お悩み解決&トラブル対処60(第2回)

【セッティング編】トラブル対処ワンポイント・アドバイス6~10

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セッティング

6. スーツを着るだけでヘトヘトに

ウエットスーツは、力まかせにグイグイ引っ張って着ようとしても、体力ばかり消耗してなかなか着られません。
抵抗を軽減するには、水の力を味方につけること。ウエットスーツの中に水を行き渡らせながら、滑らせるように腕や足を通していきます。
プールや海に飛び込んでしまうのが手っ取り早いですが、シャワーを使うのも◎
また、ドライスーツは首や手首が通りづらいですが、ビニール袋などを頭や手首に被せるとスッと通りやすくなります。

7. タンクのベルトがしっかり締まらない

ダイビング中にタンクがずり落ちてくる事態を招かないためにも、ベルトはしっかり締めたいものです。しかし、立った姿勢で横方向にベルトを締めるのは、うまく力が入りません。
そこで、BCを寝かせてその上にタンクを置き、ベルトを締めてみましょう。力が入り、ベルトが締めやすくなります。この際、ベルトを濡らしておくと、より締まりがよくなります。

8. バルブを開けたらエアが漏れる

シューシューと音を立ててエアが漏れる場合、タンクのOリング(レギュレーターとタンクの接地面)が破損している可能性が高いです。現地サービスに伝えて、タンクを交換してもらいましょう。

9. 1人で器材を背負えない

段差を利用して、器材を高い場所に置いてから背負うと、腰に負担がかかりません。
段差がない場合は、片ひざをつき、利き腕をBCに通します。そのまま利き手でタンクの底を持ち上げ、反対の手は腕を通したBCの前側をつかんで立ち上がります。BCに通していない方の腕は、ひじから入れるとスムーズです。
また、テコの原理を利用する手もあります。ぺたんと女の子座りをしてBCに両腕を通し、前かがみになります。前にてをつき、背中にタンクを乗せ、両手足の力を使うと楽に立ち上がることができます。

10. 背負った時にタンクに頭がぶつかってしまう

BCに対して、タンクの位置が高いのが原因です。
BCの襟とタンクのバルブがほぼ同じ高さになるように固定しましょう。

▼ダイビング事故や海辺のトラブル対処をもっと詳しく知りたい方はこちら

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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