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紀伊半島・串本ダイビング特集(2016Autumn)(第2回)

世界の海を潜る越智カメラマンが、串本初ダイビングで心奪われたのはメジナ玉の“魚圧” 閲覧無制限

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現地からレポート
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串本コーラルクイーン(撮影・越智隆治)

コーラルクイーン号で、いざ、外洋へ!

迷惑やねんな~
強風・波浪注意報なのにベタ凪の海

内海エリアと外洋エリアをあわせ持つ串本の海。

最初にお世話になるダイビングサービスは、外洋エリアをメインに潜る《コーラルクイーン》
「マクロ生物を見たいなら他のお店に行った方がいいで」と潔い(笑)。

当然、串本の初日は外洋エリアに潜るつもりだったが、朝、天気予報をチェックすると、和歌山県南部は強風・波浪注意報が出て、波の高さは3m。

嗚呼、今日、外洋は無理かな……。

しかし、お店に行くと「東風やし、大丈夫やろ!」とキャプテンの小松誠司さん(好きな女性のタイプはガッキー)。
実際、出航してみると海はベタ凪だ。

なぜ?

同じ串本町でも、本州最南端の潮岬を分岐として、左右で潮の当たり方も違えば、風向きによって影響もまったく異なる。
なのに、ひっくるめて“和歌山県南部”で天候状況とされてしまうことで、強風・波浪注意報でもベタ凪ということになってしまうのだそう。

串本ダイビングマップ(センターウェルより)

潮岬の西側に位置する串本のダイビングポイントは、この日のような東風に強い センターウェルより

「天気予報を見て諦めてしまうダイバーさんもおって、迷惑やねんな~(笑)」と誠司さん。
潜る際は、天気予報だけでなく現地に確認を。

ということで、串本初潜りは外洋エリアの人気ポイント「双島(そうじま)沖2の根」へ!

たったの1本で
外洋らしいシーンのフルコース

港を出て12分、「双島沖2の根」に到着。
エントリーし、カレント用のロープを伝ってアンカーロープまでいき、潜降していく。

水温は26℃と温かく、巨大根の表面にポツポツとテーブルサンゴが付いているのが、温帯と熱帯のハイブリットな海といわれる串本らしい。

ガイドは、誠司さんの息子の大ちゃんこと小松大祐さん(好きな女性のタイプはやっぱりガッキー)。
彼の後を、ドロップオフ沿いを流していくと、壁のところどころにオレンジのイボヤギが付着し、キンギョハナダイが群れている。

串本キンギョハナダイ(撮影・越智隆治)

根から中層を見上げるとキビナゴの雲に覆われている。

回遊魚にとってはご馳走の塊で、カツオやカンパチ、ブリなどが突っ込みシーンは大迫力。
ダイバーたちは、リーフエッジにつかまりながらそんな狂宴を楽しむのが定番だが、回遊魚と同じくご馳走に見えている越智カメラマンは一緒になって突っ込んでいく。

串本キビナゴ(撮影・越智隆治)

中層からふと根を振り返ると、何やらものすごい魚群が目に飛び込んできた。

近づいていくと、メジナの壁、というより、メジナ玉!

串本メジナ(撮影・越智隆治)

メジナ玉の“魚圧”に圧倒されつつしばらく撮影していると、離れ根の様子を見にいっていた大ちゃんが「こっちこっち」と手招き。
ついていくと、テングダイの編隊。

串本テングダイ(撮影・越智隆治)

40分ほどのダイビングで、外洋らしい外洋シーンを目一杯堪能したのでした。

さすがにたったの1本で期待するのは図々しいが、大物のサプライズも外洋エリアの魅力。
常連の方に話を聞くと、とんでもないカンパチの大群に当たったり、ニタリと遭遇したり、さらにはイルカが居付いたりと、潮当たりの良い串本の外洋エリアは、サプライズに期待して通いたくなる海なのだ。

串本初潜りの越智カメラマン
心奪われたのはメジナ玉

エグジット後、越智カメラマンに印象に残ったシーンを聞くと、「あれがベストだった」と即答したのはメジナ玉。

でも、打合せではまったく話題にならなかったのはなぜだろう?

「メジナでいいのかなって……」とは大ちゃん。

確かに、「なんだ、あの魚群?」と近づいた時、「なんだ、メジナか……」とちょっぴり思ってしまった自分もいた。

一方、海外や沖縄をメインで潜っていて先入観のない越智カメラマンにとっては、魚の珍しさとか美しさより、単純に群れの密度や群れ具合など、“魚圧”に心惹かれたという。

ピンだとちょっとあれだけど、まとまると人気爆発のAKB48のようなものだろうか。

休憩中、そんな話をしていると、誠司さんが入ってきて、「そうそう、メジナ凄いやろ! わしも大好きで、いつもついついずっと見てしまう。でも、『パラオにマダラタルミの大群見にいかなくても、ここに串本のマダラタルミがおるやん』ってゲストに言っても『う~ん』って言われるからのう」と実はメジナ愛が深いことが判明(笑)。

フラットな心で見ると、串本のメジナ玉は世界レベルの圧巻の魚圧なのだ。

2本目もメジナ玉狙いで「2の根」を潜ったが、流れが止まってしまい、群れはバラけてしまったのでした。

「メジナは、煮てよし、焼いてよし、潜って見てよしで……」とメジナ愛の止まらない誠司さんだが、潮のタイミングを見計らって、ぜひ見て欲しい、串本の外洋シーンなのでした。

串本コーラルクイーン(撮影・越智隆治)

コーラルクイーンのスタッフ=小松ファミリー。誠司さん、美津子さん夫婦と息子の大ちゃんこと大祐さん(絶賛、嫁募集中)

大型ボートCORAL QUEEN号で、串本の外洋エリアをメインに潜る老舗店。小松ファミリーがアットホームにお迎えしてくれる。「来てくらんしよ~」

串本コーラルクイーン(撮影・越智隆治)

広々とした施設は使い勝手もよい。更衣室には、ドライヤーやシャンプー・リンスなどもあり、バスタオルの無料貸し出しや脱水機など、ちょっとしたことが嬉しいサービスが充実

串本コーラルクイーン(撮影・越智隆治)

器材洗い場・干場も充実。フォト派のために空気を飛ばせるエアジェットも

串本コーラルクイーン(撮影・越智隆治)

ランチを食べたり、潜った後に飲めるバーカウンターも。さながら、「スナック美津子」!?

串本コーラルクイーン(撮影・越智隆治)

ランチは美津子さんの手作り。この日はシラス丼。温かくて家庭的な味がダイビングの合間に食べられるのは嬉しい

CoralQueen号で人気の浅地へ! 定員33名 630psツインターボ搭載だから串本外洋ダイビングポイントまで快適なクルージング

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コーラルクィーン
串本ダイビングサービス
〒649-3513
和歌山県東牟婁郡串本町高富357
TEL/0735-62-6318
http://www.coralqueen.co.jp/

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