オーシャナ初! 秘境・バヌアツへダイブトリップ(第6回)

ついに、全長約200mの沈船「SS・プレジデントクーリッジ号」の内部に潜入

この記事は約4分で読めます。

前回の記事では「SS・プレジデントクーリッジ号」の周りを紹介したが、全長約200mあるクーリッジ号には、船の周りや中も含めて他にもさまざまなコースがある。
冒険はまだまだ終わらなかった。

翌日はローゲンビルの街の向かいにある島、アロエ島リゾートと提携しているアロエアドベンチャースポーツの船でクーリッジに向かった。

アロエ島はローゲンビルからボートで20分、静かでおしゃれなリゾートだ。
部屋の前にはビーチがあり、朝のビーチのお散歩は格別だった。

ローゲンビルの街の向かいにあるアロエ島の北側にあるリゾート

ローゲンビルの街の向かいにあるアロエ島の北側にあるリゾート

とても静かで、旅の疲れを癒したい方にお勧めの場所

とても静かで、旅の疲れを癒したい方にお勧めの場所

お部屋を一歩出れば静かなビーチが広がる

お部屋を一歩出れば静かなビーチが広がる

アロエ島のリゾートからポイントまでは、ボートに乗り20分程で到着。
ボートダイビングの利点はやはり3歩でエントリーできるところ。

クーリッジは水深が深いため、ビーチダイビングだとポイントまで移動している時に窒素が溜まってしまい、どうしても無減圧時間が短くなってしまう。
ボートだとブイがいくつか水面に設置してあるため、自分が潜りたいコースにピンポイントで潜れて、水中移動際の窒素が溜まらないとこが大きな利点の一つ。

差し込む光が美しい
「エンジンルーム」

1本目は、水深46mにある「エンジンルーム」を潜った。

ボートは「エンジンルーム」の穴がある真上につけてくれて、そこから一気にエントリー。
船は横たわっている状態なのでエンジンルームを目の前にして首を傾げて見てみるとよくわかった。

水深は深めだが、通い続けるゲストは必ず来るというエンジンルーム

水深は深めだが、通い続けるゲストは必ず来るというエンジンルーム

レックダイビングはもちろん計画を立てないと危ないが、1000本以上潜っているガイドが案内してくれると安心度が違う

レックダイビングはもちろん計画を立てないと危ないが、1000本以上潜っているガイドが案内してくれると安心度が違う

そのまま船内を探検。
大きなホールに差し掛かった時に、船の窓から入ってくる太陽の光が美しく見えた。

まるで宇宙船にいるみたいだった

まるで宇宙船にいるみたいだった

暗闇を進むと思いきや、窓から自然光が入ってきて船内を照らしてくれる

暗闇を進むと思いきや、窓から自然光が入ってきて船内を照らしてくれる

そして安全停止はビーチダイビングと同じで安全停止のステーションで行われた。

安全停止中はそれぞれ好きなことをする。
12分もあるので、バブルリングとかクマノミと遊んだり、ダイバー同士でじゃれあったりと自由に過ごす。

安全停止ステーションで安全停止中

安全停止ステーションで安全停止中

こちらは水深6mでの安全停止中で魚も多い

こちらは水深6mでの安全停止中で魚も多い

安全停止中の記念撮影も、時間たっぷりなので何度でもできちゃう

安全停止中の記念撮影も、時間たっぷりなので何度でもできちゃう

そして、船に戻ってランチタイム。
スタッフが作った美味しいサンドイッチやフルーツなどが出された。

水面休息時間はこちらでもしっかり2時間。
風を遮るものがないので船は常に揺れている。
僕は船酔いをしたことがないのでわからないが、この横揺れ、おそらく苦手な方も多いだろう。
この状態が2時間続くことを考えると、おそらく、ビーチかボートを選ぶ理由の1番の決め所はここなのかもしれないと感じた。
心配な方は、酔い止めを持っていくことをお勧めしたい。

美しい? それとも不気味?
貴重な装飾品「ザ・レディー」

クーリッジで一番人気のコースとなるのが、水深40m付近にある「ザ・レディー」を見に行くコース。

2本目はそこに向かった。
道中では、タイプライターや薬品など、多くの備品も見ることができた。

当時使われていたと思われるタイプライター

当時使われていたと思われるタイプライター

薬品などの瓶も綺麗な形を保っていた

薬品などの瓶も綺麗な形を保っていた

当時5500人もの兵士が乗っていたので、そのままの作りでは間に合わなかったのか、改造されズラリと並んだトイレも。

兵士用に改造したトイレ

兵士用に改造したトイレ

所々狭い箇所もあったりする

所々狭い箇所もあったりする

そしてついに現れた「ザ・レディー」。
その姿は美しいのかもしれないが、僕には少し不気味に見えた。

Coolidge Oceana_2

写真を撮り終え戻ろうとすると、ガイドが「ちょっと待て」と合図をした。

何かと思ったら、横に置いてあったスポンジで掃除をし始めたのだ(笑)
水深40mだとなかなか来る機会もないということで、来るたびに掃除をしているそう。

掃除しているガイド

掃除しているガイド

最後にその巨大な船を捉えてたく、ガイドさんを横にモデルとして撮らせてもらったが、200mもの巨大な船はすべては写らなかった。

船の船首から全部は写りきらないほどの大きさだった

船の船首から全部は写りきらないほどの大きさだった

バヌアツダイビングツアー

■取材協力

アロエリゾート

ローゲンビルの街からリゾート専用のボートで15分で静かなビーチが目の前にあるアオレ島北側にあるリゾート

ローゲンビルの街からリゾート専用のボートで15分で静かなビーチが目の前にあるアオレ島北側にあるリゾート

アロエアドベンチャースポーツ

リゾートに隣接しているダイビングサービスで、ボートダイビングでクーリッジ行くならオススメ

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PROFILE
1988年7月6日生まれ
東京にフランス人の父、日本人の母の間に生まれる。生まれて間もなくフランスのパリに移りフランス人として成長し10年。父は写真家、ダイビングインストラクター。
小さい時から父にフィリピン、タイ、ガラパゴス諸島など自然豊かな場所に連れて行ってもらい、いつの間にか自然が大好きになる。時が経ち2010年にダイビングを始め2011年から沖縄でダイビングインストラクターとして活動。2013年からオーストラリアのダイビングクルーズ船にて働くことになりそこで船内販売用に写真を撮る。今度は撮った写真をソーシャルネットワークにも載せたりするようになり友達に『世界にはこんな場所がある!こんな海がある!』などと紹介するのが楽しくなる。2014年10月にクルーズ船の仕事を終え帰国前にオーストラリアを一周することに決め念願の一眼レフを手に入れ放浪。 現在は、自然写真家として水中写真をメインに世界中を撮影し活躍中。
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