観光地よりも“感動地”を!「JAPAN TRAVEL AWARDS 2024」ファイナリストにダイビングショップ2店舗が選出

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ダイビング業界に嬉しいニュースが飛び込んできた!「観光からより良い社会をつくる」ことをビジョンに掲げる「JAPAN TRAVEL AWARDS(ジャパントラベルアワード)」が、総数163件のエントリーから18の地域や企業を「JAPAN TRAVEL AWARDS 2024」のファイナリストに選出。その中には、オーシャナもサンゴ保全やユニバーサルデザイン導入などの取り組みで連携している沖縄県恩納村、奄美大島瀬戸内町にある2つのダイビングショップ、「沖縄ダイビングサービス Lagoon」と「ゼログラヴィティ清水ヴィラ」も選ばれている。このアワードの評価ポイント、ファイナリストに選ばれた理由をわかりやすく紹介したい。


「JAPAN TRAVEL AWARDS」とは

今年で3回目の開催となる「JAPAN TRAVEL AWARDS」は、観光産業において、より良い社会を築くことを目指すアワード。そのビジョンに基づき、国内企業や自治体などの海外向けプロモーション支援を軸に、観光における多様性、公平性、包括性(DE&I ※)、サステナビリティ、そしてインバウンドへの取り組みを審査し、感動的な観光地を「JAPAN TRAVEL AWARDS」の受賞者として選出。

※DE&I:多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包括性(Inclusion)の3つの要素を組み合わせた概念を指す。これらの要素は、組織や社会における個人の違いや特性を尊重し、平等な機会を提供。すべての人々が自分らしく参加し、活躍できるようにするための取り組みを表している。

ダイビングショップ2社の選定理由をチェック

「JAPAN TRAVEL AWARDS 2024」のファイナリスト18社中2社がダイビングショップという快挙は、自然環境をフィールドにする観光産業であるダイビング業界にとって、その価値を再認識する意味のあるニュース。そこで、選ばれた「沖縄ダイビングサービス Lagoon」(株式会社ラグーン/沖縄県恩納村)と「ゼログラヴィティ清水ヴィラ」(一般社団法人ゼログラヴィティ/鹿児島県瀬戸内町)の評価ポイントを紹介したい。

沖縄ダイビングサービス Lagoon

地元漁師が行うサンゴ保全活動を一般向けにプログラム化したダイビング体験の提供。サンゴの植付けや環境保護活動に参加しながら、沖縄の美しい海を楽しむことができるという、観光客へ向けたレスポンシブルツーリズムの取り組みから、持続可能な観光を実践するとともに、地域の人々と観光客が幸せになることを重視していることがが評価された。オーシャナは、沖縄ダイビングサービス Lagoonが位置する恩納村の役場と連携し、サンゴ保全を目的としたダイビングの国際的な環境基準「Green Fins」を広めるべく、各ダイビングショップの評価と認定を行う取り組みを行っている。

ゼログラヴィティ清水ヴィラ

「障がい者と健常者が共に安心・安全に楽しめるマリンスポーツ総合施設」としてのコンセプトを持ち、バリアフリー設計の宿泊施設やプール、船を備え、車いすのままダイビングやスノーケリングを楽しむことができる。また、誰もが奄美大島の美しい自然を堪能できるような工夫が行われている。積極的なアクセシブル(※)な取り組みから、多様性を尊重し、可能性のあるすべての人々に魅力的な体験を提供することに成功していると評価された。ゼログラヴィティ清水ヴィラは、オーシャナのCEO・河本雄太が理事を務め、障がい者と健常者が共に安心・安全に楽しめるマリンスポーツの普及に向け、全国のマリンアクティビティ施設へユニバーサルデザイン導入の支援を行っている。

(※)アクセシブル:身体的な制約や障がいを持つ人々、高齢者、子供、外国人など、あらゆる背景や特性を持つ個人に対して、公共の場や施設、製品、ウェブサイトなどが適切に設計され、利用可能な状態を指す。

▼全ファイナリストの選定理由はこちらからチェック
https://japantravelawards.com/jta-2024-finalists-jp

「JAPAN TRAVEL AWARDS 2024」の今後の審査スケジュール

「JAPAN TRAVEL AWARDS 2024」では、8月からファイナリストの現地審査を開始。審査員は観光客と同じ目線で、ファイナリストの取り組みを実地で評価する。また、受賞者の決定にあたり、具体的な取り組みを多様な観光客の視点で審査し、最終的な選考を行う。そして、2024年1月下旬に受賞者の発表を予定。グランプリやアクセシブル部門、LGBTQ+部門、サステイナブル部門、インバウンド部門、その他特別賞など、さまざまなカテゴリーで優れた取り組みが認められることが期待されてる。
※この審査では、ファイナリストの金銭負担はなく、公平な判断を行うことを目指している。

JAPAN TRAVEL AWARDS公式サイト:https://japantravelawards.com/home2024-en

ダイビング業界も含む観光業界で、多様性を尊重し、持続可能な観光に向け積極的に取り組む地域や企業が賞賛されることで、日本の観光産業が盛り上げることに繋がる魅力的な取り組み。1月下旬の受賞者発表が待ち切れない!

運営会社:株式会社しいたけクリエイティブ
「クリエイティブの力で、世界と日本をつなげる会社」をモットーに、英語の記事や動画などのコンテンツ制作、デザイン、広告制作などの事業を行う。

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PROFILE
奄美在住。高校生の時にブラジル留学を経験。泳ぐのが苦手で海とは縁がない人生だと思っていたが、オーシャナとの出会いを通じてOWD(BSAC)を取得。オーシャナを通じ、環境問題や海のことについて勉強中。
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