新スタイルで潜るガラパゴス ~関戸紀倫が愛する「共に生きる」世界遺産~(第9回)

ダイビングショップやホテルはどんなところ? 一日の流れは? ~ガラパゴスのスケジュール〜

この記事は約7分で読めます。

第1回から第8回まで、ガラパゴス諸島の新スタイル「リゾートステイの魅力」を紹介していきました。

ガラパゴスまでの行き方やダイビングはもちろん、ダイビング後のアフターシュノーケル、陸の魅力などなど毎日が充実。

最終回は、ガラパゴス諸島での1日の大体の流れなど、ダイビングショップの様子やアコモデーションの様子などを詳しく解説していきましょう。

現地のスタッフがお客様を全面サポート

現地のスタッフがお客様を全面サポート

■イザベラ島編
風通しのよい
シンプルなバンガロー

スピードボートでイザベラ島に到着後、最初にある建物が「スクーバドラゴン・ダイビングセンター」(港から徒歩2分)です。

敷地に入ると、迫力満点の溶岩流の跡が広がる庭の上を歩き、ひとまずお部屋へ案内されます。
同敷地内には、お客様用バンガローが4部屋準備してあります。

正面には1階が3人部屋、2階も3人部屋で大きめなデラックスバンガローがあり、池の周りには2人部屋のバンガローを2つ準備していて、2人には十分の大きさのスタンダードバンガローです。
いたってシンプルな作りになっていて風通しが良い作りになっているので快適に過ごせるかと思います。

明るい内装のシンプルなお部屋が旅をよりワクワクさせる(スタンダードバンガロー)

明るい内装のシンプルなお部屋が旅をよりワクワクさせる(スタンダードバンガロー)

部屋を紹介した後は、とりあえず、Cカードとパスポートを出してもらい受付へ行き、翌日のダイビングの準備をします。

書類に記入した後は、器材など必要な物を自分のカゴに入れ準備。
レンタル器材が必要な方は、サイズが合うかどうかをチェックし、準備完了です。

翌日はいよいよダイビングに出発

朝食を6時30分頃に食べて、いよいよダイビングへ出発1です。

基本的にはオプションダイブができないガラパゴスのリゾートステイですが、一本一本が濃いダイビング間違いありません!

港に到着してイグアナやアシカなどに挨拶をしてアクアタクシー(ボートタクシー)に乗り、ダイビング船へ。

アクアタクシーに乗り本船へ向かうのも、ひとつのアクティビティのように楽しいひと時

アクアタクシーに乗り本船へ向かうのも、ひとつのアクティビティのように楽しいひと時

なぜ、アクアタクシー!? なんて思いの方。

そうなんです。
港が浅すぎて大きな船は少し沖の方に停泊してあり、そこまでタクシー(ボート)でいかなければならないのです。

でもこれまた楽しい!

メインのダイビング船まで行く時に、タクシーの下を大きなマダラエイが通過したり、ティントレラスという小さな島はガラパゴスペンギンのコロニーとなっていてペンギンがいっぱい!

船内の乗船案内の様子は、もちろん日本語にて解説いたします

船内の乗船案内の様子は、もちろん日本語にて解説いたします

船に到着したら、乗船案内などを聞いて出航!

トルトゥーガ島まで45分、クァトロエルマノス島までは1時間です。
着後、早速1本目をお楽しめます!

ダイビングの合間の水面休息時間時には、バードウォッチングやスノーケルもできます。

トルトゥーガ島は、アメリカ・グンカンドリのコロニーとなっており、オスがメスの気をひかせるために、真っ赤な喉袋を風船のように膨らませていている様子はガラパゴスならでは!

そして、島の周りの日陰にはガラパゴスアシカが!
スノーケルでゆっくり近づくともしかしたら遊んでくれるかも。

そして2本目も楽しくダイビングをした後は、島に帰り、器材を片付けて、陸の観光の準備をしてアルムエルソ(ランチ)へ。

ランチを食べながらログ付けをしたり、みんなの意見を聞いて、午後に何をしたいかを打ち合わせ。

ランチ後、何をするか決まったら出発です。

涙の壁へ行くのもありですし(時間次第)、街の汽水域にいるフラミンゴを見に行ったり、イグアナのコロニーに行ったり、ゆっくりビーチに行ったりして、最後はきれいなサンセットを写真に収めてみては!?

ガイドはこの人。ピエールさんです。

ガラパゴス歴35年ものキャリアを持ち、写真家でもあるピエール氏

ガラパゴス歴35年ものキャリアを持ち、写真家でもあるピエール氏

イザベラ島・スケジュール例

6:30 朝食
7:00 港に向かう
7:30 出航
7:45 トルトゥーガ島に到着
8:00 1本目(ドリフト)
9:00 水面休息 パンなど軽いスナックを食べたりアメリカ・グンカンドリのコロニーを船からバードウォッチングしたりシュノーケルも可
10:30 2本目(ドリフト)
11:30 島に向けて出発
12:30 島に帰港
13:00 ダイビングセンターに戻り器材の片付け
14:00 ランチを食べながらログ付け等
15:00 自由行動。スケジュールはみんなで考えます
※例としては、コンチャ・イ・ペルラでシュノーケル、イグアナのコロニーなどへ行った後にビーチをお散歩、タクシー(別料金)で涙の壁まで行き帰りは歩いてゾウガメなどイグアナを見に行く、フラミンゴなど)
19:00 みんなで夕食(別料金)

■サンタクルス島編
イグアナのビーチでお散歩

島に到着したら、シルバーステインホテルにチェックイン。

11日間のツアー参加の方は、まずは、カメラを持ってダーウィン研究所へ。
ゾウガメや珍しい陸イグアナなどを見た後はランチを食べたりします。

そして、時間があればイグアナが多く生息するトルトゥーガベイビーチへ行きお散歩。
夕方までにはホテルに戻り、部屋のご案内。

ホテルが多いサンタクルス島は、さまざまな個性ある内装のホテルが多く、ホテルシルバーステインもそので、プールを囲んで部屋が多く並び、きれいで気持ちのいい部屋が印象的。

ホテルシルバーステインの部屋の様子

ホテルシルバーステインの部屋の様子

まずは、Cカードとパスポートと器材を持って、ホテルの3軒隣にあるシルバーステインダイビングセンターへ行き、翌日のダイビングのための準備をします。

準備が整ったらみんなで楽しくディナーへ!

チェックダイビングがあるから安心!

そして、いよいよダイビング当日です。

ダイビングポイントが豊富なサンタクルス島周辺は、行くポイントによって北側の港から出港するか、南側の港から出港するかが変わります。

僕が取材した時は北側だったので、北側パターンを紹介します。

ホテルの朝食を済ませた後、7時30分頃に送迎車がホテルの前にお迎えに来ます。
器材はスタッフが事前に早朝に積み込みをしてくれていたので、カメラやダイコン、タオル、日焼け止め、サングラス、帽子、羽織るものなどを持っていき、北側の港まで30分くらい走ります。

実は、北側の港はガラパゴスに入る時に、空港のバルトラ島とサンタクルス島を結ぶ、あのフェリー乗り場です。

港に着いたらシルバーステインダイビングセンター所有の自社船に乗船。

シルバーステインダイビングセンターの船はトイレも完備

シルバーステインダイビングセンターの船はトイレも完備

そこから、ポイントにもよりますが、遠いポイントで1時間かからないくらいです(クザンロックは90分)。
ポイントに到着する少し前にチェックダイブが15分ほどあります(別タンク)。

「ガラパゴス」というネーミングの圧力に押されて緊張しているあなたもひと安心。
インストラクターによるデモンストレーションで軽いリフレッシュスキル(マスククリア、レギュレーターリカバリーなど)をやっていただきます。

水深3mくらいの穏やかな朝場でチェックダイブ

水深3mくらいの穏やかな朝場でチェックダイブ

チェックダイブが全員終わったら、再びポイントに移動してダイビング開始。
サンタクルス島も基本的にはドリフトダイビングです。
ハンマーヘッドなど魚影が濃いこと間違いなしのダイビングが待っています。

水面休息時にはお茶など軽いスナックなどが配られ、シュノーケルなどバードウォッチングが楽しめます。

2ダイブした後は港に帰り、器材などを送迎車に積み込みホテルへ送迎。
ホテルのセットとなっているランチをダイビングチームでログ付けしながら楽しみます。

ダイビングで一緒だった仲間と一緒に楽しくランチ

ダイビングで一緒だった仲間と一緒に楽しくランチ

ランチ後は少し町の観光へ。

町の真ん中にある小さな市場にはアシカやペリカンが、さばいた魚のおこぼれをおねだりしているシーンなどがなんとも可愛らしい。

お土産が必要な方はのんびりお店を見たりしに行きます。

この人がガイドします!

小さい頃からガラパゴス諸島に住んでいるアレックス氏、5000本もの本数はほぼガラパゴス

小さい頃からガラパゴス諸島に住んでいるアレックス氏、5000本もの本数はほぼガラパゴス

サンタクルス島スケジュール例

7:00 朝食
7:30 送迎車が迎えに来てくれて港に向けて出発
8:00 北側の港に到着して乗船
8:15 乗船案内とともに出港
9:00 チェックダイブを穏やかなところで15分
9:20 1本目(ドリフト)
10:20 水面休息
11:30 2本目(ドリフト)
12:30 港に向け出発
13:15 港に帰港
13:30 送迎車でプエルト・アヨラへ
14:00 ホテルにてランチ&ログ付け
15:00 町観光及び自由時間
19:00 みんなで夕食(別料金)

“身近なガラパゴス”を紹介したかった

第1回〜第9回をお伝えしてきました、連載コラム「新スタイルで潜るガラパゴス ~関戸紀倫が愛する「共に生きる」世界遺産~」は今回で最終回。

日本の反対側に位置する、ダイバーなら一度は耳にしたことがあるであろう、世界遺産「ガラパゴス諸島」。

距離、料金、コミュニケーション問題など、日本人にとっては「夢のまた夢」的な存在だったガラパゴスを少しでも近いものにできないか!? と始めたこの企画。

父がガラパゴス諸島にダイビングセンターを構え、何度も渡航している息子の私はお客様のコミュニケーション面を全サポート。
35年ガラパゴス諸島に携わっている父のアドバイスを受けて、ダイブクルーズが主流のガラパゴスのスタイルを、低コストの「リゾートステイ」という形で、ダイビング専門旅行「ダイブナビ」によって実現しました。

期間限定につき11月29日〜1月9日のみ、私、自然写真家・関戸紀倫が現地でお客様を全面サポートいたします。
もちろん、カメラ好きのお客様には撮影に対してのお悩み等があればガンガンアドバイスいたします。

この企画を気になっている方は今すぐダイブナビにご連絡を!
みなさまの御来島を心からお待ちしております。

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PROFILE
1988年7月6日生まれ
東京にフランス人の父、日本人の母の間に生まれる。生まれて間もなくフランスのパリに移りフランス人として成長し10年。父は写真家、ダイビングインストラクター。
小さい時から父にフィリピン、タイ、ガラパゴス諸島など自然豊かな場所に連れて行ってもらい、いつの間にか自然が大好きになる。時が経ち2010年にダイビングを始め2011年から沖縄でダイビングインストラクターとして活動。2013年からオーストラリアのダイビングクルーズ船にて働くことになりそこで船内販売用に写真を撮る。今度は撮った写真をソーシャルネットワークにも載せたりするようになり友達に『世界にはこんな場所がある!こんな海がある!』などと紹介するのが楽しくなる。2014年10月にクルーズ船の仕事を終え帰国前にオーストラリアを一周することに決め念願の一眼レフを手に入れ放浪。 現在は、自然写真家として水中写真をメインに世界中を撮影し活躍中。
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