【360度動画あり】ブルネイってどこ!?直行便で約6時間、海中はお魚ぐっちゃりの沈船ダイビング!
ブルネイという国名を聞いて、パッとどこにあるか思い浮かぶ人は多くないのではないだろうか。
ブルネイはボルネオ島の北部に位置し、マレーシアと隣接している。
日本ではダイビングポイントとしてあまり知られていなかったが、沈船とその周りに集まるアジやカマスの群れ、そこにアタックするバラクーダやマグロといった大型回遊魚も見られ、欧米からはすでに多くのダイバーが訪れている。
今までは日本からは行きやすい場所ではなかったが、2019年3月に日本-ブルネイ間の直行便が就航!
成田から約6時間で着くため、最短4日間でも行けてしまうそう…!
とはいえ実際海はどうなのよ?
ということで行ってきました4泊5日ブルネイダイビングツアー!
お魚ぐっちゃりDolphin88 Wreck
まず連れて行ってもらったのは「Dolphin88Wreck(ドルフィンレック)」というポイント。
このドルフィンレックは2013年に沈んだ船で、元々はブルネイとマレーシアの間を走っていた石材の運搬船だ。
積載量オーバーの上、悪天候が重なり船体が半分に折れてしまい、沈没した船である。
クルーは全員無事だったが、船体はしばらく行方不明で、Poni Divers Brunei(ポニ・ダイバーズ・ブルネイ)のダイバーが発見し、ダイビングポイントにしたそう。
船の後部がダイビングポイントになっており、ボトムは24m、トップは10mという深さである。
ポニダイバーズの渡部さんによると「おいしそうなお友達がいっぱいいますよ!」とのこと。
おいしいお魚を食べに来たのか、エントリー前にイルカが群れているのも船の上から見ることができた。
おいしいお魚に会いに行くぞ!とエントリーして5m程潜降すると、ツバメウオの群れが現れた。
おいしいのかこれは…?と思いながらゆったり泳ぐツバメウオの群れを見ながらさらに潜降していくと、群れの2~3m辺り下に船の操縦室が見えてきた。
透明度は10~15mほど。
近付いて見ると操縦室の周り一面を魚の群れが覆っている。
操縦室側から外側に向かってスズメダイの仲間の層、タイワンカマスの層ができており、その周りをテルメアジの群れが回遊している。
私が近付いて行っても全然逃げない。
群れに入って行くと層が崩れて、違う種類の魚がぐちゃっと入り乱れる。
そこに大型回遊魚がアタックしてくると、その度に群れが激しく動き、キラッと大きく光を反射させていた。
その光景に興奮して叫びながら群れをかき分けて操縦室の周りを泳ぎ回った。
360度動画を撮影して来たので指で画面を動かしながら(VRゴーグルがある方はVRゴーグルで)この雰囲気を味わってほしい。
※スマートフォンから360度動画をご覧いただく場合は、Youtubeのアプリでご覧ください。(動画タイトルをクリックするとYoutubeのアプリで開けます)
操縦室にも入ることができ、ここではスミツキアトヒキテンジクダイが部屋いっぱいに漂っていた。
舵の周りに漂うスミツキアトヒキテンジクダイがフォトジェニック。
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さらに18m前後まで潜降し、船の内部に入って行った。
内部といっても複雑な作りではないため、中性浮力が取れればオープンウォーター、アドバンスレベルでも入ることができる。
ここでもテンジクダイが漂い、じっとしている。
操縦室よりも暗いため、スミツキアトヒキテンジクダイもよりひっそりと身を潜めているよう。
船の内部から外を見ようとするとスミツキアトヒキテンジクダイの影ばかりでほとんど見えないほどの数が漂っていた。
※スマートフォンから360度動画をご覧いただく場合は、Youtubeのアプリでご覧ください。(動画タイトルをクリックするとYoutubeのアプリで開けます)
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底の24m近くまで行くともっと大きなおいしいお友達がいるそうなのだが、この日は底の方が濁っていたため行かずに終わった。
このポイント、養殖場の近くにあるせいか常に魚が群れており、さらにここ数年増えているとのこと。
発見したダイバーには「こんな素晴らしい漁礁を見つけてくれてありがとう」と感謝せずにはいられなかった。
どこを見ても魚、魚、魚、なこのポイント。
ぜひ360度動画で感じて欲しい。
弾薬も発見!?
アメリカンレック
ブルネイには第二次世界大戦で沈んだ船がいくつもある。
「アメリカンレック」と呼ばれるポイントは“USS Salute”という、1945年に日本の水雷によって沈められたアメリカの護衛艦、掃海艇として活躍した船を指す。
75m程ある船体が二つに割れて、船首部が後方部に重なる形で沈んでいる。
潜降していくと黄色い絨毯のようなものが見えた。
キンセンフエダイの群れだった。
iPhoneの画角には全く収まらないためパノラマモードでの撮影を試みたが、ゆっくりながらも動いているためブレてしまう。
目的のアメリカンレックには、20m前後まで潜降すると船首部分に着く。
船首部分といってもほとんど崩壊しており、ペネトレーション(船内侵入)はできないが船首の周りでも弾薬など軍事船の名残が見られる。
※スマートフォンから360度動画をご覧いただく場合は、Youtubeのアプリでご覧ください。(動画タイトルをクリックするとYoutubeのアプリで開けます)
沈船独特の金属の骨組みや朽ちた人工物の景観と、そこに群れるタイワンカマスやタカサゴの仲間の群れ、群生するソフトコーラルがフォトジェニックと欧米人にも人気のポイント。
私はというと普通のカメラではなく360度カメラを沈船にセットし、静かにその場を離れて撮影してみた。
そして撮れたのがこちらの動画。
※スマートフォンから360度動画をご覧いただく場合は、Youtubeのアプリでご覧ください。(動画タイトルをクリックするとYoutubeのアプリで開けます)
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ボトムは30mほどある沈船なので、DECOを出さないように慎重に潜った。
護衛艦として利用された船が、今は多くの海の生物の住処として海底に横たわっているのはなんとも不思議な光景だった。
リーフポイントには生き生きとしたサンゴと
マクロな生物たちが
ブルネイは沈船ポイントがメインで、リーフはそんなにと聞いていたので、あまり期待はしていなかった。
が、いい意味で期待を裏切られた。
透明度は15m前後で、透明な海!というよりは栄養分たっぷりの海!という感じ。
それもそのはず。
ブルネイ湾にダイビングポイントがあるのだが、この湾にはブルネイ川が流れ込んでいる。
ブルネイは熱帯雨林が国土の60%を占める国。
栄養豊富な土壌から川が流れているから海も栄養が豊富なのである。
ハードコーラル、ソフトコーラル、イソギンチャクやヤギが海底に広がる。
そしてそこにはさまざまな生物が潜んでいる。
私が一番印象に残ったのはハープコーラルの群生。
人魚になることを夢見る私としてはここに人魚がきて、ハープのようにこのイソバナを撫でたり歌ったりするところを妄想してしまう…。
マクロな生物は現地ガイドが見つけて教えてくれる。
私の360度カメラとiPhoneではマクロ生物を捉えられないため、一緒に潜っていたゲストのマクロ大好きKさんに写真を提供していただいた。
マクロ愛を感じる…!
ダイビング後は?
行っときたいよね、ブルネイっぽいところ!
1日3本のダイビング終え、日が傾いてくるとようやく陸は過ごしやすい気候になってくる。
日中は暑すぎて外に人が出ていないため、夕方や夜になると公園や屋外施設が賑わってくるのである。
さて、ブルネイっぽいっていうとなんだ…?
と思うがなんとなくこんな建物が思い浮かばないだろうか。
…思い浮かぶよね?笑
私だけ?
この建物は1958年に建設されたオールドモスク。
イスラム教徒が礼拝をするための施設で、ブルネイで一番有名なモスクがこのオールドモスクである。
一部中に入ることもできるそうだが、外から眺めるだけでも美しく荘厳な雰囲気を感じることができる。
夜になるとライトアップされ、また違った雰囲気になるので夜も来てみよう。
オールドがあるのだからニューももちろんある。
こちらが1994年に完成したニューモスク。
こちらは現国王ハサナル・ボルキア国王が即位25周年を記念して建てたもの。
金や大理石がふんだんに使われている。
さすが天然資源で潤うお金持ちの国…贅沢だ。
余談だがこの時たまたまラマダンの時期と重なっており、日没と同時に大砲の合図が鳴るのを聞くことができた。
ラマダンは日没まで断食となるため、この大砲は「ごはんの時間ですよ〜!」の合図である。
この合図が聞きたい人はラマダンの時期に合わせて行こう。
ブッフェのレストランもちょっと豪華になる。
※ラマダン…イスラム教徒の断食月のことで、この期間は日の出〜日没までイスラム教徒の人は飲食を断つことになっている。
テングザルとワニを探して
水上集落とマングローブツアー!
ブルネイっぽいところを見たら陸は終わりか?というとそうではない。
ブルネイを流れるブルネイ川の船着場から船を出してもらうと、マングローブ林と水上集落に行くことができる。
動画の33秒くらいのところでテングザルがきゃっきゃしてるところが観られる。
テングザルは木の上からなかなか降りて来ない。
ワニは1頭見つけることができたが逃げ足が速く写真におさめられず…。
今回はできなかったがバギーに乗るツアーもあるそう。
これは次回かな…。
夜ご飯は綺麗なナイトマーケットで選んじゃおう
ブルネイのガドン地区に位置するナイトマーケットはコンクリートでできた建物の中に屋台が並ぶスタイル。
よくある野ざらしのマーケットと違い清潔な印象だ。
でも並んでるものはやっぱりアジアな雰囲気が出ている。
私とガイドの渡部さん、ゲストのKさん3人でシェアする用に食事を買って宿へ。
見事に酒の肴になりそうなものばかり。主食がない。笑
ここで「あれ?イスラムの国ってお酒買えないのでは?」と思った方。
スルドイ。
ブルネイはアルコールの販売は一切禁止。
でも、持ち込みができる!!
持ち込みの方法やブルネイツアーでも飲みに行ける裏技については次の記事にて。
お楽しみに★
日本人ガイド常駐Poni Divers
利用ツアーはエス・ティー・ワールドだけ!
今回お世話になったPoni Divers Brunei(ポニ・ダイバーズ・ブルネイ)は日本人ガイドの渡部さんが常駐。
陸のツアーもアテンドしてくれて、安心感がすごい。笑
エス・ティー・ワールドのツアーには今回紹介した陸のツアーも入ってる!
最短4日から行けてしまうので次の3連休の行き先にいかが?
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営業部すいかの“体当たり”ダイビング旅ログ★(連載トップページへ)
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