水温20度がひとつのポイント!? ~ドライスーツからウエットスーツへの衣替え~
夏服への衣替えといえば、陸上では6月。
では、日本の海の四季を楽しむダイバーが、ドライスーツから、海の夏服・ウエットスーツへ衣替えするのはいつごろがよいのでしょうか?
まず、先日行ったアンケート「Q.ドライスーツからウエットスーツに切り替える水温は?」の結果がこちらです。
ドライスーツからウエットスーツへの切り替える水温は?
- その他 (2%, 7 Votes)
- 10℃以下 (1%, 2 Votes)
- 11℃ (0%, 0 Votes)
- 12℃ (0%, 1 Votes)
- 13℃ (1%, 2 Votes)
- 14℃ (1%, 2 Votes)
- 15℃ (0%, 1 Votes)
- 16℃ (2%, 7 Votes)
- 17℃ (2%, 7 Votes)
- 18℃ (5%, 19 Votes)
- 19℃ (3%, 9 Votes)
- 20℃ (24%, 84 Votes)
- 21℃ (8%, 27 Votes)
- 22℃ (16%, 56 Votes)
- 23℃ (12%, 44 Votes)
- 24℃ (9%, 33 Votes)
- 25℃ (11%, 39 Votes)
- 26℃ (3%, 9 Votes)
- 27℃ (1%, 2 Votes)
- 28℃ (0%, 1 Votes)
- 29℃ (0%, 1 Votes)
- 30℃ (1%, 2 Votes)
Total Voters: 355
結果を分析すると、最も多かった答えが20℃で24%。
19℃が3%であることからも、20℃がひとつの大きな基準となっていることがわかります。
そして、20℃では少し寒いという人が、21~25℃のボリュームゾーンに集中しており、この辺りが5ミリのウエットスーツへの衣替えのひとつの基準となるのかもしれません。
「日本の海中の四季は、陸上の2カ月遅れ」とはよく言ったもので、水温だけを考えると、水温が20℃を超える7~8月ごろが衣替えに最適な気もしますが、自分の場合、8月の陸上でドライスーツだと暑いので、例年、7月くらいが衣替えの時期となっています。
“大丈夫”イコール”快適”じゃないとダメ
もちろん、「水を感じていたいから少々寒くても我慢できるまでウエットスーツがよい」とか、「寒いのが嫌いなので、少しでも寒かったらドライスーツ」と個人の好みも大きいでしょう。
また、ワンピースなのかツーピースなのか、フードベストなどインナーとの組み合わせ、脂肪、さらに、天気にも左右されます。
なので、最終的には自分のポイントを探っていくしかないのですが、防寒や安全に関する、ダイビング界の至言をひとつ紹介しておきます。
“大丈夫”イコール”快適”じゃないとダメ
これは、潜水歴50年を超えるダイバーが防寒に関しておっしゃっていた言葉。
ダイバーはよく“大丈夫”という言葉を使います。
防寒に関して、「その装備で大丈夫?」「その装備で寒くないの?」との問いに、「大丈夫、大丈夫」。
ストレスに関しても、「辛くない?」「潜れる?」と聞かれ、「大丈夫、大丈夫」。
その”大丈夫”に込められた意味は、「我慢できる」「まあ、何とかなる」という場合が多く、中には「冷たい海に我慢して潜った」ことを勲章のように語る人までいます。
しかし、”大丈夫”の意味は”快適”でなければならず、寒いのを我慢するのは事故の一歩手前ということですね。
“快適に潜り、余力を残す”のがダイビングの大原則なので、大げさなくらい防寒して潜る方がよいのではないでしょうか。
実際、南国でもフードをかぶるプロのダイバーも少なくありません。
ストレスのないスーツを着て、年間通して快適にダイビングを楽しみたいですね。