圧倒的なクジラの存在感!トンガ ホエールスイムツアー 2016(第9回)

2016トンガ・ホエールスイムweek6 親子にシンガー

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トンガ・ホエールスイム

トンガでのホーエルスイムweek6は、悪天候が続いた。全員がトンガ初めてのメンバーで、2隻の船で海に出る。
初日は、南の外洋で最高8頭のヒートランに遭遇。
その後、東のリーフエリアで止まっている親子に遭遇した。

トンガ・ホエールスイム トンガ・ホエールスイム

透明度が悪く、見つけづらかったが、初日から2隻とも全員が海中でクジラに遭遇できた。

トンガ・ホエールスイム トンガ・ホエールスイム

2日目は、「シンガーが見たい」というリクエストで、シンガーを探す。
シングルのクジラが多かったが、なかなか歌っているクジラが見つからなかったが、最終的には、透明度の高い海域でシンガーに遭遇。
この日も2隻ともがシンガーを見ることができた。
1隻はその後親子の順番待ちをして、親子にも遭遇。

トンガ・ホエールスイム

3日目は、朝から天候が悪かったのが、さらに激しい風雨に見舞われ、南のリーフエリアの捜索が困難な状況。
しかし、風裏になる北西側にはクジラがいないという無線が入っていたので、荒れているのを覚悟で南へ。

1隻が親子3組が同じエリアにいるのを発見。
無線連絡で現場に向かうが、あまりにも荒れ始めたので、その海域に向かおうとしていた船数隻が、諦めて引き返してくるのが見えた。

スキッパーに「行くか行かないかの判断は任すよ」と伝えると、激しく海水を被りながら、「タカ、せっかく遠く日本からトンガまでクジラを見に来てくれたんだ。
皆に喜んでもらいたいから、諦めないよ。
それに、今無線で聞いている限り、その海域にいる親子がベストだ。
ちょっと跳ねるし、ゆっくりしか進めないから、時間かかるけど、クジラの親子のところまで行くから大丈夫」と笑顔で言ってくれた。
その言葉は、今年トンガでホエールスイムをしていて、一番感動した言葉だった。

時間はかかったが、2隻がクジラの親子と泳いでいる海域に到着。
最初にその2隻が泳いでいた、一番条件の良い親子をすぐに譲ってくれて、その2隻はそれぞれが、近くにいた親子にアプローチしてくれた。

トンガ・ホエールスイム

結局、1組の親子は移動してしまって泳げないというので、1隻が戻ってきて、こちらの親子をシェアしたが、2回ほど泳いだら引き上げたので、1隻で浅い水深、多分7mくらいのところに止まる親子と1時間ほど一緒に泳いだ。

トンガ・ホエールスイム

他のゲストの乗る、もう一隻は、親子とエスコートにトライしていたが、透明度の悪い海域に移動してしまって、母親も深い場所にいるので、探すのが困難だったようだが、何回かは見れて、すごく近寄れたと言っていた。

トンガ・ホエールスイム

この日は、泳げる親子、泳げない親子含めて、荒れた海域で4組が見つかっていたが、そこまで行きつけてた船は隻。
穏やかな海域にいた1組の親子には、8隻以上の船が順番待ちをしていたそうだ。

午後から晴れてきたので、2隻でスワローズケーブへ。
自分個人的には、今年初めてのスワローズケーブを楽しんだ。

トンガ・ホエールスイム

最終日、風はまだあったが、天気は回復して快晴に。出航してすぐに親子に遭遇。
しかし、透明度の悪い海域で、しかもお母さんがかなり慎重。
正面どころか、側面にアプローチしても、嫌がって尾びれをこちらに向ける。
順光側に移動しようとしても、かならず、自分たちが、逆光になる位置に向きをかえる。
子クジラが浮上するたびに、移動してしまう。

トンガ・ホエールスイム

2隻でシェアしてアプローチする。無線を聞いていても、この日、この親子がベストなクジラだというくらいに、良いクジラが見つかっていないようだった。
慎重に慎重にアプローチを繰り返してみたけど、結局ちゃんと撮影できる距離までは近寄らせてもらえず、順番待ちしている他の船に譲って、他のクジラを探すことに。

リーフの外側でペア2組に遭遇するが、海中ではやはりあまり寄ることはできず、船上からテールスラッピングやブリーチングする様子を眺める。
その後おいくつかブローは見つかったけど、泳げずに終了。

最終日の遭遇は渋かったけど、4日間、クジラと泳ぐことができた。

今年は、今のところ個人的いは、クジラとまったく泳げなかった日は1日もない。

トンガ・ザトウクジラスイムweek6にご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

トンガ・ホエールスイム

2017年トンガホエールスイムツアーの日程

2017年8月6日(日)出発〜8月13日(日)帰国
2017年8月13日(日)出発〜8月20日(日)帰国
2017年8月20日(日)出発〜8月27日(日)帰国
2017年8月27日(日)出発〜9月3日(日)帰国
2017年9月3日(日)出発〜9月10日(日)帰国
2017年9月10日(日)出発〜9月17日(日)帰国
2017年9月17日(日)出発〜9月24日(日)帰国
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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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