沖縄離島のダイビング旅2018(第4回)

ネイチャー石垣DSで謎の被写体、“生えもの”のリサーチダイビングに参加! カメラ派ダイバー向け老眼対策コラムも

この記事は約6分で読めます。

石垣島(撮影:稲生薫子)

ネイチャー石垣DSの取材2日目は、生えものリサーチに参加させていただくことになりました!

■前回の記事はこちら

ガイドさんたちは、ゲストに紹介する前にリサーチで潜って、ゲストの皆さんに紹介できるか、そうでないものなのか判断しています。
今回の取材は、そのリサーチダイビングに同行してしまおうという新しい試みです。

さて、どんな新しいスーパーマクロが登場するのでしょうか!?

1本目リサーチ開始
達成感はいかに!?

ネイチャー石垣DSのオーナー多羅尾さんが、「最近気になっている生物があるが、ガイド中はじっくり撮影をする時間がない」とのことで、早速それを撮影してみることになりました。

石垣島(撮影:稲生薫子)

「これなんだけど、撮影してみてくれる?」と多羅尾さん。
しかし、やはり小さい……。もう本当にカビにしか見えなくなってきました(笑)

多羅尾さんも言っていたのですが、「達成感の全くない撮影」で、撮影できているのか、いないのか、海の中ではほとんどわからないのです。
海の中で確認できることといえば、拡大してみてピントがあっている箇所があるかないかの確認くらい。
ピントが合っていればよしというのが、今回のゴールになりました。
あとはエキジット後、編集作業をしてみて、今後ネタとして使えるか、使えないかということを判断することになります。

結果は、“気持ち悪いクラゲみたい……”
思ったより可愛くない生き物だった(笑)

撮影時はうねりもあり、体も波にもっていかれるわ、被写体も動くわで、撮影難易度は高め。
何枚か撮影した中でピントがあっていて構図の良さそうなところをピックアップして現像してみると……

「気持ち悪いクラゲみたいだね(満場一致・笑)」

石垣島(撮影:稲生薫子)

トリミング後

石垣島(撮影:稲生薫子)

少し青を足してみた

色を変えてみると、ある意味おしゃれでもあるかもしれませんが、気持ち悪いクラゲ感は否めません。(笑)

元々はこれはどんな画像だったかというと、こちら。

石垣島(撮影:稲生薫子)

オリジナル ーテレコンありー

「これを撮影してみてくれ」と海の中で言われても、正直なところ「撮影したところでどんなものになるのか想像がついていない」ので、撮影してみた本人が、現像してみて一番びっくりしたわけです。(笑)

お菓子を食べながら現像中。あまりの衝撃に目が点になる2人

お菓子を食べながら現像中。あまりの衝撃に目が点になる2人

リサーチ第二弾へ!
60分1被写体1本勝負!

最後のリサーチは、結果的に、1被写体1本勝負となりました。

何を撮るのかというのは教えられずに海に入ったわけですが、海の中で多羅尾さんに、「ルコさんはピンクのコケで」とスレートに書かれ、ぴ、ぴんくのこけ!? と思いながら多羅尾さんの指示棒の先に目を向けると、なるほど、確かに誰がみても、ピンクのコケです。

石垣島(撮影:稲生薫子)

前回の記事でご案内した画像の答えはこちらでした

で、このピンクのコケですが、コケのくせに(笑)、うねりでめっちゃ揺れるんです。
自分の体も固定しないといけないし、前日に引き続き、青空でワイド日和な素晴らしい日に、コケに向かって1時間微動だにしないダイビングとなりました。

石垣島(撮影:稲生薫子)

このまま1時間経過……

結果は……びっくりするくらい
可愛いコケだった!

多羅尾さんの読み以上に、このピンクのコケ、撮影してみるとめちゃくちゃ可愛い形をしていました!

石垣島(撮影:稲生薫子)

おそらくコケムシの仲間と多羅尾さん ートリミング後—

ちなみに、トリミングする前の画像は、こちら。

石垣島(撮影:稲生薫子)

どうですか?
可愛くないですか?

こちらのピンクのコケは、次回以降、リクエストすれば多羅尾さんに紹介していただけることになり、リサーチ大成功となりました!
※もちろん気持ちの悪いクラゲもリクエストすればOKのはず。

こちらの写真はネイチャー石垣DSのタブレットへ「殿堂入り」となりました。

おまけコラム
老眼対策談義に花を咲かせる50代2人

アフターダイビング。
編集作業が終わると、話は老眼対策へ。

昨年も実は老眼の話をしていたのですが、その時に、越智カメラマンが多羅尾さんに「老眼対策はどうしているんですか?」と尋ねると、多羅尾さんは3週類の遠近両用コンタクトレンズを駆使していて、一番よくておすすめはコレ! と、ある遠近両用コンタクトレンズを越智カメラマンに教えてくれていました。

そのコンタクトレンズを帰京そうそう購入し、使用しているという越智カメラマン。
ですが、最近、使用していてもあまり手元が見えずに、マクロ撮影に苦戦するときもあると、老眼対策の先輩である、多羅尾さんにこぼしていました。

すると多羅尾さんが、「越智さんはどのコンタクトレンズを使用しているんですか?僕はね……」といって、3種類のコンタクトレンズを持ってきてくれたのですが、越智さんの表情が一瞬固まります。

「あれ、僕のは、青いやつ」

そういって取り出した越智カメラマンのコンタクトレンズのラベルは確かに青。

並べると、素人目でも別種類だということがわかりました。

そこで多羅尾さんから衝撃の一言。

「越智さん、これ、遠近両用じゃなくて、普通の遠くが見えやすいやつ。
いわゆる、“遠”だけですね」

……!?!?(爆)

石垣島(撮影:稲生薫子)

越智

え〜まってよー、どおりで見えないと思いましたよ!
俺、このコンタクト16万円分くらい買った……たぶん(笑) 

多羅尾

試しもしないで一気に買いすぎです!

越智

どうしよう〜

多羅尾

クジラのときに使えばいいのでは?

越智

そうですね、で、本当の遠近は紫ラベルなんですね?

多羅尾

はい、青の2倍くらいの金額しますよ(笑)

越智

高いのか……。それにしてもよくこれでマクロ撮影できてたよね。でも、遠近両用コンタクトにすれば俺もまだまだMFで撮影できるってことか!(笑)

石垣島(撮影:稲生薫子)

青はダメで、紫はOK

石垣島(撮影:稲生薫子)

似ているけれど、性能が全く違うコンタクトレンズ。
左上の青ラベルは“遠”コンタクトレンズで、右下の紫が“遠近両用”。

ちなみに多羅尾さんの所感として、右上は、「近くは見えやすいけど、その分遠くが見えづらく」、左下は、「近くは見えづらいけど遠くは見えやすい」遠近両用コンタクトレンズ。

遠近両用のコンタクトレンズでも、いろいろな種類があるんですね。

老眼対策に苦しむみなさま、多羅尾ドクターに魚のついでに老眼の相談をしてみるのも良いかも。

そんな“オチ”つきのスーパーマクロダイビング取材となりました(笑)
あ〜楽しかった。また来年もよろしくお願いします!

■Supported by ネイチャー石垣島ダイビングサービス

石垣島(撮影:稲生薫子)

浦底湾の最奥部の森に囲まれた緑深い場所にあるネイチャー石垣島ダイビングサービス。ガイドは、多羅尾拓也さんの他、水中写真大好きな畑大介さんと、いつも笑顔を絶やさない松野祥子さんの3名。

「緑豊かな場所から船を出したかったんです」という夢を実現させてサービスをオープンしたのが14年前で、今では、多羅尾さんの豊富な撮影知識やマニアックなマクロを見せるガイドの腕と経験に惚れ込んで、リピートしてくるゲストも多い。
今回も、1ダイブまるまる同じ被写体にかじりついて船の下から動かない人も多く、今回も船の下でほどんど動かないダイビングだった。(笑)
水中でカメラを確認して、全力で褒めてくれるので、マクロ撮影が苦手だけどやってみたいというビギナーにもオススメのダイビングサービス。

沖縄県石垣市桴海148-493
TEL/FAX 0980−88−2273
E-mail:nature@ishigaki-diving.com
URL:http://www.ishigaki-diving.com/

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writer
PROFILE
成蹊大学文学部国際文化学科卒業。
ナレーター、司会、ダイビング・モデルとして、TV、雑誌、モーターショー、トークショーなどで活躍。宝くじのキャンペーンガール「幸運の女神」では、46都道府県を旅する。

2013年からは、大物運・海況運をつかさどる「海の女神」へと転身し、舞台を海に変えてオーシャナの突撃体験レポートを担当。
潜水士資格も取得し、2014年は伊豆大島復興観光大使「ミス椿の女王」として、伊豆大島をはじめとした被災地復興支援活動にも尽力する。

「ダイビングがきっかけで、物の見方も感じ方も生き方も180度変わり、自分の周りまでもキラキラ輝き出したことを実感。 
いろんなことを体験しながら、たくさんの“きっかけ”を届けていきたいです」

【経歴】
・第25期 日本テレビイベントコンパニオン
・第11~12期 スバルスターズ
・第33期 宝くじ「幸運の女神」
・第23代 ミス椿の女王(2014.2~)
・第29代「ミス熱海・桜娘」(2016.1~)
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