沖縄離島のダイビング旅2017(第5回)

世界一水中かぶりものを持つガイド!? ~石垣島MOSS DIVERSクロちゃん~

この記事は約7分で読めます。

かぶりものダイビングを追求する
クロちゃん

記念ダイブをMOSS DIVERSロケ中に祝ってもらいました~!!

取材中に200本、300本、400本はもちろんあったのですが、あえて自己申告をするわけでもないので(しかも大抵あとから気づくことが多い……笑)、100本の時にプライベートでジープ島を訪れた時にしてもらって以来、はじめて記念ダイブをお祝いしていただきました。

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海の中ではこんな感じで、お祝いしていただきました

それはひとまず置いておいて。

「記念ダイビングの時には、ゲストさん含めてかぶりものをすることが多いんですけど、かぶりますか~?」とオーナーの森敬太さん(森さん)とスタッフの黒川真帆さん(クロちゃん)。

「まあほとんど、クロちゃんの私物なんですけど、たくさんありますよ~」と、クロちゃん登場。

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てか、そのカバン、車の中に置いてある時はダイビング器材だと思ってたけど、まさか……全部かぶりもの!?(笑)

もう、笑いが止まりません。

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超でかいウォータープルーフの鞄と、ハードケースの中はすべてかぶりもの

「なんでもありますよ~~どれにしますか~~?」と、にこやかにクロちゃん。
いや、いくらなんでもありずぎでしょ!!(笑)

「え、え、えぇっと、よくわからないのでお任せします」
「では、複数かぶってもらっていいので、いつくか選んでおきますね♪」

……はい。

正直言うと、かぶりものをしているダイバーにいい思い出がない私としては(かぶりものをしているからか、ガイドが発するサイン音がまったく聞こえず、なぜかビギナーだった私がその人のところまで行って肩を叩いて教えないといけないという役回りだった……)、若干偏見もあったのですが、いざかぶってみると、あれ、楽しい(笑)

楽しくなって、毎ダイブ「機種変更しま~す!」とか言って積極的に被ってしまったほど。

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いやはや、ここまでそろっているとこんなにも楽しくなるものなのか。
恐れ入りました。

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ところで、いくつもっているの?
実際に数えてみたら、まさかの……!?

「いま船の上には、持ってこられるだけしか、もって来ていないです」という、驚愕の事実を告げられた取材班。
これ以上……いくつあるんだ?(笑)と、いうことで実際に数えてみました。

1・2・3・4・5……

66・67・68・69・70……

98・99・100・101……

まだある……。

118・119・120・あ、終わった。

ひゃ、ひゃくにじゅっこ!?(爆笑)

120個ありました。

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フリーマーケット状になったお店を見て、森さん家の子供たちは大はしゃぎ。

かぼちゃーかぶるー
サメこわーい
これ、いやー
これかぶるの

―――可愛すぎる。

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きっかけは、
ひょんなことからかぶった“大仏”

「最初は、マスクの鼻の部分にパコっと付けられる付け鼻(鼻毛が三つ編みされて飛び出てるやつ)でした。最初はそんなお手軽なものだったのです。その付け鼻を何回か登場させていくうちに、もっと面白いのはないか……って考えるようになって。それで大仏に(笑)」とクロちゃん。

大仏だった理由は、そこに大仏があったからなのだとか。

「なんで大仏だったのかは正直分からないんですが、きっと、あの無表情な顔といい、体とのアンバランスな顔の大きさが、これは面白い!って思ったんだと思います。“水中にまさか大仏がいる!?!?”っていう、予測不可能なドッキリで驚かせたいと思ったのは確かです。コソコソと計画を立ててドッキリさせるの好きなんですよね(笑)」

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その大仏のかぶりものがこちら

いや、怖いんですけど。

しかも、あまり前が見えないらしく、ときおり目の中に指を突っ込んで視界を確保しているその行為が一番怖いんですけど(笑)
ナイトダイビングで、もしもこのかぶりものに出会ったら……だいぶホラーですよね。

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※注)今回は取材だったので初めて被り物をした“大仏”を水中で被っていただきましたが、大仏は前がよく見えないことを知り、今は船上のみ登場しているとのことです

こんなきっかけ以降、時々記念ダイブの時にかぶったりしていて、その後クロちゃんは、モルディブのクルーズでガイドをするのですが、そこでさらに感化されて、石垣に戻ってからも記念ダイブなどで使用していたら、ゲストからもらったり、ゲストがかぶったのを置いて行ったりで、今回数えてみたら120個になっていたというわけらしいのです(本人も数は知りませんでした)。

ここまで極めると、尊敬の域に達しますね。
世界一の水中バブルリング作成者は南紀シーマンズクラブの岩崎さんにオーシャナで認定されていましたが、クロちゃんは世界一のかぶりもの所有者に認定です!

ちなみに、「いつもかぶっているわけではなくて、記念ダイビングの時にかぶるんですからね、そこはちゃんと記事に書いてくださいよ~!」と心配(?)していたのは、オーナーの森さん。

「うちは硬派なダイビングショップですから~~!」と茶目っ気たっぷりに宣言していました。

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オーナーの森さん(左)とスタッフのクロちゃん(右)

【余談】
“かぶりもの入れカバン”を手に入れたのは腕相撲大会!?

石垣島に住む女性ガイドの腕相撲大会があるのですが、それで毎年優勝しているというクロちゃん。
というわけで、早速勝負!!

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すでにちょっと怖い

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開始2秒で敗退

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両手でもあっさり敗退

すみませんでした。

腕相撲大会の景品が、ダイビングフルセットが2つくらい入りそうなウォータープルーフバックでしたが、使い道がわからずにいたらしく、今回初使用となったそうです。
出番がきてよかった(笑)

40代以上のダイバーは
かぶりものが好き!?

「若い方もそうですが、結構、40代以降のゲストの方から、かぶりものをしてダイビングをしたいというリクエストをいただくことが多いんですよ」と森さん。
日頃のストレスを発散させたいとか、いろいろ理由はあるみたいなのですが、結構かぶりもの好きな方は多いのだとか。

でも実際に被ってみて、その気持ちはなんだかわかるような気がしました。
その場の一体感というか、日ごろの社会生活では味わめないような、はっちゃけ感とか、そういうのを共有できるのがダイビングの良いところですよね。
また特に、MOSS DIVERSの雰囲気が“被らせたい欲”をそそるような気がします。

個人的には、やっぱり一人でかぶりものをする勇気はありませんが、全員でやるならOK、むしろ歓迎!とさえ思ってしまった、このかぶりものたち。

何事もここまで極めるとそれは強みになりますね(笑)

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かぶりものしてみたかったけど、恥ずかしくて今までできなかったとか、かぶりものをする人に偏見が少しあるかも……という方(特に後者)、MOSS DIVERSに行ったら、絶対やったほうがいいです!(記念ダイビングでなくてもやりたいと言えばOKとのこと♪)

もう、種類が多すぎて笑えますよ。

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でも、浮力が予想以上につきますので、中性浮力には注意して楽しんでくださいね!

……あ。
かぶりものが楽しすぎて、海の中のことをお伝えするのを忘れるところでした。

記念ダイブをしてもらった海は、ミノカサゴ宮殿というポイント。

今の時期はスズメダイが群れていたり、可愛い幼魚がちょろちょろと顔を出したりしています。

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こちらはサブマリンで撮影

サンゴだけでなく、砂地も広がるのんびりしたポイント。

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あ、もう被り物はいいですか……これで終わりにします

ビギナーはもちろん、ゆっくりと写真を撮りたいという人にもうってつけのポイントです。

石垣島のベストシーズンはこれからですよー!

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今回海を紹介してくれたのは、黒川真帆さん

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黒川真帆さん

愛称:クロちゃん
石垣でのガイド歴は8年、モルディブ歴2年半、経験本数約7000本。
いつもパワフル全開、笑顔満開のクロちゃん。パワフルなのは腕相撲大会で優勝するようなフィジカルだけではなく、女性ならではの気遣いも交えたメンタルパワーも持ち合わせ、一緒に潜るだけで元気がもらえる、MOSS DIVERSを支える頼もしい女性ガイド。

■Supported by
石垣島ダイビングセンター MOSS DIVERS モスダイバーズ

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左から、クロちゃん、オーナーの森さん、森さんの息子ゆうたくん、娘あやのちゃん、奥様エリさん

独立してから3年目の新しいダイビングサービス。
Mはmemories、Oはocean、Sはsun、Sはstarで、「思い出作りを大切に、海で繋がる輪、太陽のように暖かく情熱的な心で、星の数だけの出逢いを」という意味を込めて、MOSS DVERSと名付けたそう。

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モスダイバーズが使用するダイビングボート

ランチは美味しいハンバーガーとポテト……ではなくて、森さんの奥様、エリさんのお手製ランチ!! これがまたリピートしたくなるんです。ダイビングのリクエストではなくて、ランチのリクエストも入ることがしばしばというほど、エリさんのランチファンは多い。

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八重山ソーキそば。お肉もエリさんが煮たそう!めちゃうま

娘のあやのちゃんの大きな瞳には、老若男女問わずロックオン間違いなし。
陸も海も楽しみたいダイバーはぜひMOSS DIVESへ!

沖縄県石垣市石垣501-1 1階北
TEL/FAX 0980-87-5244/0980-87-5245
E-mail : info@mossdivers.com
URL : http://www.mossdivers.com

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writer
PROFILE
成蹊大学文学部国際文化学科卒業。
ナレーター、司会、ダイビング・モデルとして、TV、雑誌、モーターショー、トークショーなどで活躍。宝くじのキャンペーンガール「幸運の女神」では、46都道府県を旅する。

2013年からは、大物運・海況運をつかさどる「海の女神」へと転身し、舞台を海に変えてオーシャナの突撃体験レポートを担当。
潜水士資格も取得し、2014年は伊豆大島復興観光大使「ミス椿の女王」として、伊豆大島をはじめとした被災地復興支援活動にも尽力する。

「ダイビングがきっかけで、物の見方も感じ方も生き方も180度変わり、自分の周りまでもキラキラ輝き出したことを実感。 
いろんなことを体験しながら、たくさんの“きっかけ”を届けていきたいです」

【経歴】
・第25期 日本テレビイベントコンパニオン
・第11~12期 スバルスターズ
・第33期 宝くじ「幸運の女神」
・第23代 ミス椿の女王(2014.2~)
・第29代「ミス熱海・桜娘」(2016.1~)
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