沖縄離島のダイビング旅2018(第5回)

イソマグロとタイガーシャークのコラボを激写! 西表島「オガン」に夢中になる理由

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西表島(撮影:越智 隆治)

100匹近いイソマグロの群れに、突然割り込んできたタイガーシャーク

幻のカスミアジを追って
4度目となるオガンへ

オガン三の根に生息する、“幻のカスミアジの群れ”狙いで、毎年訪れている西表島。
しかし、去年の2本目から訪れているときは潮がなかなか合わず、苦戦を強いられた。

今年も5日間のダイビング日程を組んだが、後半になってようやく潮が良い感じに流れ、カスミの群れも確認でき始めたが、なかなか撮影には至らなかった。

西表島(撮影:越智 隆治)

去年のカスミアジの写真

西表島(撮影:越智 隆治)

最初の年に撮影したカスミアジの群れの写真

「取材延長できないか?」とのうなりざき西表店オーナー吉坊のリクエストで、エアを取り直して、延長してのカスミアジ狙いのダイビング。最後にカスミアジの群れに遭遇したものの、やはり撮影には至らず。今までは、当然のように撮影していたカスミアジの群れだったが、今回は残念な結果に。

しかし! カスミアジの群れは撮影できなかったものの、今回はもっとレアなシーンの撮影に成功していた。

それは・・・。

タイガーシャークが
お目見え!

イソマグロの群れを撮影していたら、突如、群れの前方から若干大きめのサメが姿を見せた。ファインダーを覗いていたので、「あ、サメが来たな〜」くらいにしか思わなかったのだが、突如、後方にいたうなりざき西表店のガイドの森脇純一さんが、大声で叫んでいるのが聞こえてきた。

その叫び声で、縞模様を確認。

「あ、タイガーだな〜」と認識し、構図を考えながら冷静に撮影を行った。

西表島(撮影:越智 隆治)

このタイガーは多分若いオスで、体長は、おそらく2.5m~3m程度。
群れの先頭にいる個体にアタックでもするかのように身体を翻したが、その後ほんの数秒は、群れの先頭を泳ぐようにしていた。そして、根に掴まっていたダイバー全員の目の前を通過して、すぐに前方へと泳ぎ去って行った。

西表島(撮影:越智 隆治)

ほんの一瞬の出来事ではあったけど、こういう大物との突然の遭遇が、オガンの魅力でもあるわけだ。

「タイガーシャーク自体は、オガンの三の根や東の根で、年間4〜5回は目撃することはあります。でも、イソマグロと一緒の瞬間を撮影できたのは、多分初めてのことだと思います」と今回、取材のガイドを担当してくれた、森脇さん。

水中カメラマンとしては、長年その海を潜っているガイドに、「これは、初めてのシーン、初めての写真」と言われると、いくつになってもそれだけでちょっと嬉しくなる。
カスミアジの毎年連続撮影記録は、途切れてしまったものの、まあ、これはこれで満足すべき結果だったかなと、自分を納得させながら、西表を後にしたその日、オガンでは、バショウカジキが目撃されたと、森脇さんからメッセージが届いた。

「まじか……」

あ〜、これだから、オガンリピーターは、やみつきになるんだろうな〜。

■Supported by ダイビングチームうなりざき西表店

西表島(撮影:越智 隆治)

オープンして33年の老舗店で、西表島でも一番人気のダイビングサービス。
62フィートの大型船3隻と42フィートの小型船1隻の計4隻で、様々なダイビングに対応してくれる。

西表島(撮影:越智 隆治)

イソマグロの群れなど大物狙いのオガンでのダイビングを最優先したスタイルが人気で、リピーターも多い。
宿泊施設は、全室オーシャンビュー40室、レストラン併設のイルマーレと、西表パイン牛のBBQコースが楽しめるヴィラがあり、多くのダイバーの受け入れが可能。
西表島のお土産には、西表島パインをぜひ!

沖縄県八重山郡竹富町字上原10-172
TEL.0980-85-6146
E-mail:info@unarizaki.com
URL:http://www.unarizaki.com/iriomote/

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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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