心を惹きつけて止まないハワイ島~小笠原愛のハワイ動画レポート2019~(第4回)

【ハワイ動画レポートvol.4】シュノーケリングでハンマーヘッドシャークの群れの一員に!?

写真提供:Ryoko Shewcraft

写真提供:Ryoko Shewcraft

アロハ! ハワイ島でリトリート開催中の小笠原愛よりハワイ島の海の魅力をお届けします。

前回のレポートでお届けしたWild Hawaii Ocean Adventuresのボートに乗り込み出会った迫力のコビレゴンドウ。また数日後、新たな出会いを求めて船に乗り込みました。
ハワイ島コナ沖の冬の海には、アラスカから出産のためにやってくるザトウクジラとの出会いも楽しみの1つ。

kujira

ハワイ島ではザトウクジラと一緒に泳ぐことはできませんが、船で沖に出るとかなりの確率でザトウクジラを見ることができます。この日も2頭のザトウクジラが姿を見せてくれました。

クジラ2

そして今回狙うのは、ハンマーヘッドシャーク(アカシュモクザメ、英名:Scalloped hammerhead)。

コナ沖では、運が良い時では100頭以上の群れをなしたハンマーヘッドと泳げることもあるということ。しかもシュノーケリングで!

引き続き、コナ沖でのレポートを動画つきでお届けします。

ハンマーヘッドの群れに遭遇!
感動の中に「恐怖」との出会いも

午後1時過ぎ。

ケアウホウハーバー沖800mほどの場所に、願っていたハンマーヘッドシャークを発見。

船上から見る限り、数頭は確認できます。
その間にガイドさんから、泳ぎ方のレクチャーが行われました。

ガイドのJason

ガイドのJason

「ハンマーヘッドの群れと並行に泳ぎながら徐々にハンマーヘッドシャークの群れに近づき、混ざることができたら、群れの一員になりきって泳いでください

心構えをして入水すると、ぼんやりと遠くの方にハンマーヘッドシャークの姿が見えています。

だんだんと近づいていくと、8頭を確認。

ゆっくり並行に泳いで行くも、ハンマーヘッドシャークの泳ぐスピードの方が速いため、少しずつ姿が遠くなってきます。

と、その時!

ん?
ハンマーヘッドシャークがこっちに向かって戻ってきた。ラッキー!

8m程の距離まで戻ってきたら、Uターンして再び遠ざかっていきます。
今度こそ見納めかな……と思った瞬間、なんと再びこちらに向かって戻ってきました!

しかも今度は、Uターンすることなくグングンとこちらに近づいてきます。

嬉しい反面、真正面から向かってくるハンマーヘッドシャークを前に、本能的に怖さを感じ始めた私。

なにせ相手は自分の体より大きいサメ。
しかも8頭。

初めての状況に、もしも……のことが頭をよぎります。

怖くなって、ガイドさんの方を見るも、ガイドさんは特に焦った様子もなく写真を撮っています。

写真提供:Ryoko Shewcraft

写真提供:Ryoko Shewcraft

どうやら心配する状況ではなさそうです。

しかし、今度はその8頭がゆっくりと私たちの周りを回り始めたのです。
サメに囲まれる体験なんて、したくてもできないことなのでラッキーといえばラッキーなかもしれません。

が、私にとっては人生の中でNo.3に入るピンチな状況!

手に持っていたgoproで映像を撮ることもそっちのけで、保身態勢へ。

背後からの接近を防ぐため、立ち泳ぎで360度をくまなく目視。

その心配を横目にハンマーヘッドシャークたちは、何ごともなかったかのようにスーっと青の中に消えて行ったのでした。

ボートに戻り「怖かったです(涙)」と状況を話すと、キャプテンが状況の説明をしてくれました。

「彼ら(ハンマーヘッドシャーク)が最初に泳ぎ去ろうとした時に、正面からボートが2隻やって来たんだ。その音を聞いて、まっすぐ進むのをやめた彼らがUターンして、みんなの元へ戻って行った。人に興味があって近づいて行ったわけじゃなく、どこにいこうか迷った先に君たちがいたってだけだよ」

話を聞いて、ハンマーヘッドシャークが自ら戻ってきたのには、理由があったことに納得。

しかし、その理由を知らずにハンマーヘッドシャークに向き合っていた水中の気持ちはこの先一生忘れないと思う。
感動と恐怖が混ざった気持ちは、自然あそびをする中でとても大切で必要な気持ち。

この気持ちが、動物や自然との適切な距離を教えてくれてるのだと思う。

普段の生活ではなかなか感じることのできない「生きてる」感覚を思い出させてくれる自然。
彼らは「今」という時間に夢中にさせてくれます。

「今」に夢中になれる=「今」を生きているということ。

この感覚が好きだから、海も動物との出会いもやめられないのかもしれません。

引き続き、ハワイ島からレポートをお楽しみに〜!

ハワイから小笠原愛がお届けしました☆

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PROFILE
BSACスキンダイビングインストラクター。元No.1六本木ホステス。
ハワイ島に長期滞在を繰り返し、野生のイルカと日常的に泳ぐ生活を体験。
自然・動物と共生して暮らす美しい世界に魅せられたハワイ島ラバー。

永続可能な暮らしをデザインするパーマカルチャーを学び、持続可能な地球を実現するため自分ができる発信・活動を行う。地球環境を良くしていくには、人の心がハッピーになることや消費する暮らしを変えていくことが必要だと考え、自然と人をつなぐ体験プログラムを行う「ちきゅうの学校」プロジェクトを立ち上げ、活動している。

パニックになり辞めていたスクーバダイビングは2019年9月、13年越しにリベンジダイビングに成功、新たな一歩を踏み出した。フリーダイビングはトレーニング中。

夢は“世界中の人々とつながり、支え合い、調和のとれた地球を未来へつなぐこと”。

※ライター/スキンダイビングインストラクター/アースメディエイター/地球ワクワク探検隊

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