ocean+αヘッドラインHEADLINE

沖縄離島のダイビング旅2017(第2回)

目指せ殿堂入り!! ネイチャー石垣のブリーフィング用魚写真タブレットに載るには?閲覧無制限

カテゴリ:
現地からレポート
タグ:
ネイチャー石垣の多羅尾さんと

ネイチャー石垣の多羅尾さんと

水中写真に強いガイドと施設が充実しているネイチャー石垣島DSへ。

ネイチャー石垣島DSといえば、ブリーフィングが細かいことで有名で、個人にあわせて的確なガイドをしてくれることから、ファンも多くリピート率も高いダイビングショップです。

<2016年の記事はこちら>

名物のブリーフィングにはタブレットが使用されます。
「今の時期はこんなん見られますけど、写真撮りますか?」「○○さんは初めてですね、ウミウシ希望ですか? どんなウミウシが好きですか? イボウミウシも撮りますか?(撮ります)あ~、本当にウミウシ好きなんですね」「××さんは、可愛い系ですね」といった具合で進んでいきます。

02_20170513-_29A0471k

「ルコさんは、今回、なに撮りますか? 今が旬ということで言えば……幼魚はどうですか?」

―――ということで、今回のテーマは「幼魚」に決定!! パチパチパチ

話を聞いていると、タブレットにはゲストの撮影した写真が数多く入っており、そのタブレットに自分の撮影した写真が掲載され、使用されることを“殿堂入り”と言うのだとか。

よっしゃ~、いっちょ殿堂入り狙っちゃいますか!!

真剣にレクチャーを受ける

真剣にレクチャーを受ける

殿堂入りを目指すにはコツがあった

まず、殿堂入りするかしないかは、オーナーの多羅尾さん次第。
ゲストの撮影した写真を見て「はい、殿堂入り決定!」と、判断されます。

ピントがビシっと合っていることは最低条件で、あとは、背景とか、構図とかいろんな要素が噛み合って、多羅尾さんの目に留まった時に殿堂入りが確定。

「殿堂入り狙うには、コツもあって。もちろん綺麗に写っていることは条件なのですが、例えば、撮影しづらい場所にいる個体とか、あまり見つからないレア種とか、みんながあまり撮影しない個体を狙うと殿堂入りはしやすくなりますよ。その分、難易度は上がりますが……」と多羅尾さん。

では、その裏技的な方向でお願いします(笑)

初日は浅瀬でちょろちょろ動く
幼魚に振り回される

時をかける少女かエヴァンゲリオンの名台詞のごとく、脳内はずっと「止まれ、止まれ、止まれ、止まれ、止まれーーー!!」
幼魚がちょろちょろ動くことはわかっていたものの、やっぱり難しい。

フォーカスもオートでは無理なので、マニュアルに切り替えて、ちょろちょろ動く1.5センチほどの魚を1時間無心で追い回します。

マクロを撮影する海でも、透明度が良いので、ストレスが少ない

マクロを撮影する海でも、透明度が良いので、ストレスが少ない

こうやって、くぼみに身体を沈めて固定して、撮影すると楽

こうやって、くぼみに身体を沈めて固定して、撮影すると楽

初日に狙ったのは、イシガキカエルウオの幼魚、ミヤコキセンスズメダイの幼魚、ナガサキスズメダイの幼魚、レモンスズメダイの幼魚、ヒトスジギンポ、クロメガネスズメダイの幼魚など。

ナガサキスズメダイの幼魚

ナガサキスズメダイの幼魚

ヒトスジギンポのあくびシーン

ヒトスジギンポのあくびシーン

クロメガネスズメダイの幼魚

クロメガネスズメダイの幼魚

去年の取材以来、マクロ撮影はしていないにも関わらず、多くのプロの写真を見てきているので、やっかいなことに“こう撮りたい”というイメージはいっちょまえに持ち合わせていて、初日はひとつの被写体に25分くらいかけてしまうこともありました。

足の着く浅さのところにはいつくばって撮影した、ミヤコキセンスズメダイの幼魚

足の着く浅さのところにはいつくばって撮影した、ミヤコキセンスズメダイの幼魚

こちらがその、ミヤコキセンスズメダイの幼魚。浅瀬にしか生息しない

こちらがその、ミヤコキセンスズメダイの幼魚。浅瀬にしか生息しない

余談ですが、写真を撮るときの息ごらえが、なんだか去年より長い気がする……。
マクロは撮影していないけど、一年間の素潜り撮影の効果(?)も密かに感じました。

途中から雨が降り出した。初めは気がつかないほど集中していて、なんの音だろうと思っていた

途中から雨が降り出した。初めは気がつかないほど集中していて、なんの音だろうと思っていた

初日に撮ったそのほかの幼魚たち。

ネッタイスズメダイの幼魚

ネッタイスズメダイの幼魚

ニセネッタイスズメダイの幼魚

ニセネッタイスズメダイの幼魚

ソラスズメダイの幼魚

ソラスズメダイの幼魚

セナキルリスズメダイの幼魚

セナキルリスズメダイの幼魚

レモンスズメダイの幼魚

レモンスズメダイの幼魚

2日目は、
水深の深いところのレア種を狙う

初日は3本とも浅瀬の幼魚を狙っていたので、2日目は深場を狙ってみようという話に。
深場の幼魚と言えば、今の旬はナカモトイロワケハゼ。

ですが、ナカモトは昨年撮影していたということもあり、それ以上に、今回は「殿堂入りを狙う」というのがテーマなので、競争率の高いナカモトは却下!(笑)

2016年撮影のナカモトイロワケハゼと卵

2016年撮影のナカモトイロワケハゼと卵

代わりに、水深25mほどのところにいるマルスズメダイの幼魚を狙うことにしました。

深場に降りていく

深場に降りていく

ただし、このポイントにマルスズメダイは、あまり多く居るわけではないので、見つかればラッキーということでしたが……、さすが多羅尾さん! 見つけてくれました!

いろいろと撮影するのに苦労したマルスズメダイの幼魚

いろいろと撮影するのに苦労したマルスズメダイの幼魚

続いては、ちょろちょろ難易度高のルリスズメダイの幼魚。
ガレ場の間をちょろちょろ、ちょろちょろと……んもう! おとなしくしててよ。

色が美しい、ルリホシスズメダイの幼魚

色が美しい、ルリホシスズメダイの幼魚

もうひとつおまけに別の今が旬の、アマミスズメダイも狙うことに。
初日よりも撮影のスピードが速くなっているのか、2日目のほうがたくさんの種類の撮影ができたが、その分集中力を使って、究極の眼精疲労にもなりました。

アマミスズメダイの幼魚。バックの色が気に入っている

アマミスズメダイの幼魚。バックの色が気に入っている

最後は地味度高ですが(笑)、この時期限定のオキナワスズメダイの幼魚。
「撮影できたとしても、あまり達成感のない魚です。地味だし。でもこの1カ月間しか、このサイズのオキナワスズメダイはいなくて、案外可愛いんですよ。なので挑戦してください」と多羅尾さん。

確かに、あえて言われなければ、撮影しようとは思わない……というか、初日にも、別の幼魚を狙っていたらコイツが写り込んでいたというのが、のちに判明したくらいの存在感(笑)

越智カメラマンも、「これは言われなければ撮らないよね~」と言うくらい、なんともかわいそうな幼魚でしたが、しかし、コイツもまた、ちょろちょろ動く、動く。
もう、ファインダーのぞき過ぎて、目がおかしくなりそうです……(笑)

オキナワスズメダイの幼魚、約2センチ

オキナワスズメダイの幼魚、約2センチ

殿堂入りは……、果たして?

結論から申し上げて、自分でもびっくりなのですが、なんと5枚も殿堂入りとなりました!

殿堂入りにも2種類あって、種の一覧の中に入ることが「殿堂入り」。

これが種(この場合はナカモトイロザケハゼ)の一覧

これが種(この場合はナカモトイロザケハゼ)の一覧

実はその中でも、種の代表写真(上記の一階層上のこと)というのがあり(それには名前がないそうなので、今回は「代表・殿堂入り」とでもしましょうか)、とにかく殿堂入りには2種類あるそうです。

ノーマル殿堂入りを果たした写真は、以下の3枚。
それぞれ、採用のポイントを、多羅尾さんにうかがいました。

ナガサキスズメダイの幼魚

多羅尾

背景が白っぽい場所での写真がタブレットに入ってなかったので欲しかったのです。よくヒレも開いているし体色もキレイに出ていますね。

24_06_s-_NTU5631k のコピー

アマミスズメダイの幼魚

多羅尾

背景の緑色がとても良い感じです。体色が綺麗に出てますね。日の丸構図ですが問題なしです。

25_s-_NTU5868k

ニセネッタイスズメダイの幼魚

多羅尾

よく寄れてて、後ろのボケ感がたまりませんね~! 可愛い表情になる良い角度から撮れています。

26_16_s-_NTU5716k のコピー

代表・殿堂入りは2枚!

以下の2枚は、代表写真に選んでいただきました。

ミヤコキセンスズメダイの幼魚

多羅尾

丁度雨が降ってて、超浅場だったにもかかわらず、やや暗めの水中だったのが幸いしたのか? あまり太陽光に影響を受けずにキレイに色が出ていますね!

27_10_s-_NTU5565k のコピー

マルスズメダイの幼魚

多羅尾

動きがある写真です。尾ビレが良い感じで効いてますね~。

28_s-_NTU5848k

昨年に引き続き、「記事で使える写真を撮る」というのが、第一ミッションだったが、それはとりあえずクリア。
今回は“ステップアップ編”ということで「殿堂入りを目指す」という、大きすぎる目標があったが、それもなんとかクリアし、ほっとすると同時に予想以上の結果で嬉しく思いました。

それ以上に、多羅尾さんと潜っていてなにが嬉しい・楽しいって、上手く撮れない……と水中で心折かかっても、撮影した写真を見て、いつも水中で良いところを見つけて、すごく褒めてくれるところ!
褒めて伸びるタイプの私としては(笑)、水中で俄然やる気になって、喜びを感じるのです。

29_20170514-_B6A9324k

「来年は“ゲストリクエスト・トップ5を撮影する!”をテーマにするのはどうですか?」と多羅尾さん。
が……、がんばります!!

ちなみに、同行の越智カメラマンですが、初日が終わった後にボソっと。
「俺も殿堂入りしたいな~」
え、いくらでもできると思いますけど……プロなんだから!(笑)

というわけで、多羅尾さんにその旨伝えると、「プロのカメラマンに写真をくれとは言えないでしょ~」と笑っていて、「でも昨年のナカモトの写真は、間違いなく種の代表写真ですよ、それくらいインパクトがあったので覚えています」と言われると、「え、じゃあいまから送ります」と、速攻で送っていました。(笑)

その写真がこちら。代表・殿堂入りを果たしました

その写真がこちら。代表・殿堂入りを果たしました

次の日から、マクロカメラ1本勝負で臨んでいたダイビングもありました。

新しいRG-BLUEの最新ライトSystem03で真剣に撮影をする越智カメラマン

新しいRG-BLUEの最新ライトSystem03で真剣に撮影をする越智カメラマン

多羅尾さん、大介さん、祥子さん、今年も楽しい取材をありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします!

■supported by 「ネイチャー石垣島ダイビングサービス

左から、畑大介さん、多羅尾拓也さん、松野祥子さん

左から、畑大介さん、多羅尾拓也さん、松野祥子さん

浦底湾の最奥部の森に囲まれた緑深い場所にあるネイチャー石垣島ダイビングサービス。
ガイドは、多羅尾拓也さんの他、水中写真大好きな畑大介さんと、いつも笑顔を絶やさない松野祥子さんの3名。
「緑豊かな場所から船を出したかったんです」という夢を実現させてサービスをオープンしたのが11年前で、今では、多羅尾さんの豊富な撮影知識やマニアックなマクロを見せるガイドの腕と経験に惚れ込んで、リピートしてくるゲストも多い。
今回も、1ダイブまるまる同じ被写体にかじりついて船の下から動かない人も多かった。
水中でカメラを確認して、全力で褒めてくれるので、マクロ撮影が苦手だけどやってみたいというビギナーにもオススメのダイビングサービス。

沖縄県石垣市桴海148-493
TEL/FAX 0980−88−2273
E-mail:nature@ishigaki-diving.com
URL:http://www.ishigaki-diving.com/

カテゴリ:
現地からレポート
タグ:

ページトップへ