素敵男子でイクメン!? アマミホシゾラフグが作る、ミステリーサークルの謎に迫る!
アマミホシゾラフグの
ミステリーサークルについて
奄美大島でしか見られないミステリーサークル。
発見されたのは1995年で「これは何だ?」と話題になり、2012年に宇宙人ではなくフグが作っていることが判明。
そのフグは新種だということがわかり、2014年にアマミホシゾラフグという名前がつきました。
ニューヨーク州立大学の国際生物種探査研究所が毎年選考している、珍しい生態などで特に注目すべき「新種トップ10」にも日本で初めて選ばれたそう。
おっちゃんによると、サークルが見られる水深はだいたい12〜30m。
1カ所しかないときもあれば、2、3カ所で確認できるときもあるとのこと。
ちなみに北部では水深30mあたりでしか確認できないらしく、見るときは南部まで来ることが多いようです。
同じ生物なのになぜかはまだ分かっておらず。
ちなみに、サークルの完成形はこちらです。
ミステリーサークルは
愛の結晶
ミステリーサークルは産卵床で、作っているのはオス。
メスのために、約15cmの体で2mほどのサークルを1週間くらいかけてせっせと作ります。
しかも、真ん中部分に貝殻や石などがあったり、生物いたりするとくわえて出しにいくという丁寧さ。
サークルの外側に持っていって飾り付けをします。
メスのために、綺麗でおしゃれな巣を作っているアマミホシゾラフグ、なんて素敵男子!
メスは気に入った巣を選び、そこでオスと結ばれ産卵をするのです。
作っている動画はこちら。
全身を使いながら、もくもくと頑張って作っているアマミホシゾラフグの姿、かわいすぎる…!
作っている理由はまだ謎のまま。
「メスの産卵に集中させるために、潮の流れを考えて複雑な形を作っている」という説がありますが、定かではありません。
素敵男子なだけでなく
イクメンでもありました!
取材中はちょうど大潮が過ぎたあたり。
サークルを作っているところも産卵もすでに終わってしまい、狙えるタイミングではありませんでしたが、どんな様子かむらいさちさんが潜ってみました。
サークルまで行ってみると、山が崩れていたり、真ん中部分が平らになっていたり。
最初の完成形の写真に比べると全然違います。
おそらく、産卵を終えてオスはすでに卵を守っているので、メスが来ても困ってしまうから崩しているのだと思われるとのこと。
卵を守っているときのオスはとても攻撃的。
入ってくる他の生物がいたらすかさず排除しようとします。
撮影しているむらいさんのカメラにもアタックしようとしてきました。
必死に卵を守るアマミホシゾラフグ、素敵男子なだけでなく、イクメンでもあるんですね!
見るまでは、正直そこまで興味がなかったというむらいさん(笑)。
実際行ってみての感想をお聞きしました。
基本魚って本能で生きてると思うんだけど、ああやって繊細なサークルをわざわざ描いてメスの気を引くところがすごい。
もっと他に簡単な求愛方法はあると思うんだけど。
そんないろいろな不思議が、さらに魅力を高めてくれてると思う。
これを見るために奄美に行く価値が十分あると思います。
ぜひ、見てほしいおさかなです。
産卵シーズンは、4〜7月。
大潮やその少し前に産卵をするので、ミステリーサークルを作り始めるのはそこからだいたい1週間前。
産卵はまだ確認できてないですが、昼ではないかとのことでおっちゃんがただいま調査中。
ぜひとも続報を期待したいところです。
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奄美大島の南部に位置する「ゼログラヴィティ」。
大島海峡を望む清水(せいすい)ヴィラは、宿泊施設とプールを併設。
創業者の「障がい者と健常者が共に安心・安全に暮らせる社会を応援したい」という思いから、施設は完全バリアフリーとなっていて、車イスの方も安心してマリンアクテビティを楽しむことができる。
ゼログラヴィティでガイドをしているおっちゃんこと、山下豊さんはイントラ歴12年。5年ガイドしてきた沖縄を離れて、今年から奄美大島に。フットワークの軽さと、お客さまが楽しめる海をという思いから、片道2時間の運転もものともせず、南部だけではなく北部まで足を伸ばすこともしばしば。誰も潜ったことないポイントも積極的に潜り、奄美の新しい魅力を開拓している。
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