オーシャナ初! 秘境・バヌアツへダイブトリップ(第8回)

タンナ島で楽しめる、火山島ならではの地形ダイビング〜ブルーホール&ブルーケーブ〜

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Tanna Island Complete_31

自然のパワーが溢れる
秘境・タンナ島へ

エファテ島、エスピリツ・サント島を取材したあとは、バヌアツで一番スリルを味わえる、タンナ島へ向かった。

タンナ島はバヌアツ諸島のなかでも南の方に位置していて、農作物がよくできる島の一つ。
カバ、コーヒー、ココヤシ、コプラ、その他の果実・野菜を作っている。
世界で一番火山に近づける場所として、近年観光客のあいだで人気が出ていて、火山を一目見ようと世界中から人々が訪れる場所だ。

エファテ島にあるバヌアツ航空の国内線から、10人乗りくらいのセスナに乗り込み40分程で到着。

タンナ島まではバヌアツ航空のセスナ機で移動

タンナ島まではバヌアツ航空のセスナ機で移動

セスナで席に座ろうとチケットを確認すると、座席の記載がない。
操縦室と近かったので、機長に直接確認。
すると、「どこでもいいよ! 好きなとこ座って〜」とのこと(笑)。

機内は自由席で操縦室も近く、機長とおしゃべりもできる

機内は自由席で操縦室も近く、機長とおしゃべりもできる

そんなこんなでタンナ島に到着。

2015年に大きな被害をもたらしたサイクロンの影響が少し残る、タンナ島の空港

2015年に大きな被害をもたらしたサイクロンの影響が少し残る、タンナ島の空港

外に出ると、他の島より明らかに人が少なかった。
今回は空港近くのホワイトグラスオーシャンリゾートに宿泊する予定で、送迎車が出迎えてくれた。

ドライバーに「どこに乗ればいいの?」と聞くと、「あー、荷台に乗っちゃって〜」との返答。
たっ、楽しい(笑)。(もちろん、車内でも大丈夫です)

荷台で揺られながら10分ほどで到着。
海沿いに面したリゾートで、広々とした気持ちのいい空間にやってきた。

島の西海岸沿いで空港からすぐのホワイトグラスオーシャンリゾート

島の西海岸沿いで空港からすぐのホワイトグラスオーシャンリゾート

翌日の準備が終わりディナーを食べている途中、後ろのほうから日本語が聞こえてきた。

声をかけてみると日本人夫婦で、「火山が好きなの。昔、ハワイで火山を目の前で見れるツアーに参加したんだけど、天気が悪くて見れなかったからリベンジしにきた!」とのこと。
日本人にも知名度がある場所なんだなと実感した。

火山島ならではの造形美
ダイナミックな地形を満喫

タンナ島は火山だけではなく、もちろんダイビングもできる島。
翌日はホテルに隣接しているボルケーノアイランドダイバーズと一緒にダイビングに出た。

リゾートからポイントまでは5分〜40分

リゾートからポイントまでは5分〜40分

ダイビングスタイルは基本的にボートダイビング。
いくつかポイントがあり、ホテルの目の前の桟橋から出港し、ポイントによって5分〜40分で到着。

1番のオススメである、ブルーホールとブルーケーブに潜ることとなった。

 ゲストがいなく、マンツーマンの取材

ゲストがいなく、マンツーマンの取材

青くなっているところがタイドプールとなっているブルーホール

青くなっているところがタイドプールとなっているブルーホール

ブルーホールはリゾートのすぐ隣にあり、スノーケルで行くこともできる初心者向けのポイント。
溶岩の形によって生まれたタイドプールで、ボートから行く場合はクレパスの間を抜けていくと、水深4〜5mの場所にたくさんの魚やサンゴが生息していた。

ブルーホールの中は水深が4〜5mぐらいで自然光も入ってきて、美しいサンゴが待っている

ブルーホールの中は水深が4〜5mぐらいで自然光も入ってきて、美しいサンゴが待っている

タイドプールの中で遊んだあと、いくつものクレパスを抜けて地形を楽しんだ。

上から差してくる光が美しいクレパスを抜けていく

上から差してくる光が美しいクレパスを抜けていく

2本目はブルーケーブへ。
ブルーケーブといえば「青の洞窟」だ。

沖縄や海外にもいろいろあるが、ここはどんなところか楽しみだなと思いながら向かう。
20分ぐらいでポイントに到着し、早速エントリー。
洞窟は水深3mくらいなのでダイビングの終りに行くことにして、少し沖に出てみた。
透明度は良く、ところどころにサンゴがある。
マクロも探せば結構いるし、もっとじっくり調査をすればさらに面白い発見ができそうだった。

沖に行くと、ウミシダがビッシリついた根があった

沖に行くと、ウミシダがビッシリついた根があった

のんびりとしたダイビングをしばらく楽しんでから、洞窟に行くために浅場の方に戻ってきた。
ワイドな入り口にやってきて、わくわくしながら2人で中に入っていく。

そこには大きな空間が広がっていた。
先着がいたようで、地元の人たちが洞窟の中で楽しそうに泳いでいた。

洞窟の中は大きな広間になっていて、地元の人にも人気のポイント

洞窟の中は大きな広間になっていて、地元の人にも人気のポイント

Tanna Island Complete_14

しばらく中を楽しんだあと、入り口の方へ戻ってみた。
すると、大きな入り口から太陽の光が差し込み、バヌアツの透明度抜群な海と組み合わさり、美しいブルーケーブが生まれていた。

水中から見たブルーケーブは神秘的な青だった

水中から見たブルーケーブは神秘的な青だった

暗い洞窟の中に光が差し込むことにより、青さがさらに美しくなる。
これがブルーケーブの一番の楽しみなだと改めて実感した。

バヌアツダイビングツアー

■取材協力

White Grass Ocean Resort & Spa

広い施設を持つリゾートのレストランは広々していて快適

広い施設を持つリゾートのレストランは広々していて快適

お部屋はすべてバンガロータイプで広い

お部屋はすべてバンガロータイプで広い

リゾートに隣接しているボルケーノアイランドダイバーズ

リゾートに隣接しているボルケーノアイランドダイバーズ

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PROFILE
1988年7月6日生まれ
東京にフランス人の父、日本人の母の間に生まれる。生まれて間もなくフランスのパリに移りフランス人として成長し10年。父は写真家、ダイビングインストラクター。
小さい時から父にフィリピン、タイ、ガラパゴス諸島など自然豊かな場所に連れて行ってもらい、いつの間にか自然が大好きになる。時が経ち2010年にダイビングを始め2011年から沖縄でダイビングインストラクターとして活動。2013年からオーストラリアのダイビングクルーズ船にて働くことになりそこで船内販売用に写真を撮る。今度は撮った写真をソーシャルネットワークにも載せたりするようになり友達に『世界にはこんな場所がある!こんな海がある!』などと紹介するのが楽しくなる。2014年10月にクルーズ船の仕事を終え帰国前にオーストラリアを一周することに決め念願の一眼レフを手に入れ放浪。 現在は、自然写真家として水中写真をメインに世界中を撮影し活躍中。
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