圧倒的なクジラの存在感!トンガ ホエールスイムツアー 2016(第2回)

2016 トンガ・ホエールスイムスタート!week1 イルカとクジラ

この記事は約6分で読めます。

トンガ ホエールスイム クジラ

トンガでのホエールスイムがスタートしました

Week1初日は、天候が悪く、南からの風が強く吹いていて、捜索範囲は限られた。
また、霧雨で視界が無かったこともあり、捜索が困難で、泳げるクジラとの遭遇は無かった。

2日目。
自分が、アメリカから帰国して、すぐにトンガのババウへと入り、この日からホエールウォッチングボートに乗船。
岡田、越智2名でガイドを務める。
水中のガイドは岡田君に任せて、自分は船上から指示を出す。
この週はトンガだけでなく、スペシャルトリップ自体、参加したことがない初めて会うメンバーのみ。

昨日と違い、快晴。
視界は十分にあるために、遠くのブリーチングやブローはよく見えた。
スワローズケーブから南下。
島と島の間を通過してモウヌ島の北側を西へ。
オバカ島の北を移動しながら、サブマリンロックを通過してフンガ島の外洋側へと出る。

そこで、3〜4頭のヒートランに遭遇。
追跡を行う。
このクジラたちには、英名Rough-toothed Dolphin(シワハイルカ:学名Steno bredanensis)の群れがついていて、クジラの鼻先で、クジラたちを誘導するように泳いだりしていた。

トンガ ホエールスイム クジラ トンガ ホエールスイム クジラ

船上からもテールスラップやイルカたちが一緒に泳ぐシーンを撮影

何度か泳いだが、最初の頃は、なかなかアプローチが難しかったため、無線で他の船に連絡を取ったが、あまり泳げてるクジラもいないようなので、引き続きこのイルカとクジラのグループと泳ぎ続けることに。

最初は激しいヒートランだったが、4頭が3頭になったくらいから、徐々にエントリーして近くで見れるようになってきたため、この日1日中、このグループと泳ぎ続けた。
船上からも、テールスラップやイルカたちが一緒に泳ぐシーンを撮影。
この日は、全員が水中でクジラを見ることができた。

トンガ ホエールスイム クジラ トンガ ホエールスイム クジラ トンガ ホエールスイム クジラ

夜はトンガのチャイニーズレストランで満腹に

朝11時すぎから、午後4時前まで約4時間近くハードに泳いだので、皆かなり疲れたようだった。

夜は、チャイニーズレストランへ。
飲み物(アルコール)は持ち込みで、一人10トンガドル程度(約500円)で、皆で食事をして満腹になる嬉しいレストラン。
しかも味も美味しいので、個人的には、毎日ここでもいいくらいだ。
できればもう少しホテルから近ければいいのだけど。

トンガホエールスイム3日目マダライルカの群れに遭遇

3日目、朝はどんよりとした雲に覆われていたが、徐々に晴れてきた。
この日は、越智、岡田で交代で海中ガイドを務める。
トンガの外洋側を回って南下する。
いくつかのブローを発見してアプローチするが、なかなか泳げない。
さらに南にいた船に連絡を取ってみたが、4頭くらいのヒートランに遭遇したが、海が荒れているので引き返し、こちらの海域に向かっているとの連絡。
しょうがないので、北のノースベイへと反転してクジラを探す。

ノースベイで、他の2隻が、親子、ペアにそれぞれついていると連絡があったが、両方とも、移動していて入れないとのことで、もしそちらが落ち着いたら無線で呼んでもらうように頼み、さらに捜索を続けた。

結果的に、最初に南にいた船からイルカとクジラが一緒に泳いでるグループを発見、止まりはしないが、泳げるとの無線連絡を受けて、そちらに移動した。

今回一緒に泳いでいたイルカは、Pantropical Spotted dolphin(マダライルカ:学名Stenella attenuata)の群れだった。

この海域には、他にも何頭かのクジラがいたので、泳げるクジラにアプローチする前に、他のクジラにもアプローチしてみたが、数は少ないがヒートラン状態で、なかなか寄らせてもらえなかった。

トンガ ホエールスイム クジラ

結局泳げるクジラを譲ってもらってエントリー。すでにイルカはいなくなっていたが、タイミングよく落としてもらえると、真正面から突っ込んでくるクジラを何度か見ることができた。

トンガ ホエールスイム クジラ

どんどんと荒れている海域の方へ移動していくのと、時間も時間だったので、引き返す。
その途中でシンガーがいたので、浮上してくるのを待ったが、浮上してこないので、諦めてまた帰路につく。
そこでバショウカジキが3回ほどジャンプしているのを発見。
しばらくは水面下を泳いでいたので、エントリーしてみるが、姿は見えなかった。

ハネムーンカップルにサプライズディナー!

この日の夕食は、サプライズディナー。
ハネムーンカップルが参加してくれていたので、シャンパンとケーキ、クジラの骨で作ったネックレスのプレゼントを用意して、お祝いをした。

トンガ ホエールスイム クジラ トンガ ホエールスイム クジラ

子クジラ、母クジラ、エスコートもブリーチングを繰り返す

最終日、天候は、初日と同じような霧雨が降る中、親子が見たいというゲストのリクエストで、南のリーフに向かうが、風が強いので断念。
内側の透明度の悪い海域を探す。
他の船も同じエリアにいて、何隻かが親子に着いていた。

今週チャーターしている同じ会社の船に親子とエスコートがついているというので、そちらに向かうと、子クジラがブリーチングしてるのが見えてきたので、皆で船上から観察していると、子クジラだけでなく、母クジラやエスコートまでブリーチングを繰り返し始めた。

トンガ ホエールスイム クジラ

ダブルブリーチングやトリプルブリーチング、さらには、激しいテールスラッピングを2頭で繰り返すなど、船上パフォーマスを楽しむことができた。
皆から、「なんであんな行動をするんですか?」と質問された。
ブリーチングや、テールスラッピング、ペクトラルスラッピングをするのは、様々な理由があると思うが、今回は、親子とエスコートに、もう一頭のオスが割って入ったことにより、エスコートや、母親が興奮したのではないかと思う。

トンガ ホエールスイム クジラ トンガ ホエールスイム クジラ トンガ ホエールスイム クジラ

落ち着いてから、この親子とエスコートに何度かエントリー。しかし、透明度が悪いのと、完全には止まらないために、ゆっくり見るという感じではなかった。

トンガ ホエールスイム クジラ

この後も、2組の親子に遭遇してトライするが、海中で止まる親子は、透明度が悪くてぼんやりと確認できる程度だったり、とにかくなかなか止まってくれなくて、苦労した。

最後には、スワローズケーブで泳ぎ、港に戻る。

雨も降っていたので、夜は中華を買ってきて、皆で部屋で食べた。

天候が悪い中、4日間で3日間、水中でクジラたちに遭遇できた。来週は天候が回復してくれればいいのだが、今年は、店で売っているミネラルウォーターが、売り切れていたり、今週はガソリンが無くて、ガソリンスタンドに車が列を作っていたり、物資の不足が目立つ。
次のガソリンが届くまで、来週の船のガソリンがもつか少し心配している。

トンガ ホエールスイム クジラ

WEEK1に参加して頂いた皆さま、ありがとうございました。

2016年トンガホエールスイムツアーの日程

1週目 8月6日(土)出発〜8月14日(日)帰国 ※満席
2週目 8月14日(日)出発〜8月21日(日)帰国 ※満席
3週目 8月21日(日)出発〜8月28日(日)帰国 ※残席1~2
4週目 8月28日(日)出発〜9月4日(日)帰国 ※残席3
5週目 9月4日(日)出発〜9月11日(日)帰国 ※残席1
6週目 9月11日(日)出発〜9月18日(日)帰国
※新たにボートチャーターしたことにより残席4
7週目 9月18日(日)出発〜9月25日(日)帰国 ※満席

2017年トンガホエールスイムツアーの日程

2017年8月6日(日)出発〜8月13日(日)帰国
2017年8月13日(日)出発〜8月20日(日)帰国
2017年8月20日(日)出発〜8月27日(日)帰国
2017年8月27日(日)出発〜9月3日(日)帰国
2017年9月3日(日)出発〜9月10日(日)帰国
2017年9月10日(日)出発〜9月17日(日)帰国
2017年9月17日(日)出発〜9月24日(日)帰国
\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

writer
PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
  • facebook
  • twitter
FOLLOW