ついに、全長約200mの沈船「SS・プレジデントクーリッジ号」の内部に潜入
前回の記事では「SS・プレジデントクーリッジ号」の周りを紹介したが、全長約200mあるクーリッジ号には、船の周りや中も含めて他にもさまざまなコースがある。
冒険はまだまだ終わらなかった。
翌日はローゲンビルの街の向かいにある島、アロエ島リゾートと提携しているアロエアドベンチャースポーツの船でクーリッジに向かった。
アロエ島はローゲンビルからボートで20分、静かでおしゃれなリゾートだ。
部屋の前にはビーチがあり、朝のビーチのお散歩は格別だった。
アロエ島のリゾートからポイントまでは、ボートに乗り20分程で到着。
ボートダイビングの利点はやはり3歩でエントリーできるところ。
クーリッジは水深が深いため、ビーチダイビングだとポイントまで移動している時に窒素が溜まってしまい、どうしても無減圧時間が短くなってしまう。
ボートだとブイがいくつか水面に設置してあるため、自分が潜りたいコースにピンポイントで潜れて、水中移動際の窒素が溜まらないとこが大きな利点の一つ。
差し込む光が美しい
「エンジンルーム」
1本目は、水深46mにある「エンジンルーム」を潜った。
ボートは「エンジンルーム」の穴がある真上につけてくれて、そこから一気にエントリー。
船は横たわっている状態なのでエンジンルームを目の前にして首を傾げて見てみるとよくわかった。
そのまま船内を探検。
大きなホールに差し掛かった時に、船の窓から入ってくる太陽の光が美しく見えた。
そして安全停止はビーチダイビングと同じで安全停止のステーションで行われた。
安全停止中はそれぞれ好きなことをする。
12分もあるので、バブルリングとかクマノミと遊んだり、ダイバー同士でじゃれあったりと自由に過ごす。
そして、船に戻ってランチタイム。
スタッフが作った美味しいサンドイッチやフルーツなどが出された。
水面休息時間はこちらでもしっかり2時間。
風を遮るものがないので船は常に揺れている。
僕は船酔いをしたことがないのでわからないが、この横揺れ、おそらく苦手な方も多いだろう。
この状態が2時間続くことを考えると、おそらく、ビーチかボートを選ぶ理由の1番の決め所はここなのかもしれないと感じた。
心配な方は、酔い止めを持っていくことをお勧めしたい。
美しい? それとも不気味?
貴重な装飾品「ザ・レディー」
クーリッジで一番人気のコースとなるのが、水深40m付近にある「ザ・レディー」を見に行くコース。
2本目はそこに向かった。
道中では、タイプライターや薬品など、多くの備品も見ることができた。
当時5500人もの兵士が乗っていたので、そのままの作りでは間に合わなかったのか、改造されズラリと並んだトイレも。
そしてついに現れた「ザ・レディー」。
その姿は美しいのかもしれないが、僕には少し不気味に見えた。
写真を撮り終え戻ろうとすると、ガイドが「ちょっと待て」と合図をした。
何かと思ったら、横に置いてあったスポンジで掃除をし始めたのだ(笑)
水深40mだとなかなか来る機会もないということで、来るたびに掃除をしているそう。
最後にその巨大な船を捉えてたく、ガイドさんを横にモデルとして撮らせてもらったが、200mもの巨大な船はすべては写らなかった。
バヌアツダイビングツアー
■取材協力
○ニューギニア航空
○エス・ティー・ワールド
○トラベルファクトリージャパン
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