝の早朝の便でガラパゴス諸島・バルトラ空港へ向けて出発です。

ガラパゴス

ジェット機にてバルトラ空港に向かいます。写真はバルドラ空港にて

ついに、未知の島「イザベラ島」へ!
しかし、ここからまだあと3時間・・・・

バルトラ空港に到着すると、まずはガラパゴス国立公園の入島税(US100ドル)を支払います。
荷物を受け取ると、現地で待っている日本人ガイドがお出迎えをしてくれます。

航空会社のシャトルバスでバルトラ島の小さな船着場へ移動し、そこからから隣接しているサンタクルス島へ10分間位フェリーに乗り移動します。
サンタクルス島に到着するとタクシーが待っているのでタクシーに乗り30分くらいかけて島南にあるプエルト・アヨラへ移動します。

ガラパゴス

空港からフェリー乗り場へはシャトルバスに乗る

ガラパゴス

フェリーに乗り反対岸のサンタクルス島へ

プエルト・アヨラに到着後はランチタイム。
食後は、港で船の出航時間になるまで待機です。

【連載第1回】リゾートステイで楽しむガラパゴス ~世界遺産の陸も海も楽しむ新スタイル~でもお話ししたのですが、サンタクルス島はガラパゴスの中心島であり、最も人が集まる場所。

ここから各島へのスピードボートが出ており、一年中観光客で賑わっています。
お土産屋さんもいっぱいあるので、立ち寄ったり観光をしたりしたいとは思いますが、帰りに十分に時間があるのでご安心くださいね!
港では地元の子供達が飛び込みや水遊びをしていて赤道直下ならではの光景も楽しめます。

ガラパゴス

サンタクルス島の各島への船乗り場

船が到着し、いざ、イザベラ島へ!

大きなエンジンを4つ積んだスピードボートで、ラストスパートの2時間です。
船のスピードはかなり早いので、酔い止めは必需かもしれません。

ガラパゴス

イザベラ島へ向かうスピードボート

少し?だいぶ?長い旅ですが、これらは必ず通らなければならないルート。
旅の途中で、有名な観光名所や日本では体験できない文化などを思う存分触れていただき、旅の疲れをこの素晴らしい歴史とガラパゴスの自然で癒されなから来島していただきたいです。

美しい大自然のイザベラ島が待っていますよ!

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PROFILE
1988年7月6日生まれ
東京にフランス人の父、日本人の母の間に生まれる。生まれて間もなくフランスのパリに移りフランス人として成長し10年。父は写真家、ダイビングインストラクター。
小さい時から父にフィリピン、タイ、ガラパゴス諸島など自然豊かな場所に連れて行ってもらい、いつの間にか自然が大好きになる。時が経ち2010年にダイビングを始め2011年から沖縄でダイビングインストラクターとして活動。2013年からオーストラリアのダイビングクルーズ船にて働くことになりそこで船内販売用に写真を撮る。今度は撮った写真をソーシャルネットワークにも載せたりするようになり友達に『世界にはこんな場所がある!こんな海がある!』などと紹介するのが楽しくなる。2014年10月にクルーズ船の仕事を終え帰国前にオーストラリアを一周することに決め念願の一眼レフを手に入れ放浪。 現在は、自然写真家として水中写真をメインに世界中を撮影し活躍中。
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