営業部すいかの“体当たり”ダイビング旅ログ★(第3回)

セブよりお届け!マクタン島で新種ウミウシ発見!?ダイビング中に出会った激レア・ウミウシの正体は?

この記事は約4分で読めます。

ocean+α読者のみなさまこんにちは!
オーシャナ営業部・すいかです。

フィリピンはセブ・マクタン島のPCOM DREAM(ピーコムドリーム)さんで取材中、「あれ・・これ新種なんじゃ・・・?」というウミウシが1本目のダイビングで現れました!!

そいつはウミアザミのそばにいた

1本目のダイビングも終盤に差し掛かり、そろそろ1時間経つしエグジットかな・・とぼんやりしているとガイドのトモさんが呼んでいる。

近寄ってみるとウミアザミが2つ並んでいるところを指差している。

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!?

拡大してみてみよう。

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デン。

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デデン。

・・・よく見ると手前のウミアザミからツノのようなものがニョッキリ生えているのがわかるだろうか。

今回のダイビングでは指の先ほどの小さなウミウシをずっと紹介してもらっていたため、このツノのようなものが「ウミアザミに隠れている生物なのか?」と最初は思ったのだが、どうも違うようだった。

これでどうやら1つの個体になっているようだ。ちょっと大きめの手まり寿司くらいの大きさ

これでどうやら1つの個体になっているようだ。ちょっと大きめの手まり寿司くらいの大きさ

すごーい!
ウミアザミそっくり!
でも、なんでツノ出てるの!?

などとその大きさとフォルムに驚きながら写真を撮り、船の上で「あのウミウシなんなんですか」と聞いてみた。
すると、ガイドのトモさんも一緒に潜っていたオーナーのYoshiさんも「今まであのウミウシは見たことがない。他の場所でも多分いないのでは・・・」と口を揃えて言う。

ってことはつまり、新種発見・・・!?

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「新種発見ってocean+αに書いていいですか!?」と興奮する私。

しかし、新種かどうかはまずウミウシの中でもさらに特定の分野のウミウシ専門家に聞いてみないとわからないそう。
しかも、それで他に似たウミウシがいないとわかったとしても、「新種“かも”」としか言えないそう。

正式に新種と認められるには鑑定や論文発表といった長い道のりがあるのだった。

そうだったのか・・・。
でも新種であることを願いたい・・・!

新種と期待してしまう理由
ガイドさんがすごいんです

しかしなぜ私がこんなに「新種発見かも!?」と期待をしているのかには理由がある。
というのもPCOM DREAMのトモさんは、マクタンで普通は見ないようなウミウシを見せてくれるのだ。

新種ではないが2019年のゴールデンウィーク明けにも、今までロンブロンでしか見られていなかったクロスジウロコウミウシをマクタンで発見していた。

今回の取材で見せてもらったクロスジウロコウミウシ

今回の取材で見せてもらったクロスジウロコウミウシ

その他にもまだ名前がついていないウミウシも紹介してくれた。

名無しのウミウシ

名無しのウミウシ

どうやって見つけているのか聞いて見たところそれは企業秘密とのこと。笑

さらにオーナーのYoshiさんはマレーシアのマブールでダイビングショップを経営していた頃と合わせると、15~16種類くらいの新種を発見しているそう。

実はYoshiさん、海洋生物の生態や行動学の学者であり、世界で活躍する水中写真家でもあるのだ。
そんな方が「初めて見た」と言うと新種発見と期待してしまうではないか・・!

とは言え、すぐに新種かどうかはわからないとのことだったので焦っても仕方がない。

まずは専門家に聞いて、「新種かも」となったらYoshiさんが教えてくれるとのことなので続報を待つことに。

新種でありますように~!!!!!

一晩明けて・・・
新種じゃなかったー!

翌朝、「新種じゃなかった・・・」とYoshiさん。
ラドマンミノウミウシと言うそうです。

とはいえ希少な種のようで、マクタンで見られたのは初なのでは!とのこと。
2006年にバリで発見されて、それ以来数件しか発見が記録されている情報はなく、場所もバリとアニラオのみ。

新種発見とはいきませんでしたが、スペシャリストと潜ることで、いつもと違う感動を味わうことができた。

は〜〜〜、興奮した〜〜〜!

ということで、セブ・マクタンレポート第一弾でした。
ロケの様子は、今後のヘッドラインで改めてお届け予定なので、お楽しみに!

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お楽しみに!

■ショップ紹介
PCOM DREAM(ピーコムドリーム)
image (16)

水中写真家Yoshiさんが経営するダイビングショップ。
その下で17年ガイドをしているトモさんが紹介するマクロ生物はマクタンの海のイメージを変えること間違いなし。
ゆっくりと生物を見るダイビングスタイルで、紹介する生物や潜るポイントはゲストのレベルに合わせてくれる。
また、Yoshiさんはオスロブのアドバイザーも務めているため、1日2本のオスロブでのジンベエザメダイビングも可能。

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CLUB Paraisoというリゾートも併設しており、Yoshiさん自ら振る舞う夕食はゲストからも評判。
夕食時にはぜひ生物のことをYoshiさんに聞いて見てほしい。
わかりやすく面白く生物のことを教えてくれる。

機材提供:OLYMPUSINON
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writer
PROFILE
IT企業でSaaS営業、導入コンサル、マーケティングのキャリアを積む。その一方、趣味だったダイビングの楽しみ方を広げる仕組みが作れないかと、オーシャナに自己PR文を送り付けたところ、現社長と当時の編集長からお声がけいただき、2018年に異業種から華麗に転職。
営業として全国を飛び回り、現在は自身で執筆も行う。2020年6月より地域おこし企業人として沖縄県・恩納村役場へ駐在。環境に優しいダイビングの国際基準「Green Fins」の導入推進を担当している。休みの日もスキューバダイビングやスキンダイビングに時間を費やす海狂い。
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