パイレーツ・オブ・インドネシアン ~手作り帆船で海賊気分~

アジアで最も豪華な伝統帆船「ALILA PURNAMA(アリラ・プルナマ)」。
世界のセレブたちも虜にするアリラ・プルナマでいく、コモド&ラジャアンパッドの第7回です。
“帆船”という言葉を聞くと、読んで字のごとく「帆を張った船」を思い浮かべると思いますが、実はこの帆、いつでも張られているわけではありません。
第7回では、パフォーマンスの一環として帆を張って見せてくれた様子をレポートします。
■写真・レポート/稲生薫子
■協力/アリラ・ホテルズ&リゾーツ、エス・ティー・ワールド、ガルーダ・インドネシア航空

アリラ・プルナマの帆はクルー全員でないと上がらない
帆船は帆を張ってしまうと風の抵抗を全面に受けてしまい、停泊していることができないので、基本的には畳まれています。
ただ、やはりゲストとしては帆を張っている船に乗らないと「帆船に乗りました!」という感じはしませんよね。
そんな気持ちを理解しているアリラでは、パフォーマンスの一環として「帆を張る」というイベントがあります。
■まずは、海賊になりきる
「帆を張るから、準備して!」をクルーに指示を出す、キャプテンのマリオ。
その頭にはちゃっかり海賊帽が。
「いいね! パイレーツキャップ!」と見ていると、船尾に集まっていたクルーに呼ばれ、帽子をパフッとかぶらせられました。
よっぽど羨ましそうな顔でもしていたのでしょうか(笑)

船尾では全員が海賊帽を被って準備万端
「さあ、危ないから、端で見ててよ」とクルー。
にこやかに去っていったものの、帆を手にした瞬間、その目はまさに海の男。

帆は重く、大きい。
全員が自分の持ち場を理解していないと、タイミングがずれて絶対に上げることはできないであろうというほど、スキルが大きく問われる作業です。

キャプテン(左)もクルーと同じく帆を張ります

帆の下を担当するクルー

帆の上担当のクルー。全員で一気に上げます


大変な作業にもかかわらず、楽しそうに「Yo ho yo ho a pirates life for me~♪」と海賊の歌を大合唱
「帆を上げるのはクルーの手が必要だし、正直、大変な作業。でも、すごいでしょ? かっこいいでしょ? どう?」
そうちょっと自慢げに話してきたのは、キャプテン・マリオ。
「帆を上げることはもちろん、その間はすべての他の業務が停止してしまうから大変な作業。でも帆が張られたプルナマを見るのは好きなんだ」(同)
ディンギーに乗って周りを一周しておいでと言われたので、さっそくそうすることに。

先端にいるのは、マリオとクルーです
マリオが嬉しそうにマストと帆を見ながら「帆が張られたプルナマを見るのが好き」と言っていたのがよくわかりました。
めちゃくちゃかっこいいです、この船。
船を見て、鳥肌がたったのは過去にそうありません。

後ろから。なかなか写真でも見る機会がなかったので、ぜひ見てみたかった光景
アリラ・プルナマは約2年間かけて手作りされた帆船。
“手作り”と聞くと一段とかっこよく見え、さらに帆が張られると輪をかけて魅力的に見えるわけですが、やはり一番かっこよかったのは、帆を張っていたクルーたちだったかもしれません。


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■現在、アリラ・プルナマはラジャアンパッドを航海中
チャーターベースでは、最短は4泊~から。
混載ツアーは6泊7日のコースでご案内。
料金や詳細などのお問い合わせはこちらから。
■ALILA PURNAMA(アリラ・プルナマ)
“PURNAMA”=満月を意味し、インドネシアの南スラウェシ地方に昔から伝わる伝統的なピニシ様式で作られている、現在アジアでみられる最も豪華な伝統帆船。
ALILA(アリラ)グループの所有する帆船で、46mの船体、3つのデッキに、PADIダイブセンターの認可を受けたダイビング設備を完備。
さらに、上質のスパセラピスト、イタリアで修行を積んだ一流のシェフも常駐し、ゆったりと贅沢な時間が流れる船旅を満喫することができる。
★正月特番
2015年1月4日(日)よる8時00分~9時54分
豪華帆船プルナマ号 フローレス海の冒険航海(BS11)