【動画あり】マンタにギンガメアジ、バラクーダ!サメの群れも!ポンペイのダイビングは大物祭りで忙しい!?
こんにちは、おっきい生物、魚影大好きスイカです。
突然ですがポンペイってみなさん、知ってますか・・・?
イタリアではなくミクロネシア連邦のポンペイ。
日本からはグアム乗り換えで行くことができる。
かつて、ミクロネシアのダイビングサイトとして、“西のパラオ、東のポナペ(ポンペイの旧称)”と言われるほど、ダイバーで賑わっていたというポンペイ。
現在は島内にダイビングショップの数が3件と多くはないため、あまり日本で名前を聞かないらしいのだが、逆に手付かずの海を少人数で堪能できる最高の環境になっているそう。
リピーターがこっそり訪れているというその海に、クラブパレオ(CLUB PAREO)の栄田さんにガイドをしてもらい、3日間潜ってきました!
- ポンペイってどんな海?
- マンタが舞う、マンタロード
- このポイントのリピーターも。
何に出会うかわからない、パルキルパス - グレイリーフシャークが群れる!
ドロップオフも美しい、シャークロック - ビーチも抜群の透明度!
色とりどりの魚が舞うアンツ環礁へ遠征
- 【動画】3日間のポンペイの海、まとめました
ポンペイってどんな海?
今回訪れたポンペイ島は、ポンペイ・チューク・ヤップ・コスラエの4州からなるミクロネシア連邦の州の中で最も大きく、標高の高い島。
降雨量は世界でも一二を争うほどで、山から流れ込んだ栄養分たっぷりの海には、バラクーダやギンガメアジなどの回遊魚や様々な魚が集まってくる。
島の近海は豊かな漁場にもなっており、中国や日本の船が遠洋漁業でカツオやマグロを獲りにも来ている。
また、島の海岸線はマングローブ林になっており、島を取り囲む環礁とマングローブ林の間は幼魚や小魚の絶好の棲家にもなっている。
特にこの環礁の切れ目(=パス)では、潮の動きに合わせて入ってきたプランクトンを追いかけて魚が集まり、豊富な魚種、魚影の濃いダイビングを楽しむことができる。
マンタが舞う、マンタロード
ここは、その名の通りマンタが通る水路だ。
ポイントまでは、船で30分程度。
マンタが体についた寄生虫を小魚に食べてもらう場所、いわゆるクリーニングステーションがいくつかあるポイントだ。
ナンヨウマンタが居ついているが、時折ブラックマンタも現れるとのこと。
季節的には11〜4月にマンタの遭遇率が上がり、1ダイブでホバリングするマンタを7〜8頭観ることもしばしばあるそう。
そして5〜6月は遭遇率ほぼ100%、捕食するマンタも高確率で見られるらしい。
しかし私が取材に訪れたのは8月。
果たしてマンタには会えるのか・・・!?
エントリーしてすぐ、第1のクリーニングステーションでマンタを探す。
5分ほど経っただろうか、見つからないため2番目のクリーニングステーションへ。
そして2番目のクリーニングステーションに着くやいなや、2頭のマンタがこちらに向かって泳いで来た・・・!
やったー会えたー!
近くまで寄れたのでじっくり見るとホンソメワケベラやソメワケヤッコがマンタの口の周りに集まりクリーニングをしている。
ゆったり泳ぐ姿にほわーっと見とれていると横で栄田さんがマンタに向かって何かしゃべっている。
「おっちゃんやで〜!また来たで〜!」
「そーそー!その調子で綺麗にしてもらい〜!」
「ちょっとそこで回ってや〜!」
船の上では非常に物腰柔らかく丁寧だった栄田さんが、海中では楽しそうにマンタに関西弁で話しかけている。
思わず吹き出してしまった。笑
しかしマンタにも思いが通じたのか、一度離れていったかと思ったらまた戻って来て、同じところをくるくると回っていた。
このポイントのリピーターも。
何に出会うかわからない、パルキルパス
パルキルパスは、首都パリキールの目の前の海にあるパスだ。
ここも船で30分ほど。
ギンガメアジの群れを狙っちゃうよ〜!!!とテンション上げ目でエントリーしたのだがそんなもんじゃなかった。
そう・・・群れが次々と現れ、興奮が止まらないポイントだったのだ。
エントリーしてすぐ、マダラタルミやミナミイスズミなど30〜50cm程度の魚が群れている。
ハナゴイやタカサゴなどの小さな魚も岩場に群れており、魚影の濃さに目を奪われた。
25mあたりまで潜降すると1mほどのカンムリブダイが3匹並んで泳いでいる。
そして視界の端から現れたユメウメイロの美しさに見惚れていると、前を泳いでいた栄田さんが振り返り、私の後ろを指差す。
振りかえると30〜40匹ほどのバラクーダがそこには泳いでいた。
バラクーダが通り過ぎて、また進行方向を向くと3匹のマダラトビエイがこちらに向かって来ていた。
さらに進むと200匹ほどのオオメカマスの群れが現れ、ギンガメアジの群れが前方から現れて横を通り過ぎていく。
ギンガメアジは、2000匹くらいはいただろうか。
群れからは少し離れていたため、並走しながら近付いていくとまた栄田さんが私の後ろを指差す。
またバラクーダの群れだ。
さらにその下にはグレイリーフシャークがゆっくりと泳ぎ回っている。
もう前を見て後ろを見てどっち見たらいいの!?状態で混乱する私。
ダイブコンピューターを見るとなんとエントリーしてから20分程度しか経っていない。
なんて忙しいダイビングなんだ・・・!
は〜〜〜〜〜っと一息ついて元来たルートを戻っていくと通り過ぎたはずのギンガメアジが戻ってきた。
そして私たちに向かってきた・・・!
ギンガメアジの群れ遭遇!!
と思ったらこっちに向かってきてぶつかって来た!!
興奮がやばかった。。#ポンペイ #stw #ダイビング pic.twitter.com/BnuwUDWkuY— スイカ@oceana営業部 (@oceana_girl) September 7, 2019
今度は前も後ろも横もギンガメアジ!
これほど360度カメラを持っていて良かったと思ったことはない。
深く潜ったため、ダイブタイム30分程度で安全停止に入ったのだが、またここで栄田さんがギンガメアジを発見する。
ギンガメアジの下には、6匹に増えたカンムリブダイが悠々と泳いでいる。
息つく暇もないとはまさにこのことである。
そして上がって一言、
「いやー今日は特に忙しかったですねー!」
と栄田さん。
とにかく何かしらの群れが、現れては消え、現れては消えと油断出来ないダイビングだった。
中でも、やはりギンガメアジの群れがぶつかってきて巻かれた時はアドレナリンがドバーッと出るのが自分でもわかった。
栄田さんによると「タイミングを図れば巻かれることはできるんです」と。
さすが、ただ群れを見つけられるだけでなく、巻かれるところにゲストの私を導いてくれるとはプロである。
ただ生物に話しかけているだけのおっちゃんではなかったのだった。
このポイント、潮が上げ上げの時はギンガメアジがメインなのだが、潮の入り具合によって毎回違う群れや回遊魚が見られるのだそう。
リピーターさんは毎日このポイントでも良いというくらいの人もいるとか。
栄田さん自身「毎日何に会えるかワクワクするから8年潜ってても飽きない」と言うほど。
潮の当たり方によってはブルーマーリンやイソマグロが現れることもあるそう。
次来た時も潜りたいポイントだ。
グレイリーフシャークが群れる!
ドロップオフも美しい、シャークロック
グレイリーフシャークが群れているところを見たことはあるだろうか。
インド太平洋熱帯・亜熱帯域全域の比較的浅瀬でみられるグレイリーフシャーク。
単体や数匹で泳いでいる姿を何度も見ていたため、「グレイリーフシャークが群れてるってせいぜい10匹とかそんなもんでしょ・・」と思いながらエントリー。
ドロップオフ沿いに進んでいくと大きな岩にたどり着く。
岩の上から潮が向かってくる方を覗くと・・・・そこには70~80匹のグレイリーフシャークが!!!
「まじかー、まじかー、、、、」
興奮して私もとうとう水中で喋り出す。
岩に潮が当たり、湧昇流が発生しており、その流れに乗って泳いでるのだそう。
グレイリーフシャーク、泳ぐの苦手なのかな・・・・?
グレイリーフシャークの群れを存分に楽しんだ後はまたドロップオフに沿って泳ぐ。
とにかく魚種が豊富でオヤビッチャ、アヤコショウダイ、ミナミイスズミ、カスミチョウチョウウオなどの群れがいたるところに泳いでいる。
昼過ぎだったため、太陽の光も綺麗に降り注いでいた。
岩場やサンゴが薄い青、濃い青と光の当たり方で色が変わっていく様子が幻想的だった。
砂地の青のグラデーションと、キラキラ輝くサンゴを見つめながらエキジット。
ああ、名残惜しい・・・。
ビーチも抜群の透明度!
色とりどりの魚が舞うアンツ環礁へ遠征
ポンペイのダイビングポイントは島を囲む環礁の切れ目が多いのだが、その環礁の外側にもポイントがある。
アンツ環礁とパキン環礁だ。
海況が悪いとなかなか行けないところなのだが、5~10月は海況が安定し、遠征にも出やすくなる。
透明度の高さや色とりどりの熱帯魚とサンゴ、魚影の濃さが人気のポイント。
取材時は海況にもお天気にも恵まれ、1日がっつりアンツ環礁へと遠征に行って来ました!
船で90分ほど走ってアンツ環礁の付近にたどり着いた。
最初に潜ったポイントはディップパッセージ。
エントリーして5分程度でギンガメアジの群れに遭遇!!
水深40mあたりで群れていたためあまり寄れず・・・。
(でもこの後上がって来て何度か遭遇。笑)
写真にはおさめられなかったが1.8mほどのイソマグロも群れの周りを泳いでいた。
1本目から刺激の強いダイビングだ。
その後は上がって来たギンガメアジの群れと時々すれ違いながら泳いで行った。
ハナゴイ、アカネハナゴイがサンゴの周りを群れ、紫やオレンジ色の体に光が当たってとってもキレイ。
2本目に潜ったパームクというポイントではバラクーダが水深10m前後のところで群れていた。
この群れはあまり移動せず寄ることができ、安全停止中も上から眺めることができた。
一緒に船に乗っていたスノーケリング参加者も水面からバラクーダの群れを見たとのこと!
そしてアンツ環礁が人気の理由は実は水中だけではない。
ほぼ無人島の島に休憩で上陸できるのだ。
白い砂浜のビーチとソーダみたいな色の海がどこまでも続いている。
人もほとんどいないのでゆーーーーっくり南国気分を味わいながら休憩できる。
運が良ければ島の周りでイルカを見ることもできるそうなので、ポンペイに行った際にはアンツ環礁まで足を伸ばしてみては。
【動画】3日間のポンペイの海、まとめました
ポンペイの海は期待以上に魚影が濃く、潜るたびに何かに遭遇できる、ポテンシャルの高い海でした!
秋口はギンガメアジの個体も大きくなり、さらに11月以降はマンタ、ブラックマンタの遭遇率も上がるそう。
他のダイバーに邪魔されず、贅沢に大物を楽しむならポンペイが狙い目かも・・・!?
■ショップ紹介
クラブパレオ(PIA Diving Service CLUB PAREO)
ポンペイ唯一の日本人経営のダイビングショップ。
オーナーの栄田さんは、奄美大島で3年修行のち串本でも5年ほどゲストハウスを経営。
串本在住時からポンペイに通い続け、2012年4月に夫婦で移住し、ダイビングショップをオープン。
ダイビング時のランチは奥様ミチコさんの手作り弁当。
ギンガメアジやバラクーダなど群れポイントだけでなく、ゲストの要望に合わせてマクロポイントも開拓している。
ヘルフリッチ、ギンガハゼ、ニシキテグリなどが見られるポイントも人気。
アフターダイブのレストランやショッピングの案内もしてくれる。
【半額キャンペーン】12/20までの申し込みで3本目ダイビングとシングルチャージが半額になるツアーは以下のリンクから!
※キャンペーンは終了しました。
機材提供:OLYMPUS、INON
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