沖縄ダイビング・シュノーケリングで会える海の生き物10選! 初心者〜上級者必見ガイド

⑨黒い翼で舞い泳ぐ巨大エイ

シュノーケリングで出会ったマンタ

シュノーケリングで出会ったマンタ

冬の石垣島ダイビングで“見たいNo.1”マンタと“潜りたいNo.1”海底温泉をご紹介します

「夏の沖縄」といえば、世界最大級の巨大エイ、マンタのシーズン。
沖縄で最も有名なマンタ・ポイントは、石垣島の川平「マンタスクランブル」「マンタシティ」でしょう。西表島との間にあるヨナラ水道もマンタがよく見られるエリア。久米島にも「マンタステーション」というポイントがあります。

いずれもマンタがクリーニング(ホンソメワケベラやミゾレチョウチョウオなどのクリーナーが体に付いた寄生虫などを食べること)を受けにくる場所(クリーニングステーション)です。静かに待っていれば、やがてマンタがやってきて根の上などでホバリング。それをウオッチングするというスタイル。
また、宮古島などでは冬の間、プランクトンを捕食にくるマンタが見られることがあるそうです。

なお、沖縄で見られるマンタの多くは沿岸性のナンヨウマンタ。よく似たオニイトマキエイは外洋性なので、沖縄で見るチャンスは少ないようです。両者の違いなどを詳しく知りたい方はコチラへ。

⑩食べても美味しいヤツら

沖縄の市場に並ぶ原色の魚たち

沖縄の市場に並ぶ原色の魚たち。青い魚はアオブダイ、赤いのはハマダイ(沖縄の呼び名は赤マチ)

アバサー、イラブチャー、クブシミ、イラブーといえば、沖縄の飲食店や市場でよく耳にする単語。いずれも沖縄の方言で、ある海の生き物を指しており、ダイビング中にもしばしば遭遇します。

「アバサー」はヒトヅラハリセンボンやハリセンボンのこと。サンゴ礁のあちこちで見られます。沖縄ではブツ切りにしたアバサーを野菜や豆腐と煮込み、味噌で味付けして食べます。雑炊にしても美味ですよ。
なお、ハリセンボンはフグの仲間ですが無毒なので御安心を。もちろん一般家庭でも調理OK。

「イラブチャー」はブダイの仲間の総称。アオブダイやイロブダイなどで、沖縄の食卓によく並ぶカラフルなお刺身の正体です。

「クブシミ」は大型コウイカの仲間。標準和名はコブシメで、沖縄の方言が由来です。ダイビングで見られるシーズンは冬。繁殖のため浅いサンゴ礁にやってきて、オス同士のケンカやメスの産卵、交接シーンなどが貴重な生態シーンを披露しくれます。

「イラブー」は爬虫類のウミヘビのこと。特に、食用となるエラブウミヘビとヒロオウミヘビ、アオマダラウミヘビの3種を指しています。ウミヘビ漁や料理に興味がある方はコチラへ!

ヒトヅラハリセンボン

ヒトヅラハリセンボン

巨大コウイカの仲間、コブシメ

成長すると50cmにもなるコブシメ

市場で売られるウミヘビの燻製

市場で売られるウミヘビの燻製

ブダイのお刺身と海ブドウ(緑藻のクビレズタ)

ブダイのお刺身と海ブドウ(緑藻のクビレズタ)

グルクン(タカサゴの仲間)やミーバイ(ハタの仲間)、タマン(ハマフエフキ)なども、市場や飲食店、そして海の中でよく出会います。沖縄に行ったら、水中だけではなく陸も楽しんでくださいね。

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PROFILE
東京水産大学(現東京海洋大学)在学中、「水産生物研究会」でスキンダイビングにはまり、卒論のサンプルであるヤドカリ採集のためスキューバダイビングも始める。『マリンダイビング』『マリンフォト』編集部に約9年所属した後フリーライターとなり、現在も細々と仕事継続中。最近はダイビングより弓に夢中。すみません。
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