沖縄離島のダイビング旅2018(第7回)

サンゴを背負った姿に萌える! オイランヤドカリに大興奮

久米島(撮影:越智 隆治)

サンゴが動き出した!?

例年5〜6月頃、オーシャナロケで訪れる久米島。
この時期は、魚たちの求愛や産卵、抱卵やハッチアウトなど生態シーンが見頃を迎える。

そんな海中で、今回、僕の琴線に触れたのが、これ。
エスティバンのガイド、川本剛志さんが、リーフの浅瀬で指差したのは・・・

久米島(撮影:越智 隆治)

「ん? ただの、成長したての小さなサンゴじゃないの?」と思いながら見ていると、ゴソゴソっと動き出した。「あれ? 何?」と思ったら、なんと、サンゴが根付いて成長した貝殻を背負った、オイランヤドカリでした。

「おおおお〜〜〜!これは、面白い!」と個人的には結構興奮して撮影。

ちょうど沖縄では、サンゴの産卵シーズン。あちこちで、「サンゴ産卵!」とガイドたちがFacebookやブログに報告をアップしている時期だ。

久米島では、海況の関係でなかなか狙いに行くのが難しい状況でもあったので、もし、このヤドカリの上のサンゴが産卵したら、面白いな〜とちょっと想像したりして。持って帰りたいな〜という衝動にかられたけど、そこは我慢して、後ろ髪引かれる思いで、立ち去りました。

イソギンチャクを付けた貝を背負ったヤドカリや、スポンジを背負ったカニは、見ることはありますが、あんなに殻全体を綺麗にサンゴに覆われたものを見たのは、初めて。ちなみに、サンゴの種類は、コユビミドリイシ。
川本さん曰く、何度か見たことはあるけど、あそこまで大きなサイズは初めてとのこと。

このままサンゴが成長したらどうなるのか、気になるところですね。

検索サイトで、「サンゴを背負ったヤドカリ」で、検索してみたけど、こんなヤドカリの画像は出てきませんでした。やはりそれだけ珍しいということかな?

サンゴそのものを背負うヤドカリの新種は、去年発見されていたみたいだけれど。

ちなみに、僕が今まで会ったヤドカリで面白かったのは、これ↓

2018kume_1080412

面白くも悲しいお話です。

■Supported by DIVE ESTIVANT

久米島(撮影:越智 隆治)

老若男女問わずに楽しめるダイビングをゲストに演出してくれる。久米島随一の大型ボート(53フィート)と小型ボート(40フィート)の2隻のダイビングボートでダイビングに対応。大型ボートにはシャワー、トイレ、お茶やコーヒーなども完備され、船上も快適。魚の生態に詳しく、今はブラックウィーターダイブなども取り入れて、新たな海の魅力を演出し続けている。冬はザトウクジラのホエールスイムが人気。

〒沖縄県島尻郡久米島町比嘉160-69
TEL.098-985-7150 FAX.098-985-7151
E-mail:info@dive-estivant.com
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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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