【熱海ダイビング】ポイント・見どころ総まとめ!行く前に知っておきたい基本情報

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静岡県でも有数の観光地として知られる熱海。グルメや温泉、花火と楽しめるコンテンツ盛りだくさんだが、日本最大級の「沈船」が見られる屈指のダイビングのポイントとしても有名。もちろん沈船だけでなく、幻想的な光を見られる期間限定でオープンする洞窟のポイントや、色彩豊かなソフトコーラルが一面に広がるポイントなど、熱海の海は多様な魅力を秘めている!
本記事では、熱海の代表的なダイビングポイントの魅力だけでなく、熱海までのアクセス、ダイビングスタイル、そしてアフターダイビング情報までご紹介。ぜひ熱海でのダイビング準備の参考に!

熱海ってそもそもどこにある?

熱海は、静岡県伊豆半島の北端に位置する、風光明媚な海辺の町。東京都心から約100km、新幹線を利用すればわずか約50分というアクセスの良さがなんといっても魅力。泊まりがけで訪れてもいいし、東京や神奈川からの日帰り旅行にも最適だ。

熱海までのアクセス

車の場合

●東京方面から
東京からの場合、東名高速道路または小田原厚木道路を経由し、約2時間で到着。
●大阪・名古屋から
大阪からの場合は、新名神高速道路や名神高速道路を利用して名古屋へ向かい、そこから東名高速道路を経由し、約6時間。名古屋からの場合は、東名高速道路を利用し、約3時間。

電車の場合

●東京方面から(1時間ほど)
最も早い方法は東京駅から熱海駅まで、新幹線を利用すること。約50分であっという間に着いてしまう。交通費を安く抑えたいという方は、約1時間40分かかるが新幹線を利用せずJR東海道線で行くことも可能。
熱海駅からダイビングショップまでは、スタッフが送迎をしてくれる場合もあれば、自分でタクシーやバスを利用して行く場合もあるので、各ダイビングショップに問い合わせてみよう。

●大阪・名古屋方面から(2〜3時間ほど)
新大阪駅から熱海駅まで、新幹線で約2時間50分。名古屋駅から熱海駅まで、新幹線で約2時間。熱海駅からダイビングショップまでは、同上。

熱海のダイビングスタイル

熱海でのダイビングは、その地形の特性上、ビーチエントリーのポイントはなく、100%ボートダイビングスタイル。横磯港と熱海港の2つの港があり、ダイビングショップやダイビングサービスによって使い分けている。どちらの港も船は熱海漁業協同組合の漁船を利用する形で、港から各ダイビングポイントまでは、船に乗ることたったの5〜10分で到着。ボートダイビングの流れやエントリー方法などに慣れておく必要はあるが、船酔いをする間もなく到着してしまうので安心。

熱海の町並みを眺めながら、ダイビングポイントへ

船に乗っている時間が短いので、基本的には港で器材のセッティングを行い、重器材を背負い、軽器材は手に持ってボートに乗り込む。エントリー方法(ジャイアントストライドもしくはバックロールエントリー)は、船によっても異なるので、ガイドの指示に従おう。エントリーしたら、水面で集合し、潜降ロープに沿ってゆっくりと潜降していく。

熱海のシーズナリティ

生物に関して、年間を通じて見られるのは、群れを成すイナダやタカベなどの回遊魚やキンギョハナダイ、サクラダイ、そしてソフトコーラル周辺では、季節ごとに種類が変わるさまざまなマクロ生物。どの時期に訪れてもにぎやかな景観を楽しむことができる。また、熱海のダイビングポイントは風が強い時期でもクローズしにくいため、天候に左右されずに年間を通してダイビングが可能。

その中で、特におすすめしたいのは冬の時期。熱海に来たら一度は見たい沈船の全貌を見ることができるのでおすすめ。逆に初めて熱海を訪れる方は、春の濁りで透明度が下がる3〜5月は避けたほうがよさそう。春に比べ、透明度が上がる夏場もGOOD。水温が上昇し、魚の種類と数が増える傾向にある。

冬の熱海の海。1年で一番おすすめしたいシーズン(写真提供:Clover Diving Service)

冬の熱海の海。1年で一番おすすめしたいシーズン(写真提供:Clover Diving Service)

熱海のダイビングポイント詳細

①国内最大級の大きさを誇る「沈船」

●最大水深:30m
●流れ:ときどきあり
●備考:アドバンスレベルのダイバー向け。オープンウォーターレベルの場合はディープSPとボートSP必須

熱海の沈船は、全長81m、幅18m砂利運搬タンカー船の「旭16号」。1986年1月30日に船体の老朽化と砂利過剰積載のために砂利積載部分から船体が、中央から真っ二つに折れ沈んだ。国内最大級の大きさを誇るこの沈船は、ダイビングで全体像を一目で見ることは難しいが、透明度が高いときは船首から中央辺りまで見ることができる。

手前に映るのはアンカーロープを巻き上げるウインチ(写真提供:Clover Diving Service)

手前に映るのはアンカーロープを巻き上げるウインチ(写真提供:Clover Diving Service)

(写真提供:Clover Diving Service)

船尾にも鮮やかなソフトコーラルが繁茂(写真提供:Clover Diving Service)

沈船の周囲には群れを成したネンブツダイやクロホシイシモチ、そして色鮮やかなサクラダイやキンギョハナダイなどが回遊魚と共に群れ泳ぐ。特に水温が高い夏場は、魚の種類と数が増え、ワラサやカンパチ、サバなど大型回遊魚を観察できる確率もアップ。また、沈没後、長い年月が経過した船体に密集したカラフルなソフトコーラルも見どころのひとつ。

老朽化した沈船内には入らずに、遠目から景色を楽しむことが基本。また、最大水深約30m、最も浅いところでも約20mあるため、アドバンスレベルのダイバー向け。さらに無減圧潜水時間(NDL)にも注意し、安全なダイビングを心がけたい。潜降と浮上はブイのロープを利用。ときに流れることもあるので、ガイドの指示に従いしっかりとロープを握っておこう。

ネンブツダイの群れ

沈船の中にはネンブツダイが群れる(写真提供:Clover Diving Service)

サクラダイの群れ

サクラダイも乱舞し、沈船の周りはとっても賑やか(写真提供:Clover Diving Service)

【静岡県・熱海】ダイバー必見!2022年夏、全国各地のガイドたちが薦める海はここだ! 連載No.5

②地形派ダイバー必見!「ビタガ根」

●最大水深:28m
●流れ:ときどきあり

「沈船」のすぐ隣に位置するビタガ根は、「一の根」と「二の根」と呼ばれる大きな根を中心とするポイント。この根はソフトコーラルやカイメンに覆われており、その周りにはネンブツダイやスズメダイ、そして潮あたりもいいので回遊魚の群れが多く、魚影が非常に濃い。キンギョハナダイが大乱舞するエリアや、イソギンチャクが群生するエリアもあり、見どころ満載!さらに大小の根が複雑に入り組み、高低差20mのダイナミックなドロップオフにもなっているので、地形派ダイバーも楽しめる。
また、小規模ながら、船舶や水上構造物をロープでけん引したりする役割を持つタグボートが沈んでいるため、地形と沈船の両方を一度に味わえるポイントなのだ。

根はソフトコーラルなどに覆われている(写真提供:Clover Diving Service)

根はソフトコーラルなどに覆われ、その周りを魚たちが乱舞(写真提供:Clover Diving Service)

③熱海一のサクラダイ天国!? 「ソーダイ根」

●最大水深:30m
●流れ:ときどきあり

沈船の近くに位置するポイントで、潮当たりが良く、トゲトサカやジュウジトサカなど色とりどりのソフトコーラルや海藻が海底を覆っており、これは伊豆半島でも随一の豊かさ。魚に関しては、サクラダイ、アカオビハナダイ、ニシキフウライウオ、クダゴンベなどフォト派に人気の魚が多く見られる場所でもある。特に水深25m以深で見られることが多いサクラダイにしては珍しく、水深10〜20m程度の場所で乱舞している。
ソーダイ根も沈船と同じく、夏に魚影が濃くなり、ハナダイや回遊魚の群れが増えてくる。沈船と並んで、熱海を代表する人気ダイビングポイントとなっている。

青い海に舞うサクラダイが美しい(写真提供:Clover Diving Service)

桃色に黄色い模様が美しいマダラハナダイ(写真提供:Clover Diving Service)

群れるカゴカキダイ(写真提供:Clover Diving Service)

④幻想的な地形と光の演出!期間限定オープンする「小曽我洞窟」

●最大水深:12m
●流れ:ほとんどなし
●備考: 毎年11月から翌年3月までの期間限定でオープン

洞窟の全長は約40mで、通り抜けることができる。水深は最大12mと浅めなのでビギナーダイバーからダイナミックな地形を楽しめる。洞窟内部には光が優しく入り込み、幻想的な光景が広がっている。洞窟内にはネンブツダイが群れていたり、岩と岩の間にはイセエビや、砂地にはマツカサウオの姿も。洞窟と沈船を同日に潜って、ドキドキ感のあるアドベンチャーなダイビングもいいかも!?

洞窟に差し込む光が美しい(写真提供:Clover Diving Service)

洞窟に差し込む光が幻想的(写真提供:Clover Diving Service)

ネンブツダイがダイバーの目の前を横切る(写真提供:Clover Diving Service)

ネンブツダイがダイバーの目の前を横切る(写真提供:Clover Diving Service)

アフターダイビングの観光にピッタリ!
せっかく熱海に来たら絶対押さえておきたいコト

熱海は静岡県有数の観光地として、日帰りで訪れてもダイビング以外に楽しめることがたくさん!そこで、ダイビングの後などにも楽しめる情報を最後にご紹介!

潜った後は美味しいグルメに舌鼓

ダイビングで海の魅力を堪能した後はお腹が空いてくる…。そんなときは、熱海のグルメを楽しもう!やはり外せないのは新鮮な海の幸。地元の魚介類を使った料理が多数あり、特に、熱海港近くの海鮮市場や飲食店では、その日に獲れた魚介類を使った刺身や寿司を味わうこともできる。また、熱海は温泉地としても有名なので、温泉街の中には伝統的な和食や地元の特産品を味わえるお店も多い。その他、熱海名物のスイーツなどもあるので、ダイビングの後に、ほっと一息、お腹も満たしちゃおう!

温泉で冷えた体を温めよう

熱海の温泉は、日本でも有数の泉質と豊富な湯量を誇り、温泉地としての歴史も深い。古い旅館からモダンなスパリゾートまで、さまざまなスタイルの温泉施設が点在しており、露天風呂からは、熱海の美しい自然景観を眺めることができ、四季折々の風情を楽しむことも!
ダイビングで冷えた体や疲れをホッと癒すのに最適。

夏なら花火も!

熱海と言えば、華やかな花火大会も見逃せない。毎年4月〜12月に「熱海海上花火大会」が定期的に開催されており、夜空を彩る壮大な花火が訪れる人々を魅了。熱海湾を背景に打ち上げられるので海面に映る光がなんとも美しい!この花火大会の開催に合わせて、ダイビングの計画をしてもいいかも!?
▶︎熱海海上花火大会の開催日程はこちら

熱海のダイビングポイントと陸の見どころについて詳細に紹介したが、いかがだっただろうか。リピーター続出の熱海をぜひ一度訪れてみては!

協力:Clover Diving Service
初心者大歓迎。器材フルレンタル無料!ドライスーツも無料。そしてなんとTG-4〜6のレンタルまで無料。Clover Diving Serviceの由来は、C(sea) – 「海」、Lover – 「愛する人」、で「海を愛する人」。熱海がホームポイントで、その他にも伊豆海洋公園や西伊豆の大瀬崎、雲見、そして南伊豆の神子元島までガイドをしている。オーナーの木部氏は東伊豆の伊東出身。地元の海を知り尽くしたガイドはもちろん、ハンマーヘッドシャークを追い求め、昨年の夏だけで150本も神子元島に潜りに行くサメガイドでもある。3mのサメから3mmのウミウシまで幅広くガイドをする。
TEL:0557-29-6086
〒413-0022 静岡県熱海市昭和町17-39サンハイム熱海1F

熱海のダイビングショップ

熱海には複数のダイビングショップがあり、現地で直接申し込むことも、都内のショップから熱海へのツアーに参加することも可能。熱海近辺にあるダイビングショップは下記をご参考ください。(順不同)
Clover Diving Service
熱海マリンスポーツクラブ
ダイビングサービス熱海
熱海スキューバ
ディーバオーシャンフィールド熱海
シーフロント初島 ダイビングサポート
熱海マリンボー
アトリエ ラウト
マリンハウス伊豆山
小田原ダイビングスクール
K’s REPUBLIC(ケイズリパブリック)

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PROFILE
0歳~22歳まで水泳に没頭し、日本選手権入賞や国際大会出場。新卒で電子部品メーカー(広報室)に入社。同時にダイビングも始める。次第に海やダイビングに対しての想いが強くなりすぎたため、2021年にオーシャナに転職。ライターとして、全国各地の海へ取材に行く傍ら、フリーダイビングにゼロから挑戦。1年で日本代表となり世界選手権に出場。現在はスキンダイビングインストラクターとしてマリンアクティビティツアーやスキンダイビングレッスンを開催。
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